ということで、復活ののろしとばかりに盛大に打ち上がった興奮の花火大会

会場内を盛り上げる音楽と、大空を埋め尽くす花火の大音量と。

夜空という大きなキャンパスを自由に使い、５年分のうっ憤を晴らすかのように始まった第一部が終わり。

たなびく煙だけを残し、一瞬の静寂が訪れたと同時に

花火、終わった～～？

隣に座った男の子がそう声を上げ

まだよ～

まだ次もあるよ～

へ～え～

続いて始まった、企画コーナー。

ユーミンの曲に合わせて上がる、可愛らしい花火たち。

あ、カエル！！

ほんとだー！

カエルだねー！！

これは…

ネコ？？

あ！

ハートだー！

ほんとだねー

お隣ご家族の微笑ましい会話を聴きながら見上げる花火。

続く奥田民生さんの曲に合わせて、若干ハードな色合いの花火が始まったと同時に

エーン！！

ご家族に抱っこされていた、前の席の子供さんが泣き始め

その後も、１曲終わるごとに　花火、終わった～～？　が差し挟まれて

次の花火が始まるごとに　エーン！！　が始まって。

これぞ現地鑑賞の醍醐味

そんな子供さんたちと一緒になって、口をぽかんと開けたまま、夜空を見上げて歓声を上げ。

様々なテーマ、様々な願いを込めて次々と上がる花火。

ここまで来て現物見ないって手はないよね！と、スマホのカメラは斜め見で、視線はしっかり夜空に向けて

そのため、スマホに残された膨大な写真データに対し、まともに取れているショットは少なくて。

汗ダラダラでやって来て、４５万人という、過去最多を誇る来場者数の大混雑の中での初現地鑑賞でしたが。

でも、コロナ禍を経ての厳しい社会・経済状況や、毎年のように見舞われる痛ましい自然災害の他。

世界各地で未だ鳴りやまぬ銃火の悲劇を思うと、こうして平和に夜空を見上げるこの瞬間が、どれだけ幸せなことなんだろうと考えさせられ。

そうそう、こちらは（どこだか忘れちゃった）外国の花火らしくて。

ヒュルルルルル～、ドンッ！と、一瞬の美しさを誇る侘び寂び世界の日本のそれとは大きく異なり

躍動感と色彩感で圧倒するこちらの花火には、確かに異国の趣があり。

そんな花火の数々に気圧されたのか、泣き疲れたのか。

いつの間にか　エーン！！　と響いていたその声は止んで静かになり。

花火、終わった～～？　という、お隣男の子のお約束の掛け声だけが残っていて

ごめんねぇ～。

花火ネタ、まだ明日も続きま～す

復活花火 醍醐味