こんにちは、征矢歯科医院です。

 

久しぶりの投稿になってしまいました…

 

 

 

今回は「マタニティ歯科(妊婦さん・授乳婦さんへの歯科治療)」についてお話します。http://soyadent.com/treatment/maternity.html

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

アメリカ歯科医師会(American Dental Association®︎)と日本産婦人科学会では

妊娠中の歯科治療の安全性とリスクについて記載されています

 

 

妊娠中、女性はホルモンバランスの変化やつわりによって、歯周病や虫歯などの口腔疾患のリスクが高くなります!

 

 

しかも、2017年に報告された論文によると

歯周病のある妊婦さんは歯周病の無い妊婦さんより

低体重児出産(2500g未満)の危険性4倍

早産(37週未満)の危険性が2.27倍高いようです。

 

 

つまり、妊娠期間中は歯周病にならないように注意しなければなりません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妊娠・授乳中の必要な歯科治療の制限はされていません

 

  • 歯科用エックス線写真(レントゲン撮影)
  • 予防処置(口腔ケアはむしろ積極的に行う)
  • 局所麻酔(アドレナリン添加リドカイン製剤が第一選択)
  • 抗菌薬(ペニシリン・アモキシシリン・セファロスポリン・クリンダマイシン)

 

以上の項目は安全性が報告されています。

 

 

 

 

妊娠期間中に注意が必要なことも知っておく必要があります。

 

妊娠週数でもっとも薬の影響を受けやすいのが、妊娠4〜7週です。

この時期には、脳や神経、心臓などの重要臓器が形成されるとても重要な時期ですので、薬を飲む必要がある場合には、医師の先生に確認をする必要があります。

 

 

 

 

 

 

歯科治療で使う薬の中で、妊娠中に特に使用を控えた方がよい薬は以下の通りです。

  • 笑気ガス(亜酸化窒素)
  • ヨード(うがい薬)
  • フロリードゲル経口用

これらの薬には胎児に影響が出る可能性が指摘されていますので、使用は控えた方が良いです。

 

 

 

以上のことから、

  • 妊娠期間中はできる限り安定期(5ヶ月ー7ヶ月)に必要な治療を行う
  • 妊娠中のすべての期間で緊急性のある歯科治療は受けることができる
  • 安全性が報告されているとはいえ、必要最低限の歯科治療を行う
  • 積極的な口腔ケアに努める

ということが重要です。

 

 

生まれてくるお子さんのために、お母さんができること
安全な出産を迎えるために、歯医者でお手伝いできること

 

 

 

これらを患者さんと先生とがお互いに共有して、

新しい命を迎え入れる準備をしていきたいですね!

 

 

今回は少し難しいお話にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 

 

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