10年来の友人でエフェクティブタッチというアロマセラピーのスクール(→)を主宰している小澤智子さんが、一緒にお勉強しませんか〜とスクールの生徒さんたちにお声掛けをしていただいて始まった経絡のお勉強会。

正経十二脈と呼ばれる12本の経絡を、アロマセラピーの施術に組み込めるようにするための講座です。

前回のレポートはこちら→



今回のメインテーマは「太陽経」。

小腸経と膀胱経が含まれる経絡です。

ただ、この膀胱経がかなりのクセもの。

生徒さん達に申し訳ないくらいヘビーなのです。

まずその長さ。

目から始まり、頭の上をグルッと後ろに回り込み、首から背中、腰、お尻、太もも、ふくらはぎ、そして足の小指の先まで伸びています。

しかも!

背中の部分の走行ラインは二本に分かれています。

生徒さんが「東名と新東名みたい!」とおっしゃっておりましたが、まさにその通り。

そして、膀胱経のツボの数はなんと67穴!!

鍼灸の学校では、ツボの名前と位置を延々と、延々と、延々と、覚えねばならず、本当にキツかった。。。

ドラえもんのアンキパンが欲しくなる膀胱経なのですが、実はこれ、一度覚えてしまえばかなり使える経絡です。

その秘密は、背中を走る二本の走行ライン。

その上には「心兪、肝兪、腎兪...」など各臓腑を直接活性化させることができるツボがずら〜っと並んでいるのです。

背部兪穴=はいぶゆけつ、と呼ばれています。

鍼灸師はそこからいくつかのツボを選んで鍼を打ちます。ほぼすべての患者様に使いますが、さすがに背部兪穴全部に鍼を打つわけにはいきません。ハリネズミみたいになってしまうのでてへぺろ

ところがアロマセラピストさんたちは、エフルラージュでしゃ〜っと背部兪穴を一網打尽! 

解剖をしっかりお勉強されているエフェクティブタッチの生徒さんたちの場合、広背筋、腰方形筋、僧帽筋などの筋肉を意識した技術を習得されているので、そこに膀胱経のレイヤーを重なり合わせるだけですぐに使えるようになってしまいました。

チマチマとツボの位置を覚えて鍼を打つ鍼灸師からすると、ちょっと羨ましいくらい。。。



全6回の経絡のお勉強会も今回の太陽経で佳境を超えて、残すはあと2回。

次回からは心包と三焦という東洋医学ならではの臓腑と、現代人にもっとも必要とされる肝と胆を学びます。