幾重にも思い通りにことが進まず、見慣れた風景がどれも無駄なものに見えてしまう。すべてはカタチにならず消えることもない。そんなふうに考えてしまうときも、思いとは別のところで、体験は無意識に貯蔵されて、ねかされている。「失敗」だと観念したはずの風景のひとつひとつが、カタチをとらぬままムードとして折り重なって熟成を待つ。機を知らない。ある日きっかけという場が生まれるのだ。おかげさまに感謝を込めていつもありがとうございます!