よく、金剛菩提樹について、木の実であるとか種子であるとか説明されているのを目にしますが、正確には、核果の“核”の部分が数珠玉の素材となります。
核果とは、内果皮が木質化した種子を包んでいるタイプの果実で、桃や梅、さくらんぼ、マンゴー、オリーブなどがそうです。
皮と核との間に果肉があり、種は核の中にあります。
こちらのサイトに、写真入りで判りやすく紹介されていますので、ご興味のある方はご覧になってみてください。
そわかの開運数珠ネックレスの金剛菩提樹を割ってみるとこんな感じになっていました。
金剛菩提樹の数珠は製作して数年はコクゾウムシ(米びつの中に巣くうアイツ)にかじられ易く、箱の中などに仕舞いっぱなしにすると、特に梅雨の時期など穴だらけにされることがあるのですが、奴らはいったい何をかじっているのかしら?と思ったので、いつもお世話になっている近畿植物同好会の山住一郎先生にお尋ねしたところ、
核果の中には、内果皮・中果皮・外果皮があり、恐らくこれらを虫が好むのではないかということでした。
ただ、すべての核果が内果皮・中果皮・外果皮と三層に綺麗に分かれているという訳ではなく、一体化して区別の出来ないものもあるそうで、金剛菩提樹については在来種ではない為、よく判らないということでした。
いずれにせよ、この果皮の部分が完全に乾燥して臭いを発しなくなると、虫も寄ってこなくなる訳です。
ちなみに、乾燥が進むとより効果も高まるようです。