ゴディンのイイ話~ハンカチの準備しておいて下さい | celesteのウルグアイ流
ウルグアイの空色のユニフォームは試合中、汗で青くなります。
 




















昨日は開始10分くらいでもう全員ユニフォームが青くなっていました。 

この青色もイイんだな~w 素晴らしい色です!




これは昔のスアレスのツイートです。 




La camiseta celeste se viste con orgullo y se empapa de humildad. 

これウルグアイのユニフォームにまつわる有名な言葉です。

「この空色のユニフォームは誇りを持って着用し、謙虚さで濡れるのだ」という意味です。 




これはGloriosa Celeste(栄光のセレステ)という歌です。





この中で、これまた有名なフレーズがあります。

Con la celeste luciendo en el pecho
Siempre se juega a ser campeón
Cuando juega la gloriosa Celeste
La camiseta la transpira el corazón


「この空色のユニフォームを着るときは、常にチャンピオンになるために戦うのだ。
栄光のセレステがプレーするときは、ユニフォームはハートの汗で濡れるのだ。」





これ、ポルトガル戦が終わったあともウルグアイを応援し続けるスタンドの国民の映像です。 いつまで経ってもスタジアムから出て行きません!




更に、ウルグアイの首都モンテビデオのメインストリート7月18日通りをジャックする国民。 この熱さはウルグアイでしか体感出来ません!



ポルトガル戦、後半残り少ないところで、スタンドからこんな懐かしい歌も聞こえてきました。 

Pongan huevos, huevos los celestes
Pongan huevo, huevos sin parar
Que esta noche cueste lo que cueste,
Esta noche tenesmos que ganar

意味的にはこんな感じです。 

ウルグアイの戦士よ、根性を見せろ
根性で戦い続けるのだ
今夜はどんなに大変でも、俺たちは勝たなければいけないんだ


これはウルグアイとアルゼンチンでよく歌われるもので、セレステの部分を自分のチームに替えれるし、夜を昼にも替えて歌うことが出来る、何十年の前からある熱い歌です。 


これ聞いたときは泣きそうになったよ!


前にも一回書いたことがありますが、「俺たちは勝つ」という風に二人称複数で語る国って少ないんだよね。 日本だと、「日本が勝ちました」って言うでしょ? 
このへんも国民と選手の一体感を表しています。


さあ、それではそんな国民と選手について、我らがキャプテン、ディエゴ・ゴディンが語っています! 涙なくして聞くことは出来ません!
ラファのインタビューです。 どうぞ!





1:11、映像がありませんが、トップバッターはルーカス・トレイラ。

とても嬉しいよ。 90分間通して、我々は一生懸命頑張った。 最後まで必死に戦わなければいけなかったが、我々はもうそういうのに慣れてるんだ。
ルイスとエディは以心伝心なんだ。 開始早々にファンタスティックなゴールを決めてくれた。 
その後、相手のほうがボールを持っていたけど、我々はシッカリ守備が出来ていた。 
後半追いつかれてしまってけど、そのときガッカリせずにまたみんなでリードを奪いに行ったその姿勢が良かったと思う。
2点目を取って、その後はみんな必死で走り回って疲れ切ってしまったけど、良い結果に終わって良かった。
エディは素晴らしい選手で、ルイスと一緒に走り回って、中盤の守備を手伝ってくれる。
チームにとって大事な選手なので、ケガが大したことなければいいけど・・・
フランスは手強いチームだよ。 とにかくこれから体力を回復することが先決さ。 みんな疲れ切っているからね。


7:10、クリスティアン・ストゥアーニ登場。

すごく嬉しいよ。 みんなで控室で歌っていたよ。
ウルグアイ本土は今喜びで爆発していることだろう。 そんな喜びを国民に与えることが出来て、我々も誇らしい。
非情に厳しい状況での試合出場になったけど、なんとかリードを守ったまま終わることが出来て良かった。



7:54、ロドリーゴ・ベンタンクール登場。

メチャクチャ嬉しい。 先日の私の誕生日なんか比べ物にならないくらい、今日の勝利を祝っている。 2点目を決めたあとに自分が交代することに気づいた。 監督が私に向かって「交代だ」とジェスチャーしてたんだけど、シッカリ仕事出来たし、悔いはなかったよ。
ゴールの場面、最初は自分でシュートしようと思っていたんだが、思いとどまって良かったよw エディが神様のようなフィニッシュを決めてくれた。 (ウルグアイでは「とても上手に」という意味で、「神様のように」と言います)


