大陸高藤本のシリーズ第二作目。
あとがきで“この本は、何はともあれ実用ということだけを目ざした。『仙人入門』についで、また自画自賛で申し訳ないが、今までのところ、日本では、これほど詳しく「気」の巡らし方（つまり小周天）について書いた本は出ていない”とあるように、当時としては画期的な内容だったと思います。
『仙人入門』では、周天法のやり方はかなりあっさりとしか述べられていませんでしたが、本書では、座法から呼吸法まで詳しく説明されており、実際に此の本だけで気を回せた人も少なくなかったでしょう（センスの良い人だけだとは思いますが）。
健康法としての仙道は本書の内容くらいで十分だと感じますが、超能力的な面に応用するにはやはり一工夫足りないようです。