当然すぐに寝つけるわけないので早朝パトロール。

濡れたベンチ、これでは座ることが出来ない。
いったい何を考えているのか。

新聞屋さんの後をつけてアパートの5階まで階段を上がる。
新聞屋さんに怪しい顔で見られる。
アパートの階段を最上階まで駆け上がる事は新聞屋の専売特許ではないぞ。
いったい何を考えているのか。

ピントをどこに合わせるべきか。
苔が生した歩道部分か、子砂利感あふれるアスファルトか、写りこんだ木々か。
撮った後も暫く、何が正解なのかを考える。
正解なんてあるはずない。
いったい何を考えているのか。

お腹が空いていたので目を奪われた。
しかし、給食室は給食を作る場所であって食べる場所ではない。
今回はすぐに気が付いて良かった、私もまだまだ捨てたものではないらしい。

側溝に映りこんだ光が綺麗だった。
しかし撮った後に見てみると、側溝が左側に伸び、先が見えなくなっている。
まるで私の人生のようだ。
少し不安な気持ちに襲われた。

こんなところに『とまれ』の文字。
さっき不安になってしまった事とコナンが今夜の放送である事、この事から相当用心深くなっていた。
きっとこれは誰かのダイイングメッセージかもしれない。
いや、きっとそうだ。
暫くすると、歴戦の勇者らしい貫禄の叔母様が歩いて行った。
安心した。
最後のコイツだけは許せない。
ダイイングメッセージを残した者を探していた。
きっとどこかで息絶えたか、もしくはまだ助かるか。
まだ助かるのであれば、どこかでうずくまっているだろう。
地面を隈なく探している途中でコイツが現れた。

地面ばっかり見てたのでこの距離まで全然気付かなかった。
あぁ、もう本当に嫌だ。
呼吸が暫く出来なくなる程だった。
散歩は明るくなってからにしよう。
今日も見てくれてありがとう。