8:45、ナイタン・ナンデス登場

今日はお前匂わないなw  
疲れたけど、今日は嬉しいよ。 今はこの状況を楽しまないとね。

ラファ:「今日は頭でブロックしなかったのか?」

わからないw もう自分が何やってるのかすらわからないよw

ラファ:「横を見たら、全員が走り回っていただろ?」

みんなのそんな一生懸命なプレーが自分にも伝染するんだ。 このチームでは誰もが献身的で、みんなに後れを取らないようにしているんだ。


ラファ:「今日の音楽の係は誰だ?セボーシャか?」

正解w


9:53、カルロス・サンチェス登場

ラファ:もう恒例になってきました。 マテ茶を準備してもらいます。 

(ラファが声をかけたにも関わらずず、止まらずに後ろを通過するホセマを見て)あいつ調子に乗ってるな。
俺がお前にマテ茶を飲ませたら、ずっと試合に勝ってるからな。
今日は嬉しいよ。 強いチームを相手に勝ったんだ。 ウルグアイから(国民が勝利を祝っている)映像が届いていて、我々も嬉しいよ。 (国民に向けて)今日はずっと祝っていてくれ! 
7月18日通りの映像がすごかった。 感動的だよ。 そんな国民の幸せな姿を見れて、我々も嬉しい。 
トレイラはモンスターだよ。 パックマンさ。 (ウルグアイではなんでも食らいついていく選手のことをパックマンと言います。 なんでも食べるからです。)
今日は出場したかったので、声がかかったときはすごく嬉しかった。 試合は大変だったけど、嬉しかった。 みんなが必死に頑張っているのを見て、私も助けになりたいと思っていた。



12:25、クリスティアン・ロドリゲス登場

ラファ:(ワールドカップに)まだ残っているほうのCR7が来ました。

ポルトガルに勝つのは容易ではなかった。 すごく嬉しいよ。
あのホットな試合に途中出場するのは簡単ではなかった。 

ラファ: 何を聴いてるんだ?

電池切れだ・・・残念、聴かせられないよ。

私が代表チームの音楽責任者だ。 大半のチームメートは私の選曲を気に入ってるんだ。

レクリエーションの試合では私のセーブがあって2連勝中さ。 ルイスなんかとはGKとしてのレベルが違うぜ。

あ、あいつが来た。 あいつは(下手だから)ボールに触れないほうがいいんだ。 



14:22、キャプテンのディエゴ・ゴディン登場。 皆さん、ハンカチを準備して下さい。 

ラファ:お前は(下手だから)ボールに触れるとロクなことにならないとバラされてたぞ?

セボーシャがか? まあいいさ。 我々は最初2連敗したけど、今2連勝中なんだ。

ラファ:それは今回のワールドカップでの成績だろ? 通算ではどうなんだ?

通算? 通算では俺たちはワールドチャンピオンさ。 アメリカチャンピオンであり、ワールドチャンピオンでもある。 最初2連敗したけど、みんなで反省会をして、そこから本気出した感じかなw 

ラファ:今日は全員が走り回ったな。

俺たちは今日は国民のためにも走り続けなければいけなかった。 国民が期待してくれているのもわかっていたし、今すごく喜んでくれているのも知っている。
今日は選手全員が「国民のために、国民の代わりに、」いつもより少し多く走り回った。 

ラファ: マエストロ(タバレス監督)が試合後のインタビューで、お前がグラウンドに出る前に円陣でみんなにかけた言葉を評価していたぞ。 なんて言ったんだ? 教えてくれ。

(ゴディン、目頭が熱くなっています!)

サッカーとは技量、戦術でわずかな差がつくスポーツだよ。 
我々ウルグアイ人は優れているわけでも劣っているわけでもない。 でも我々はサッカーに対する情熱に関しては、他の国とは違うんだ。 私が仲間に伝えたかったのは、私自身が受け取った国民の気持ちで、恐らくそれは私同様、彼らにも届いてたものだ。 
それは、私たち選手がひとつひとつのプレーで、命を懸けて戦っている姿を見たとき、国民は誇り、感動、喜びを覚えるということだ。 だから我々はそれに応えなければいけない、ということだ。 仲間には「ボールに対して一生懸命立ち向かえ、それが我々に国民が期待していることなんだ」と伝えた。
そして我々はそれを実行することが出来たと思う。 だから全国民は今我々のことを誇りに思って、喜んで、今幸せな気分で祝っていると思うよ。 我々の気持ちが通じたと思う。 我々は全国民のために一生懸命戦ったんだ。

