ムチン性嚢胞腺腫:

 鑑別診断は大腸がん転移、卵巣甲状腺腫、妊娠中なら黄体化過剰反応

漿液性境界悪性腫瘍:

 鑑別は内膜嚢胞に合併する悪性腫瘍(明細胞癌は充実性成分の信号が多彩、内膜癌は充実成分内にスリット状に見える部分あり)。

Dermoidには粘液性腫瘍の合併が多い。

 

卵巣の充実性腫瘍とは 80%以上が固形腫瘍であること。

T2 lowとは、筋肉と等信号であり、ほとんどが良性。

DWI lowとはO-RADSでは水と等信号(多くの論文では神経根や子宮内膜と等信号としているが)。

DWI軽度高信号(内膜や神経根より低信号)の場合には、良性の方が悪性の場合より多い。

ダイナミック造影の30から40秒後で、子宮筋より造影効果が高い場合、悪性の可能性が高い。

(ダイナミックカーブが、良性腫瘍は子宮筋より低く肩が無い、悪性腫瘍は子宮筋より強く造影され肩がある。)

広汎性卵巣浮腫では、悪性腫瘍が隠れていることが多いので注意、

 

嚢胞+T2WIにて低信号の充実性部分を含む腫瘍は:Brenner, 莢膜細胞腫、繊維腺腫