そうゆうクンのおはなし

そうゆうクンのおはなし

ちょっと「へぇ~」な仏教のお話、宜しければお付き合いください。

もう、亡くなってから23年ほど経つんでしょうか。

 

ギリシャの近く、マケドニアで生まれたマザー・テレサ。

 

カトリックの修道女として、清貧の生涯を送ったことはよく知られていますね。

 

彼女は、カルカッタ (今は現地語のコルカタ) で、初めは地理を教える教師でした。

 

あるとき、紅茶で有名なダージリンへ向かう汽車の中で、神の声を聞きます。

 

「すべてを棄て、もっとも貧しい人たちのために働きなさい」。

 

テレサは、修道院を出て、スラム街に入ります。

 

身体の不自由な人。 病人。 死ぬ直前の人。 だれからも世話をしてもらえない人。

 

そういう人たちへのサポートを始めた。

 

とくに、路上に横たわり、最後の時を迎えようとしている人たちを担架で運び、ベッドに

 

横たえ介護を尽くす施設を作り上げたことはまことに、尊いこと。

 

「死を待つ人の家」。

 

ネーミングは、ちと恐ろしげだけど、最後の時をできるだけ人間らしく迎えてほしい、との想い。

 

現在のホスピスそのもの。

 

テレサは亡くなったが、その遺志は受け継がれ、現地には世界各地から、ボランティアが訪れている。

 

テレサの言葉。

 

「人生の99%が不幸だったとしても、最後の1%が幸せなら、その人の人生は幸せなものに変わる」

 

人生の締めくくりが、その人にとってとっても大切というメッセージ。

 

                            ★

 

そういえば、あのアンデルセンのおはなし。

 

マッチ売りの少女。

 

記憶が定かでないので、かなりいい加減ですが、こんなあらすじ。

 

 

大みそかの晩、マッチを抱えた、ひとりの少女が片方の靴を失くし、歩いていました。

 

それは寒い寒い晩。

 

マッチを売り切らなくては家には帰れません。

 

お父さんにぶたれるからです。

 

でも、だれも、マッチなんかに興味を示さない。

 

ついに疲れ果てて、座り込んでしまいます。

 

身体がかじかんできました。どの家からも、おいしそうな料理の匂いがしてきます。

 

少女は、ふと、マッチを一本、家の壁にこすってみたのです。

 

すると、不思議なことが起こりました。

 

マッチの光がともった瞬間、少女は、暖かい暖炉の前にいるように感じたのです。

 

でも、その光はすぐに消えてしまいました。

 

もう一本。

 

光が輝いている間、少女は幸せになることができました。

 

その時、空に流れ星が見えました。

 

亡くなった優しいおばあさんの言葉を思い出したのです。

 

流れ星が空を流れるときは、地上で一人の魂が天に昇っているの。

 

神様のもとに召されることなのよ。

 

少女は、もう一本こすります。

 

すると大好きだったおばあちゃんが現れます。

 

最後に少女は、おばあちゃん、私をつれていって、と叫んでマッチを全部ともしました。

 

朝になって、凍えて亡くなっている少女が見つかりました。

 

人々は、燃えカスのマッチをみて、寒かったんだろうね、と言いました。

 

だれも、少女が、最後の最後、幸せな気持ちで旅立ったのを知りませんでした。

 

少女はかすかに微笑んでいました。