ラファ: おいおい、鳥肌立ってきちゃったよ。 (泣いてしまうから)その場にいなくて良かったよ。 それはそれは感動的な場面だったんだろうな。 

我々ウルグアイ人はそういう国民性なんだ。 上手く説明出来ないけど、内側に何かそういうものが備わっているんだ。 試合をするときは、我々のためだけではない。 他にも背負っているものがあるんだ。 いつもそうなんだ。 国民が我々に期待して、夢を見て、力を与えてくれるとき、喜んでくれる姿を思い浮かべたとき、我々は頑張れる。 サッカーでは勝つときもあれば負けるときもある。 でも我々がそういう一生懸命が姿を見せることが出来れば、国民は絶対喜んでくれるんだ。


ラファ:明日のアサードはきっと世界で一番美味しいアサードになるぜ。(ウルグアイ流バーベキューのこと。 試合の次の日はアサードでお祝いしています。 肉は当然ウルグアイから持って来ています。)


間違いないよ。 いつも仲間に言ってるんだけど、そのときそのときを楽しまないとダメだ。 より悪いときも、より良いときも来るかもしれない。 でも過ぎ去るときはもう二度と戻ってこないのだから。 だから楽しまないとダメなんだ。 だから喜ぼうよ。 そうすればそれが絶対消えない思い出になるんだ。



23:00、エディンソン・カバーニのインタビューです。

(最初のゴールついて)サイドチェンジした瞬間から、私は次のプレーをイメージして動き出した。 ルイスが右で蹴れる角度になったとき、たまたまルイスと私に同じスペースが見えたんだよ。 それで、お返しをくれたんだw (イングランド戦と)逆だったろ?w

記者:2点目のシーン、ベンタンクールは最初シュートしようと思ったいたらしいですが。

私はあの場面ではオフサイドにならないように気を付けていた。 パスのイメージをしてたんだ。 でも最初ルイスにパスが行って、ルイスから私にパスが来ることもイメージしていた。 だからオフサイドポジションにならないように、気を付けていた。 ルイスがスルーしてくれたとき、「これはもらった」と思ったよw 狙い通りのコースに蹴りこむことが出来た。


ケガについては神様に委ねるしかないよ。 過ぎたことは仕方がないんだ。 今はこの状況を楽しまないとね。 私たちがグラウンドで披露したパフォーマンスを誇りに思って楽しまないと。 明日のことは明日考えようよ。 何が起きるのか、何をしなければいけないのか、今の時点ではわからないからね。 



以上

最後ケガしたときのプレーを説明していますが、ムスレラが蹴られてボールロストしたときらしいです。 攻撃に回ろうとしたところ、急に戻らなければいけない場面になって、踏ん張ったときに痛みを感じた、と。



つか、あれノーファールのジャッジだったから危なかったよな。 いい加減にしろよ、クソFIFA。 あんなの久しく見てねーよ。 ボールを完全にキャッチしているムスレラが左腕をモロに蹴られてるのによ~。 

最後もロスタイムの表示は4分だったのに、結局6分までプレーして。 

4分過ぎてから相手のGKがウルグアイのペナルティーエリアで露骨にハンドしてるのに、スルーしやがるしよ~。 つか、あれでポルトガルがPKをアピールしてたのが意味わかんねえんだけど。 ハンドしてんのはお前らだっつーの。 


今回はウルグアイがクソFIFAにつけ入るスキを与えなかったからいいけど、エリア内で微妙なプレーがあったら相当ヤバイと思っておかないとね。 

クソFIFA死ね!




カバーニですが、(昨日が日曜日だった関係で)今日精密検査を受ける予定で、昨日の時点ではまだ足を引きずる感じでした。 




ふくらはぎに痛みを感じたということで、カバーニほどの選手が自ら交代を申し出たということもあり、軽症ではないでしょう。 奇跡的に軽傷であればフランス戦に出るチャンスはありますが、恐らく無理でしょう。 


本人もラストチャンスなので出場したいとは思いますが・・・



カバーニが出れない場合、代役はクリスティアン・ストゥアーニになるのではないでしょうか。



え? 他の試合について? 何かコメント必要? いらないでしょ? 全然必要ないでしょ!

今はウルグアイの勝利を喜びましょうよ! 

ウルグアイ ノマ!!!