56話 今のところ、考えたこと。 | 征矢かなのブログ

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ヨネダコウ「囀る鳥は羽ばたかない」関連中心に投稿予定。
「囀る」の素晴らしさを共有していただければ!
○原作至上
○基本感想と考察
○イアハーツは紙で追いかけます。
○あくまでも、フィクションとして楽しむ

いろいろな感想がある中で、大きく二つに分かれているようですね。

囀るは、漫画の、絵とセリフで語るという良さを最大限に使いながら、モノローグは抑えていくところに、面白さと難しさがありますね。

連載中なので、今の自分の感想が180度変わることもあるかもしれません。なんせ、絵だけで語られる部分は、読んでいる私自身の解釈になってしまうので。

他の方の感想を拝見すると、それぞれの方の感想に納得したり、時には反発したり(ごめんなさい🙏)。頭では、どの方の感想も尊重したいのですが、感情的にフラットであることは難しいです。でも、どの方の感想も大事です!無意識に相手を切り付けてしまうことがあるようなので、黙っている時は、尊重の気持ちで距離を置いているとご理解ください。


いろいろな立場の方の感想のおかげで、私の感想もはっきりしてきました。ありがとうございます。

でも、考えすぎて、若干頭の中がゲシュタルト崩壊みたいになっているので、まとまらないままですが、書いておきます


改めて、私の感想を書くルールを確認します。
①物語として楽しむ。(現実と分ける)
②言葉や引用は、未読の人に展開がわかるほど書かない。(著作権に抵触したくない)

①は難しいです


さて!
以降、ネタバレあります。

タバコの件、甘さがきてびっくりしました!
言うんだ百目鬼!受け入れるんだ矢代!

ずいぶん違う…矢代は体の相性がいい、に落としました。
百目鬼に対しての矢代の思いがあるからではなくて、体の相性!
体の相性がいいって認めるんだ!
百目鬼の方は、以前と変わらないと思っていた。これまでの対応は全て、矢代が誰とでもする(百目鬼は矢代がある程度相手を選んでいることは知っている)人間だと思っての行動だった。百目鬼は自分が矢代にとって特別な存在だと知っていて、再会後もそうだとは知っている。それにしても、自分で下のことしか考えてないとか言ってた人が!百目鬼自身との行為以外は気持ちよくないって大変な事ですよ!
矢代は、再会後、ずっと百目鬼にしか立たない意味を考えていたと思います。4年前には他とあまりにも違いすぎて受け入れられなかった百目鬼との行為を、今の矢代自身は求めていることに気付いたんではないでしょうか?でも、それを百目鬼にいうことは出来ない。女の影があるから。4年間で百目鬼は変わっているから。そもそもそれを伝えて関係性を深める事ができると、矢代は知らない。


いつから…矢代は百目鬼に対していうことはできません。
確かに、矢代からすると、「聞いてどうする」ですね!
百目鬼が自分との関係を持っていくとは毛頭も思っていない矢代。その後が!隠すようで隠しきれてない!この4年間ずっとその状態だったと暗に返しているようなもの。
矢代は女の件がずっと気になっていることも伝えてしまう。

それへの百目鬼の返しが、素晴らしい。
百目鬼!そこで矢代が自分にベクトルを向けていることに気づける!
女のことは百目鬼にとって、矢代と同レベルのことではない。大事なのは、矢代が百目鬼の4年間を気にしていること!(泉との関係を説明したら矢代は聞くだろうけれど、2人の関係性は別に詰める必要がある。だからここで答えないのは当然。こういうセリフすごいと思います!)
で、矢代は逃げる。百目鬼のことが気になっていると矢代は言えない。
矢代は現実判断として矢代と百目鬼が関係を持つ必要が無くなったから、離れると思っている。矢代の望みとは違うからイライラした対応になる。
でも、百目鬼に対しては、勝手な決めつけ。なので、反論される。
矢代の、俺とお前は関係ない、に、百目鬼も自分の欲と行為は、矢代と関係がないと迫ってくる。
矢代の言ったことへの繰り返し。

で!矢代が、百目鬼のしたいことを聞くなんて!!
矢代はずっと百目鬼のことを決めつけてきた。ここでオープンエンドクエスチョンをしたことが読者としては本当嬉しかったです。ようやく矢代が百目鬼に向き合えた。
再開してからずっと百目鬼が矢代とするのは嫌がらせだったり、義務だったり思っている矢代。これから百目鬼とやる展開を想定していなさそう。

