山崎福也投手が西武戦に先発し、９回９７球を投げて打者２８人に３安打無四球、５奪三振の好投。オリックス時代の２０１７年７月１７日の日本ハム戦以来、自身７年ぶり２度目の完投で３勝目を挙げた。
テンポ良し、制球良し。１失点したため、１００球未満での完封を意味する「マダックス」は達成できなかったが、捕手のサインに首を振ることはほとんどなく、２時間１１分の〝時短〟で試合を終わらせ、３勝目を手にした。投手の見本ともいえる選手だと思うし、FAで来てくれてありがとうですね。
敵地といえ、埼玉・所沢市は山崎にとって〝庭〟だ。所沢市立北小時代には同球場の外野芝生席で西武－日本ハムをほぼ全試合観戦。この日のスタンドには知り合いも多くいた。試合後はチームを離れ、母・路子さんが待つ実家に向かったという。
◇山崎福投手「七回の時点で新庄監督に『最後までいくぞ』と言われたのが一番うれしかった。今日は要所の真っすぐが良かった。持ち味でもあるので、テンポとリズムはなるべく首を振らないようにしていますし、（伏見）虎威さんを信頼していますし、ポンポン投げるようにしています。球数は少ければ少ないほどいいのでね。シーズンが長いですし、極力少なめではいきたいですね」
◇新庄監督
「さすがやね。１０００点満点。チームの勝ちも大事ですけれど、山崎君の成長の方がもっと大事だと判断したので（完投を命じた）。加藤君もしかり、山崎君と本当の左のエースは誰かという争いを僕は楽しみにしているから」
◎西武vs日本ハム4回戦(4/30 ベルーナドーム )
日本ハム
100 000 010=2
000 001 000=1
西武
(日)○山崎福（3勝1敗） – 伏見
(西)平良 , ●本田（2敗） , 平井 – 古賀
日本ハムは初回、マルティネスの適時打で1点を先制する。その後同点を許すも、8回表にはマルティネスが犠飛を放ち、再びリードを奪った。投げては、先発・山崎福也が9回3安打1失点の快投。自身7年ぶりの完投で今季3勝目を挙げた。敗れた西武は、打線が沈黙した。
【プレーバック】
一回１死から２番の松本剛が左前打で出塁し、すかさず二盗に成功。
３番の万波は空振り三振に倒れたが、４番のマルティネスが三遊間を破り、松本剛を先制のホームに迎え入れた。
１―１の八回に先頭の万波が中前打。中堅手のミスも絡み、三進した。ここでマルティネスが左翼へきっちり犠飛を放ち、勝ち越した。
◇マルティネス選手（1回 先制の左前適時打 P・平良）
「打ったのはフォークかスプリットです。良い投手が相手だったので、難しいと感じていましたが、松本選手が二塁にいてスペースがあったので、抜けてくれました」
細川凌平
4年目・細川凌平が伊江島自主トレ組の松本剛、石井と共に今季初の「1番・右翼」で出場。3回に右前打で出塁し、直後に二盗を成功。5回には投手強襲の内野安打を放つと、7回には中前打でその後に再び二盗を成功し、3安打2盗塁とリードオフマンの役割を果たした。球数や走者として精神的に気を使わせ、速球派の西武先発・平良への対策はハマった。
◇細川選手
「おお、1番かって感じでした。多く経験していないところだったので、練習からいい準備をしようと思っていた。いい結果になって良かった」
◇新庄監督
「当たったねー、今日も。ロッテの佐々木朗希君から一昨年のキャンプで打って、速い真っ直ぐに強い。それだけ」
◇新庄監督「山崎はさすがやね。１０００点満点。最高！ 山﨑君がよく投げてくれました。1人で投げ切って中継ぎを助けてくれて、フォアボールもゼロ。最高です。平良君もいいピッチングしていて、ヒリヒリする試合で1点差で勝ったことは選手の成長につながる。このままいきたい。ソフトバンクさんも凄く調子いいんで、付いていって直接対決でなんとか縮めたい。ソフトバンクとの直接対決がむちゃくちゃ楽しみ。（年俸）７００万円の（捕手）田宮君が（１４億円超のクリーンアップを）どう抑えるか。快感を味わいたいですね」
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