火の国・熊本でソフトバンク戦。相手の先発はあの有原航平。初対戦となる有原を初回に首尾良く攻略し4得点。中継陣と共に強力鷹打線を抑えた山崎福也は移籍後初勝利を挙げた。
「さちとら」を結成して初勝利を挙げたのは、20年7月16日のソフトバンク戦。山崎を5回5安打2失点と好リードし、約3年ぶりの先発白星へと導いた。試合に出たい、と貪欲に結果だけを求めた4年前の伏見、今度は熊本の地でファイターズのさちとらとして原点回帰”で貪欲に初勝利を挙げた。
◇山崎福也投手
「すごくほっとしてます。(4得点は)ちょっと予想外と言いますが、びっくりしながらベンチで見てました。（伏見）寅威さんがいい言葉がけをしてくれていたというのもありますし、三塁を守っている郡司がよく守ってくれたので本当にその2人には感謝ですね。(有原は)学生時代から一緒に戦ってきた相手だったので、何とかやっぱり勝ちたいという強い気持ちもありましたし、何とか勝てて本当に嬉しく思ってます」
◎ソフトバンクvs日本ハム1回戦(4/9 熊本)
日本ハム
400 000 000=4
002 000 000=2
ソフトバンク
(日)山崎福 , 杉浦 , 北浦 , 金村 , 田中正 – 伏見
(ソ)有原 , 杉山 , 又吉 – 甲斐 , 海野
◇本塁打 近藤2号2ラン(3回・山崎福)
打線がいきなり爆発した。１番の郡司が右翼越え二塁打を放つと、続く松本剛が右前にはじき返して一、三塁と好機を広げた。ここで３番の万波が三遊間を破り、郡司を先制のホームに迎え入れた。さらに１死満塁と攻め立て、６番のレイエスが押し出し四球。その後、水野のタイムリーと伏見の左犠飛で加点。トータル４点を奪った。
◇郡司選手
「きょうは特攻隊長としていこうと思っていました。（打順は）何番でもいいけど、１番だと積極的にいける自分がいます」
◇万波選手
「打ったのはフォークです。先に点を取ることができて良かったです」
◇水野選手
「打ったのはチェンジアップです。満塁のチャンスだったので、なんとか（山崎）福也さんに援護点を取りたいと思って打席に入りました」
◇山﨑福投手(6回0/3 安打9 失点・自責点2)
「なんとか粘って試合を作ることができてよかったです。欲を言えば、安打数を減らしたかった。勝ちに繋がる投球を続けていきます」
田中正義3セーブ目
◇新庄監督
「山﨑君はテンポがいいし、よく粘ってくれた。金村君も安心感があったし、良かった。伏見君がうまいリードで投手陣を引っ張ってくれました。地方球場は野手も気を使うと思うけど、エラーなしでね。年に1回しかない熊本で、ファンのみんなに面白い試合を見せられたってことが嬉しいで」
あんたがたどこさ
ひごさ
ひごどこさ
くまもとさ
くまもとどこさ
ソフトバンクさ♪
ソフトバンクには
有原がおってさ
それを郡司が
バットで打ってさ
走ってさ すべってさ
点取ってさ♪
目先のお金ではなく縁と熱意と夢を選んだ義に生きる男・山崎福也。かたや育てられた古巣を捨てた有原と近藤との対戦。ファイターズファンとしては絶対負けたくない試合。新庄監督も山﨑福也を勝たせるための総力戦で勝った。正義は勝った！ いや、セーブを挙げた。
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