私がもっとも力を入れているナガラー行法は、マントラです。
マントラは真言のことで、普通はサンスクリット語による短い祈りの文句などを言います。
巷では色々なこと(たいていは出鱈目な)が言われているようですが、マントラは心身を開発する為のものです。
例えば、大日如来真言は唱えているとハートチャクラが開いてきますし、空海で有名な虚空蔵求聞持法で唱えられる真言は、サハスラーラ・チャクラを開きます。
ただし、ちょっとやそっと刺激したくらいでは、たとえ開いてもすぐに閉じてしまうので(日常生活でどの程度その機能を使うのかにもよりますが)、唱えまくることが肝要です。
よくマントラは無闇に唱えてはいけないなどという人も居て、確かに仏典にはそういう風に書かれているのですが、えてして仏教の経典というのは、そこで説くものを矢鱈に有難がらせようと、過剰なハッタリを利かせるのが常套手段で、逆にご利益の方も一度唱えただけで極楽浄土に行けるとか(笑)大仰なものばかりですから、参考程度に受け止めておくべきでしょう。
実際、インドのマントラヨーガなども、只管唱え続けることで解脱を目指すそうです。
私は、チャネラーのH先生(スーパーセレブの上、100歳近い現在でも杖や補聴器不要の超人ぶりを遺憾なく発揮されています)から、初めてマントラの伝授を受けましたが、「いつどのように唱えれば良いですか?」という私の質問に、先生は「家事をしながらでも、いついかなる時でも唱えて良い。」というお答えでした。
勿論、特殊なマントラはその限りではないかと思いますが、マントラの作用を知って行うなら、これほどのナガラー行法は無いと思います。
私は最初の二年ほどは、H先生から教えられたマントラと不動明王真言の二種類を唱え続けましたが、最近はバリエーションを増やして10種類ほどを順繰り唱えるようにしています。
そして、私のこのナガラー行法は、もっぱら運転中に修されています。
自宅では音を気にしなくてはなりませんが、車中であれば、どんな大声でも窓を閉めている限り、気にする必要がありません。
マントラは心の中で唱えても効果がありますが、やはり大きな声で唱える方が良いのです。
それは、身体にバイブレーションを生じさせることと、一息で何度も唱えることは、或る種の呼吸法にもなるからです。
あとは、自分が必要としている真言を唱える比率の調整が重要になるだけです。
未開発の部分を開く真言を多めに唱え、それ以外はバランスを取る為に唱えるような感じですね。
一般には、ハートや下丹田に響くマントラを中心にする方が無難です。
超能力願望の強い人は、眉間のチャクラばかりイジろうとしますが、エネルギーバランスが逆三角形になるので、要注意です。
ちなみに、長期距離運転というのは肉体的には疲れますが、私の場合はマントラ行法の絶好の機会と捉えて有効活用しますので、下車した時は独特なスッキリ感があります。