担当編集者今井さんのお話 その3「アメリカ取材旅行編」
質問)アメリカ取材旅行の楽しいエピソードを一つご披露下さい。
相馬永胤がニューヨークで居住していた、ジャクソン夫人宅とクリントン街を取材していた昼下がりでした。
マンハッタンのサウスタウンにあるクリントン街から、コロンビア大学のロースクールがあったとおぼしきところを経由して、ミッドタウンのジャクソン夫人宅まで、先生が歩こうと提案しました。歩いて当時の臨場感を得ようと思ったのでしょう。地図で見ますと、1時間半はたっぷりかかると判断し、ためらっているともう先生は歩き出していました。その足の早いこと、ぼくは小走りでも追いつきません。
結局、クリントン街からロースクールまで20分、そこからジャクソン夫人宅まで30分で踏破です。なんという健脚なのか。毎日ウオーキングしている成果かと先生に尋ねましたら、これはウオーキングではない、有酸素なんとか歩行であって今日はずいぶんゆっくり歩いたのだ、とこともなげにおっしゃる。
こちらは、近くのマジソンパークのベンチで荒い息を整え、パンパンに張った足をもみほぐしていると、美形の日本人女性が先生に近づいて何事か話しかけていました。本来なら、先生をガードしなくてはならないのに、知ったことかとほったらかしにしてしまいました。あとで聞くと、先生の愛読者で、夫がハーバード大学にいるので会いにいく途中だったらしい。先生もこれからボストンに取材に行くと答えていたみたいです。
ホテルまで遠いからと嘘をいい、地下鉄に乗って下車したらあまりの近さに、今度は先生が、歩いてもいい距離ではないかと、少々オカンムリ。してやったり、です。
ともかく、よく歩いたニューヨーク取材でした。

相馬永胤がニューヨークで居住していた、ジャクソン夫人宅とクリントン街を取材していた昼下がりでした。
マンハッタンのサウスタウンにあるクリントン街から、コロンビア大学のロースクールがあったとおぼしきところを経由して、ミッドタウンのジャクソン夫人宅まで、先生が歩こうと提案しました。歩いて当時の臨場感を得ようと思ったのでしょう。地図で見ますと、1時間半はたっぷりかかると判断し、ためらっているともう先生は歩き出していました。その足の早いこと、ぼくは小走りでも追いつきません。
結局、クリントン街からロースクールまで20分、そこからジャクソン夫人宅まで30分で踏破です。なんという健脚なのか。毎日ウオーキングしている成果かと先生に尋ねましたら、これはウオーキングではない、有酸素なんとか歩行であって今日はずいぶんゆっくり歩いたのだ、とこともなげにおっしゃる。
こちらは、近くのマジソンパークのベンチで荒い息を整え、パンパンに張った足をもみほぐしていると、美形の日本人女性が先生に近づいて何事か話しかけていました。本来なら、先生をガードしなくてはならないのに、知ったことかとほったらかしにしてしまいました。あとで聞くと、先生の愛読者で、夫がハーバード大学にいるので会いにいく途中だったらしい。先生もこれからボストンに取材に行くと答えていたみたいです。
ホテルまで遠いからと嘘をいい、地下鉄に乗って下車したらあまりの近さに、今度は先生が、歩いてもいい距離ではないかと、少々オカンムリ。してやったり、です。
ともかく、よく歩いたニューヨーク取材でした。
