今回は、相続放棄に関する費用面の話をしてみたいと思います。
私は、昨年、他界した父の相続について、
母の相続放棄手続を司法書士の先生に依頼し、他方で姉と自分の相続放棄手続を自分で行いました。
そこで、司法書士の先生にお願いした母と自分で手続を行ったホーキー自身の手続が費用的にどちらが安かったのか比較してみました。
【前提条件まとめ】
ただ、これは地理的なものを筆頭にして条件によって大きく変化しますので、以下に私たちの場合の条件を整理してみますね!
1・私たちが提出した家庭裁判所
⇒ 福岡家庭裁判所
2・母に関する条件(司法書士の先生に依頼)
・本籍地…山形県山形市(父と同じ)
・住所地…福岡県福岡市
・司法書士の先生の所在地…福岡市
・戸籍や住民票など…自前で準備
3・ホーキーに関する条件(自分で手続)
・本籍地…東京
・住所地…東京
・戸籍や住民票など…自前で準備(当然ですね)
以上を前提に、それぞれに要した費用は以下のとおりです。
【母(司法書士の先生に依頼)】
母が司法書士の先生に依頼した際の費用は以下の通りです。
・戸籍謄本…450円
・住民票除票…300円
・謄本取り寄せの際の郵送料…600円
・手続代行依頼料…47000円
以上を合計すると48350円でした。
※ 依頼料には、裁判所の手数料と事前の法律相談と書類作成、提出と回答書記入の際の相談も含んでいます。
正直にいうと、依頼した司法書士の先生にたどり着くまでに、弁護士会での相談料やそこまでの交通費など、別途、費用が掛かっています。
ただ、今回は、直接専門家に依頼したことを前提に、依頼の際に要した費用のみをまとめておきます。
【ホーキー(自分自身で手続き)】
他方、ホーキー自身が手続を行った際に要した費用は以下のとおりです。
・戸籍謄本(父の死亡証明)…450円
・戸籍謄本(ホーキー自身)…450円
・改製原戸籍…750円
・住民票除票…300円
・謄本取り寄せの際の郵送料…600円
・謄本取得の際の交通費…1122円
これに加えて、
・自宅から羽田までの交通費…800円
・羽田 ⇒ 福岡(格安チケット)…16300円
・福岡空港 ⇔ 六本松駅(家庭裁判所)…600円
・収入印紙・切手代…1314円
・福岡 ⇒ 羽田(格安チケット)…18200円
・羽田から自宅までの交通費…800円
以上を合計すると41686円でした。
●両者を比べてみた結果!
確かに、両者を比べてみると、自分で手続をした方が安かったのは事実ですが、意外と金額の差がなかったのに驚きました。(笑)
手続の概要から必要な戸籍の種類を調べ、戸籍を取り寄せ、申述書の書式をダウンロードして記入し、平日に休暇を取って東京・福岡間を飛行機で移動し、裁判所の窓口に提出するという手間を掛けて、
節約できたのは、わずか6664円でした。…汗
私自身は、個人的に貴重な経験となったし、自身の手続を自分で行っていたことで、後に父の兄弟姉妹の手続を行う際に、不安なく手続を代行することができたので、まったく無駄はなかったと考えています。
しかし、もし私が費用対効果を重視していたならば、さっさと専門家に依頼をして、自身の仕事に専念した方がよかったという結論になっただろうと思います。
ホーキーからのアドバイス!
自身で手続を行う場合、確実に受理されるのを見届けるため、私は裁判所の窓口での提出をおススメしています。
そこで、費用面から、自身で行うか、専門家に依頼するかで迷っている場合、自宅から家庭裁判所までの交通費も含めて考える方が良いと思います。
これを前提に、
・自分ひとり分の手続で足りるか否か?
(二人なら2倍の依頼手数料を要するため)
・後に他の相続人の相続放棄手続に関わる可能性があるか否か?
・手続的な興味から、自身でやってみたいと思えるか否か?
…など考慮して、自身で行うか?専門家に依頼するかを最終的に決定すれば、きっとベストな選択ができると思います。
今回の記事は、以上になります。