認知症症状だけではなく

その人

を受け止めていく事

が必要といった


”パーソンセンタードケア”


の考え方を持って

 

私が提唱する

認知症の方との

かかわり方が楽になる

 

【3つのポイント】

 

を紹介したいと思います

 

 

このポイントを意識しておくと

 認知症の方と関わる事が

とても楽になります

 

 

この場合の

『楽になる』というのは

 

認知症ケアが

上手になるとは違います。

 

そもそも

上手になる

なんて概念が

間違っているのかもしれません

 

世の中

認知症ケアが

上手な人なんていないし

下手な人もいない

と思っています

 

好き嫌いや

得意不得意は

あるかもしれませんが

 

所詮

人と人との関わりです

 

誰だって

そんなもんだと思います

 

 

先述でお伝えした通り

 

私の中で

認知症ケアは

パーソンセンタードケア

の考え方が大切

という前提がありますので

 

例えば

100人の

認知症の方がいれば

100通りの

関わり方がある

という事です

 

人は1人として

同じ人はいません

 

多様化した現代社会では

さらにそういった

多様な人格が

形成されていますので

自分とは違う

考え方をする人の方が

圧倒的多数です

 

よく人の行動や言動に対して


非常識だ

それは違う


と否定する人がいますが

 

そうやって

相手を否定できる人は

自分の考えが常識

という前提に立っているので

それとは違う

出来事や行動を

否定するのです

 

それって実は

怖い事だという

自覚はありますか?

 

~悪人は悪い事とわかってやっているからまだいい。正義は正しいと思ってやっているからタチが悪い~

 

言い得て妙な言葉です

 

自分が正しい

と思っている人ほど

相手の声や反応が耳に届かず

自分の言動が

相手を不快にさせたり

追い詰めたりしていても

正義の名のもとに

自分を正当化させ

自身の言動を振り返り

改めようとしないものです

 

まずは自分が

その価値観から

離れなければなりません

 

もちろん

社会のルールや

道徳的倫理観は

誰もが共通した認識で

守らなければなりません

 

ただし

それを裁き戒めるのは

法であって

私たち自身じゃありません

 

この事を話したりすると

 

「私は大丈夫」

「私は人の話をよく聞くタイプだ」

などという方もいます

 

そうおっしゃるなら

そうなのかもしれませんが


ここで言っている事とは

ちょっと違います

 

きっと


私も含め

大丈夫な人などいない

と思います

 

自分の考えや価値観

意見を持つ事が

ダメと言っている訳では

ありません

 

この場合


なにが正しいか

正しくないか

常識か

非常識か

などは関係がない

という事です

 

人の行動に対して

それが良いとか

悪いとかの

話になりやすいのですが

 

良いとか

悪いとかは

また別の話です

 

もっとこうすればいいのに

なんでそうやるのかな

そんな行動ありえなくない

 

そういった感情は

誰もが持つ感情ですので

理解できます

 

しかし

その感情を踏まえて

話を進める事が

間違いを起こす

要因となる

 

という事を

強く心に

留め置いてほしい

と思います

 

 

言っている事が

よく理解できない

何を言っているのか

わからない


と思う方は

 

”自分はこの考え方が苦手だ”

という事を

自覚しておきましょう

 

苦手な人は

日頃から

物事を少し斜めから見るクセ

をつけて習慣にしておく

と良いかもしれません

これは

トレーニングで

身につくものです

 

自分はできている

と思っている人は

ぜひとも過信せず

やはり日頃から

意識して

頭を整理する習慣にしておく事

を勧めます


できている

と思っている人ほど

できていない事が

たくさんあります

 

 

自分の考え

認知症本人の思いや行動

周囲の反応 

 

これらはすべて

別々で考える

必要があります

 

しかし人は

無意識のうちに

 

自分の考え > 認知症本人の思いや行動

 

になりがちです

 

周囲の声にまで

耳を傾けると

それが

客観的な意見と

思いがちなので

その声に対しての

バイアスがかかり

 

自分の考え、周囲の声 > 認知症本人の思いや行動


周囲の声 > 自分の考え > 認知症本人の思いや行動

 

になっている事も

多々あります

 

本来

一番大事にしなければならない

本人の思いが

どんどん

後回しにされてしまっている事に

全然気づかないのです

 

その事を

指摘すると

 

認知症だから

物事がわからなくなっている

こうする事が

本人にとって幸せ


などと

自分や周囲の都合の良い常識に

当てはめられてしまう訳です

 

そもそもそれが

良いとか悪いとかは

別の話です

と言った理由がココにあります

 

そして

自分は大丈夫

と思っている人ほど

そうなります

 

専門家である

介護士やソーシャルワーカーは

自身の経験や

プライドから

過信してしまい

尚の事

そういった傾向に

陥りやすいと思っています

 

まずは自分が

いかにフラットな

気持ちでいられるか

 

実際は…

フラットな気持ちでいる事

は無理なので

フラットな気持ちに

自分の気持ちを持っていけるか

 

自分の気持ちの

コントロールが必要です

 

これは誰もが

常に意識する必要があって

少しトレーニングがいる

という理解でいてほしい

と思います

 

この事は


自己覚知


とも相通じますので

興味のある方は

ぜひ掘り下げて

勉強してみてください

 

 

これが理解できると

私が提唱する

【3つのポイント】

で認知症の方に関わる事が

より楽になると思います

 

それではやっと

 

私が提唱する

【3つのポイント】

を紹介します

 

その3つとは

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

①行動の細分化~細分化した行動分析とアプローチ

 

②視覚支援~言葉に頼らない伝え方(表情、しぐさ、接触、距離感)

 

③言葉のチョイス~ポジティブワードを使いこなす

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

になります

 

次回からは

項目ずつ

説明していきたいと思います