〜  言葉の力  〜

 

   

     言葉というものはだいじなものです。

  日本では昔から、(言霊)という言われ方がされて

  きました。つまり、言葉それ自体に生命があるように

  表現したものです。キリスト教でもヨハネによる

  福音書の最初に(初めにみ言葉があった。み言葉は

  神と共にあった。み言葉は神であった)といって

  います。

 

     心の中に思う言葉が、精神となり、思想と

  なり、信となって自分を作り、自分を動かします

  同様に、声として発する言葉は、人を作り、

  人を動かします。人を生かしもし、殺しもします。

  普通の人の言葉でもそれほどの力を持っているの

  ですから、ましてや、大聖者の口から出る真理の

  言葉が、どれほどの力を持っているかは、想像

  できるでしょう。

 

     (信)という字は、ご覧のようににんべん

  イに言と書きます。このことにも示されているように

  言葉というものは、信をつくるうえになくては

  ならぬものなのです。我々が心の中で何かを考える

  ときも、言葉によって考えます。言葉なしには

  なんにも考えることができません。言葉の力という

  ものを、改めて深く認識し、これからの日常生活に

  また、精神の向上に役立てていただきたいと思い

  ます。