生涯で、恋愛というものをしたのは過去3回。
わたしにとって恋愛は「頑張らないとできない」ことだった。
恋愛漫画が好きだったので、わたしにとって恋愛はファンタジーと同じだった。
そんなわたしが恋した3人の話。
1人目は「思い描いた理想の王子様」
世間知らずだった20歳のウブなわたしは「金持ちでー」「帰国子女か外国人でー」「身長は180cmで彫りが深くてー」「フェラーリとかポルシェに乗ってる人ー」が理想の男性の口癖だった。婚活すること2年目にして、見事にこの理想に当てはまったのがイタリア人のロドリゴだった。今思えばその名前も本名なのかどうかわからないが、とにかく理想の王子様で、すべてが新鮮でわくわくした。この人と結婚したらどんな将来が待っているんだろうとわくわくした。
しかし、そんな関係が1年ほど続き、「どんな将来が待っているんだろう」というわくわく感が、だんだんと先の見えない恐怖へ変わっていった。何より、彼には他にも女がたくさんいて、「ハハハ、ナナは7番目の女だよ!7だけに!」とか言われていた。
恐怖が日に日に大きくなり、自分の中で抱え込むことができなくなった。
その時、嫌悪感や苛立ち、ネガティブな感情がこみあげて、わたしは彼をひどく精神的に疲れさせていた。それはもう、文章にできないほどひどいことを言ったし、ひどいことをした。これが、初めての恋愛をあきらめた時の話。
2人目は「ナルト大好きドイツ人」
仕事の関係で出会った彼に、飲み会の席でナンパされ、以前からルックスの美しさにほれ込んでいたので簡単に関係を持ったのがこのドイツ人だった。彼はひどくNARUTOが好きで、語尾が全部「~だってばよ!」だった。わたしは部署が違ったので直接、仕事で関わりあうことはなかったのだが、どうやら仕事中もこうだったらしい。他部署の先輩によると。
仕事の関係で出会った以上、結婚するつもりでいたものの、2年交際して、やっぱりちょっと「~だってばよ!」が口癖なのが気持ち悪くなり、別れた。完全に冷めていた。もう見た目の美しさや性格ではかばいきれないほどに。よく考えたら、わたしはそんなに彼のことを好きではなかったのかもしれない。
3人目は「浮気性のペルー人」
以前の2人との関係から、もう恋愛をする気は全くなくなっていた。ゲームのフレンドのフレンドという感じで知り合った彼とは、3年付き合った。今までで一番長く、惰性の期間が長く、そして最近の話になる。
彼のことを好きになるために、わたしは本当に努力をした。過去のトラウマを乗り越えることや、同じことをしない、同じことを思わないようにするためにすごく時間がかかった。彼はそこまで真剣に考えてはくれなかったので、そこまでする必要もないんじゃないかと思った瞬間もあった。そのことを伝えると、「好きになってもらえるように頑張る」とようやく向き合ってくれたから、この人のことを信用しても大丈夫だ、と自分のことを説得した。
彼のことを好きになれるまで半年間。ほぼ毎日会っていた。半年経つ頃にはようやく自信をもって好きだと言えるようになった。そこまでのプロセスがある中で、彼は堂々とデートの後に「これから仕事だから、終わったら連絡するね」と言って、浮気をした。最悪なことに、わたしはその現場を目撃した。
その場で心が壊れた。立てなかったし、それから1か月間、わたしは失声症を患うことになった。仕事もやめることになったし、一人暮らしの家から出ることもできなかった。その間、彼は見舞いにも来なかったし、「あーまだ声でないの?出るようになったら教えてね」といった淡泊なメッセージのみだった。
彼に費やした努力とか、自分自身のことを否定するようで、別れられなかった。
しかし、その後も彼の浮気は続いた。証拠を押さえてなお「これのどこが証拠だよ。ヤってる最中の写真がないんだから証拠にはならない」と言って相手にしない。
別れようと口にできなかったのは、もう25歳だったし、好きになるための努力を無駄にしたくなかったから、いつか変わってくれるかもという期待だった。男はね、釣った魚に餌をやらないんです。メディアに出てる優しい旦那さんはね、あれ、偽物です。台本です。そういう商売です。そうでも言っておかないと、あの時のわたしが報われないから許してください。
もう別れよう、と決意したのは3年目。12月の話。
もう二度と、この人のことを信用できないだろう、と自分で確信したから。
言葉ではなく態度が重要だし、っていうか言葉もないし、もう3年間も嘘をつかれたら、どれだけ好きだったとしても無理だと思う。お金とか、生活の保障もないし。
恋愛をあきらめる時、わたしは相手に信用をなくした時です。
アメブロは浮気とか不倫とか婚外恋愛とか多いから、批判を呼びそうだけど、それでこんなにも傷ついて、ボロボロになる人がいることをお忘れなく。
でも、そういうことをする人は、自分じゃない人が傷ついても何も感じないんだろうな。
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