高校生の頃 | 躁うつ女子でも幸せになりたい!ー双極性障害2型の闘病記ー

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双極性障害2型と闘う女子。幸せを目指す闘病記

最近の状態が高校生の頃のそれに近いので、少し思い出してみました。

高校は田舎の進学校。文武両道を豪語する、なかなかイカツイ学校でした。田舎の高校らしく(都会も同じなのかな?)勉強が出来れば少しくらい校則を無視しても目を瞑ってもらえる雰囲気はあり、生徒間でも勉強出来る奴が叩かれる雰囲気は特にありませんでした。

そんな訳で勉強出来ることはその世界では「良い事」でした。それが全てではないけれど、勉強出来れば色々とメリットがある。それに何となく気づいていた私は1年生の頃から自然と勉強を頑張っていたように思います。

記憶にある限り、おかしくなってきたのは3年の春、受験生スタートの時期からです。塾に通っていた事もあって常に周りの成績と比較され、負ければ激しく自分を責め、勝てば自己陶酔し…周囲にこそ見せませんでしたが、自分の中でそういった思考傾向が形成されたのはその時期だったように思います。

受験期の1日の行動は、朝は5時前に起き6時には学校に着いて勉強開始。8時過ぎから16時までの授業は全く寝ず、しかも授業を受けながら同時進行で問題集をこなす。授業が終わってから塾へ移動し、24時近くまでほぼ休み無しで勉強。これを1年間続けました。

そりゃあ周囲からは怖がられるのも当然です。モンスター、スーパーウーマン等々様々な異名をつけられました。

こんなのこなせるなんて若さの為せる業かと思いますが、今思うと躁状態に近かったのかもしれません。睡眠欲の減退、アイデアが次々と浮かぶ、疲労を感じない…

でもでも、重要なのは気分の方なんです。その時期の気分は、とにかく消えてしまいたい、こんな世界に生きているのが辛いという思いでいっぱいでした。思春期特有の感情だと捉えられなくも無いですが、どうもしっくりこないんです。私の鬱期の感情に酷似している。

とりあえずまとめると、こんな感じ。自分の価値が無くなるとの不安・焦りから、勉強に走る。走り過ぎて常にトップでないと気が済まなくなる。その為には人の何倍も勉強し、しかも体も頭もそれに着いてくる。一方で心の中は言い様の無い生きづらさを抱えている。ざっくりこんな感じです。

大学入学後、大学院進学後もその癖は抜けず、相変わらずスーパーウーマンと呼ばれ続けました。そして今に至る。

未だにスーパーウーマンで無くなった状態の自分が具体的に想像できません。スーパーウーマンで無くなった自分の価値が分からない。仕事が出来れば職場では自分を求めてくれる人がいますが、仕事が出来ない人間になってしまうと必要としてくれるひとがいなくなってしまう。死んだらいけない理由がなくなってしまう。

結局のところ、一度鬱になって矯正できたと思っていた思考傾向は全く直っていなくて…4,5月の万能感というかポジティブ思考は病的なものだったんだなと痛感するのがリアルに痛すぎる今日この頃です。