私は家の電話の呼び出し音の音量を最小にしています。

数年前に義父母が施設に入居後に

施設や病院や介護に係るいろんな所から電話があり

私が少し病んでしまったからです。


今も大きな音が苦手です。


ある日めったに鳴る事がない家の電話が鳴りました。

表示された番号も見慣れない番号でした。


なにも考えずに受話器を取りました。


「(私)さん?良かった。つながって。」


正直に言うと誰だか分かりませんでした。

一瞬考えていると


「分かる?お母さんよ。久しぶり。」


お義母さん!

たぶん、、、2年ぶりくらい?

もしかしたらそれ以上かも。


「(夫)に全然繋がらないから。」


私「夜にかけてますか?昼間は取れないですよ。」


「え、仕事なの?」


やっぱり認知症の症状?

その割にはまあまあ会話は成り立っていました。


今までの私だったら、、、

お義母さんからの電話!と思ったら

軽くパニックになっていたと思います。

でもそうはならず、、、


かなり乗り越えたんだなとどこか冷静な自分もいました。


そうは言っても間違いなくお金の話だろうなと思っていました。


私「かわりに私が聞きましょうか?」


「そう?(私)さんでいいわ。お父さんの法事をするから。お金を出して欲しいの。」


私「法事ですか?(義弟)さんも来るんですか?」


「(義弟)は来ないわよ。」


私「お義母さんと(義妹)さんだけですか?」


「後は来てくれた人に食事を出したいからね。」


ここまで聞いて、、、

法事をするという事を信じるとして

誰が来ると言うんだろうか。

葬儀も親戚は伯父さんと従兄弟2人だけ参列してくれたけど、義父の他の兄弟も義母の兄弟は誰一人として来てくれなかったのに、、、


四十九日法要の時もいろんな理由をつけて夫からお金を出させようとしました。

その事が頭をよぎりました。


私「お義母さん、お金はお寺さんに支払うんです

か?」


「・・・そうそうお寺さんよ。」


私「お金は送ります。でも(夫)さんに伝えないといけないので、内容を教えてもらえますか?」


「ええと、お寺さん、、お寺の名前は忘れちゃったけっど、私かお父さんの年金から出せばいいでしょう?」


私「お金は送ります。お義母さん、年金は施設に支払ってるから余ってないんですよ?」


「私とお父さんの年金があるからいいでしょう?」


ここから会話が噛み合わなくなりました。

もういいやと思い


「お金は送りますね。(夫)さんに伝えます。他に困っている事はありま・・・」


ガチャッ

途中で切られました。

お金を送ってもらえると分かったらそれでいいみたいでした。


義母じゃなく、、、

きっと義妹の入れ知恵だと思いました。



このお金はすっかりないんでしょう。


私は深く考えずお金を送ってしまえばいいやと思いました。

義実家の事でアレコレ考えたり怒る事ももうしたくない。

義実家の事で考える時間を使っても仕方ない。


夫にも私の考えを伝えよう。

最後は夫が決める事です。


そう考えました。