北海道・乙部町
町は檜山支庁管内のほぼ中央部に位置し、隣町は江差町で日本海に面した町です。
町全体が波状性丘陵地であり、海岸線まで山が迫り平野部は少くなく人口は3200人弱で海岸部の集落に集中していています。
漁業はイカ、サクラマス、スケトウダラなどが中心で農業はイネ、食用百合根、ジャガイモ、大豆を生産している。滝瀬海岸には高さ約15mの白い断崖絶壁が約500mにも渡って連なっている「シラフラ」がある。
館の岬
町中心街の北側に波に侵食された断崖絶壁あり、白亜の断崖が、東洋のグランドキャニオンとも呼ばれています。 その断崖は長い月日によって波が刻んだ絵であり、太陽の陰影によって様々な表情を見せます。
ここにある土砂崩れで通行止めが続いています。山側に新たにトンネルを作る予定も工期は7~10年、事業費は約140~190億円を見込んでいる。2021年6月から通行止めが続き、町民らは迂回(うかい)ルート(17・4キロ)の利用を強いられている。
箱館戦争官軍上陸の地碑
乙部元町漁港のそばにあり、1869(明治2)年、手薄な乙部の海上に新政府軍の大艦隊が来襲、旧幕府軍追討のために上陸し、交戦した場所です。
くぐり岩
町の南側に奇岩があります。
海に突き出た断崖の先にぽっかりとあいた穴は『くぐり岩』と呼ばれ、今からおよそ400年前の慶長年間に滝瀬海岸を分断していた断崖をニシン漁を支えるために掘削されたものです。
さきほど紹介した館の岬が穴のむこうに見えていますね。
逆から見たくぐり岩です。
ここから南600m先には白い断崖がありますが遠く感じます。
上から見られる場所があります。
シラフラ
白い断崖が続き、美しい奇妙な海岸線を形作っているのが滝瀬海岸です。 江戸時代から「白い傾斜地」を意味する「シラフラ」と呼ばれ親しまれてきた滝瀬海岸は、高さ20mほどの白い断崖が約500mにもわたってそびえ立ち、異国情緒あふれる美しい海岸線を形成しています。 この白い断崖は約500万年前の火山噴火で噴出した軽石が海底に積もって出来た地層が隆起して出来たものと言われています。
では迂回(うかい)ルートを使って町の北側へ行ってみましょう。
道の駅・ルート229元和台
海産加工品やミネラルウォーター、黒千石大豆を使用した商品やはちみつ、ゆり最中といった乙部町特産物などおみやげものがずらり。
裏手はモニュメント「潮笛」
紺碧の日本海、海岸線に沿って走る国道229号が見渡せる広場になっています。
ここは海抜40mの高さから海を見下ろす眺めのいい駅ですね。
全国的に珍しい海のプールもすぐそばに見下ろせます。
元和台海浜公園
日本海を防波堤でぐるりと囲んだ巨大な海のプール、海辺にブロックが敷かれた「海のプール」でカントリーサインにも描かれています。
近くの風景
鮪の岬
鮪(まぐろ)と書いて「しび」と読むこの岬は、正六角形の安山岩が重なり合った柱状節理という海成地層であり、北海道の天然記念物に指定されています。
乙部町の主なものを掲載しました。
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