文献:リウマチ性関節炎と乾癬性関節炎
Differentiating Rheumatoid and Psoriatic Arthritis of the Hand: Multimodality Imaging CharacteristicsRadioGraphics Jul 31 2020https://doi.org/10.1148/rg.2020200029RAとPsAでは炎症のprimary targetが異なる: RAは滑膜synovium、PsAではenthesis (fibrocartilaginous enthesis 腱や靭帯・関節包の骨への付着部)が首座Alignment RAではboutonniere deformity, swan neck deformityが初期から見られる。 PsAではまれにulnar deviationがみられる Arthritis mutilansはRA, PsAの末期でともにみられる。Bone change RAでは病初期の関節周囲のosteoporosisよく見られるがPsAではまれ。 ErosionはRAで最も重要な初見。関節周囲のbare areaに見られ、特にMCP jointに多い。PsAでも見られることがあるが、DIPに多く、かつ側副靭帯と関節包の付着部に多い。 CTで見ると、PsAのerosionは小さくて深い、 PsAではΩ型erosion, RAではU型。RAでは橈側に強い。 骨新生:PsAには見られるが、RAには見られない。Enthesisにより関節周囲に見られる。Erosion, proliferationの表面はけば立っている。DIP jointのmouse ear appearanceとなる。さらに進むとpencil-in-cup deformityとなる。Bone marrow edema RA早期に見られるpre-erosive lesionである。可逆性。Bare area に接して起こる。 PsAでは指骨の角enthesisから始まり、骨全体に広がる。Cartilage damage RAではより均一に狭小化が起こる。 PsAでは見られるが、関節面のダメージが大きく、逆に拡大したように見えることも多い。Distribution RA>PsA 遠位橈尺関節、橈骨手根関節、中手関節 PsA>RA DIP, PIP PsAではDIP, PIPの順に起こる。DIP病変は爪の病変と関連する。PsAでは2-3の全指に関節炎がみられ、残りの指は保たれる(ray distribution)が多い。 RAではすべてのMCP and/or PIP jointが同時に侵される(row distribution) PsA >>RAの所見として著明な軟部組織肥厚。関節液貯留 RAでは滑膜炎は最も早期に見られる異常。滑膜は肥厚し、pannusとなる。Enhanced MRIが有用。MCPレベルでの伸筋腱周囲炎(このレベルに腱鞘は無い)はPsAに特有。