百目鬼からの矢代の意思確認。必要なんですよ、矢代には。
矢代が何を望んでいるのか。百目鬼に聞かれて、徐々に矢代は自覚していくんじゃないでしょうか?その繰り返しかな。
百目鬼は矢代の本心がずっと知りたい。言って欲しいでしょう。同時に素直に答えないことも知っている。

「ぐ‥」
これは、百目鬼の百目鬼を押し付けているということでよろしいでしょうか?
立ち上がっているという理解でよろしいでしょうか?
それとも私の願望か‥
そうだとしてもいつから、なんで?
(自分でしか立たないって知ったら、愛しいが溢れちゃった可能性はありますかね!)

それは置いておいても。
(立っていていたなら、矢代は百目鬼が矢代に興奮していると知ってこれ以降答えていることになるので大事ではあります。でも今回どっちか不明なのでおいておきます。)

百目鬼じゃないと気持ちよくならないって矢代認めちゃった!
それは矢代の事情で、矢代は百目鬼の真意をまだ測りかねている。
性欲処理という言い訳なら百目鬼の関わりを許せる。

メリットとか言っちゃう。
百目鬼からすれば、そうじゃない。
愛情と言えばいいのでしょうか。百目鬼が矢代を求めている激しくて重い感情を矢代は全く理解出来ない。
もう壊滅的に。
ずっとうっすら感じているけれど、何であるか固める言葉と経験を矢代は持たない。けど、同じ言語でないと話は通じないですよね。
百目鬼が矢代に伝わるように選んだのが、相性。


矢代はさんざっぱら、百目鬼の心を踏み躙るようなことを言ってきたのに、ここで義務とか、淫乱とかじゃ無いのといってくる!



ひどいの好き…4年前の矢代は、ずっと百目鬼に言ってる。3話、25話とか
そして、前は(50話)それで黙ったけど、今度は認める!
今度は認める!

いや、間違いかもしれませんが、これ、百目鬼のこと好きって言ったやろ!と思いました。

今、矢代は百目鬼に優しくされたいと思っている自分を知っている。
そして矢代は百目鬼でしか感じない事を百目鬼に知られている。
酷いことを好きだと言っても、今まで、百目鬼が肉体的に矢代に酷いことをして来たことはないことも知っている。

百目鬼は、あなたが好きだと言ってたから酷くしました→あなたの希望に答えたい。
矢代→欲しい。
そのぐらい大きな括りでお互い通じ合ったのかなと思いました。

多分、2人の話が今までの中では嘘が少ないからですね。

義父に言わされたのは、矢代自身についた嘘。
酷いことを望まない、と、矢代が自覚した今は、百目鬼につく嘘。
しかも、ここでそう言うことで、矢代は百目鬼と関係を持てることを予測しているのでは?

…この辺、いろいろな見方があるようですが、私はそう思いました。

で、百目鬼は矢代からのOKで進んだのかと。
少なくとも、2人の間ではGOサインになった。

ここから数ページ、言いたいことはただ一つ!
この行為のどこに酷さが?

これって?
聞いちゃうくらい、 再会後の今までと違った。
しかも、矢代にはやる名目がいるんですね。
感情と切り離された理由が。
お互い好きだからしていると、矢代はなるわけにいかないんじゃないかと思いました。そうしてしまうと、矢代は精神的に持たない。愛情のかけられ方を、求め方を、愛情に応える方法を、維持して行く方法を、矢代は知らない。恐怖でしかない。
ここで、百目鬼の回答はこれ以上ない、と痺れました。
矢代の気持ちは本人が未確定な上に隠そうとしている。
側にいて、スキンシップが取れる!これベストだと思います!

百目鬼の必死の表情!
このかわいい?表情を見たら、矢代はこの状況を肯定するのは当然だと思いました。
心はわからなくても、欲は確実に矢代に向けられている。激しく。
今の矢代は百目鬼の心をも求めようとしている。それが少しずつ、形を取ろうとしている過程ではないかなと。それはしばらく2人の関係が安定してこないことには進まないように思います。(女問題もありますが!)
お互いの歩みよりの結果。

いや〜1巻から読み返すと、自分が甘い方に、かつ暗い方に読む癖があると気付かされます。
このまま載せてはおきます!


ここまで付き合ってくださった方、お疲れ様でした。ありがとうございます。