レッツ・ゴー運命
(演奏:寺内タケシとバニーズ / 作曲:ベートーヴェン)
今日は、寺内タケシとバニーズが演奏する「レッツ・ゴー運命」を聴いています。
「レッツ・ゴー運命」はクラシック音楽の楽聖・ベートーヴェンが作曲した交響曲第五番「運命」をエレキギターをメインにしたアレンジで演奏したものです。ノリの良いビートが利いた「運命」は洒脱で新鮮で、当時まだ子供だった僕ですが、『面白いな~。』と思いながら聞いた記憶があります。日曜日の朝に放送されていた黛敏郎司会の『題名のない音楽会』あたりで見たのか、『笑点』だったような、、、ワケが分からなくなっていますが、見た・聞いた記憶があります。
寺内タケシが、『三味線に電気をつないで弾いていたから、エレキギターの開発者は俺だ。』と言っていた記憶があります。開発者かどうかは分かりませんが、エレキギターの『開拓者』であったことは間違いありません。元祖ギター小僧というイメージで、とにかくエレキギターの普及に努めた人です。「運命」などクラシックを演奏する前には、「じょんがら節」など民謡をエレキギターで演奏し、世間での認知度を高め、『エレキギターを持っているのは不良である。』という当時の風潮に対抗するために、『ハイスクールコンサート』を敢行したりして、エレキギターの地位向上に地道な努力を積み重ねた人です。
寺内タケシは、『寺内タケシとブルー・ジーンズ』や『寺内タケシとバニーズ』などグループサウンズとくくられる活動をして、その後ソロでも活躍していますが、残念ながら大ヒット曲には恵まれていません。そのために寺内タケシの評価が低めになっている気がします。現在のJ-POへの貢献度はものすごく高い人で、もっともっと評価されるべきだと個人的には思っています。
その音楽性は、日本の歌謡曲史、日本のロック史には馴染みにくいのですが、クロスオーバーというかフュージョン史で見れば、これまた元祖と言える人です。もっと評価して欲しいなぁ。
「レッツ・ゴー運命」、1967年発売のテケテケ・クラシック。今から57年も前の演奏ですが、全く色褪せていません。レジェンド寺内タケシの演奏を是非お楽しみください!