〈Bさんの実例〉

 

Bさんから便りがきました。Hさんからの紹介とのことです。Hさんも色々の事があり、あちこちの霊能者や祈祷師(きとうし)(拝み屋)のところをめぐりましたが、それらの御利益信心では助からず、私どものところですっかり良くなりました。

 

これがご縁で、Hさんは自分の周(まわ)りで困っている人に『心の友』誌などを配りながら、今までの生き方を変え、少しでも世の中に役立つ生き方をしたいと元気で活(い)き活きと張り切って生活しています。

 

それでは、Bさんからの手紙の内容を要約します。

 

①Bさんは自営業です。体調が悪く、特に胃に潰瘍(かいよう)ができており医者にもかかっていますが少しも良くなりません。仕事柄、両手が荒れて皮が剥(む)けてしまい痛くて困ります。

 

②奥さんの花子さんは、長女を産んだ後から体調が崩れ病気がちで夫の仕事も手伝えず困っています。

 

③長男の一男さんは、家事を手伝っていますが他人とあまり会話ができません。普通に社会

生活ができないで困っています。家の中でも小声でしゃべっています。

 

④長女の由美さんは、幼稚園の頃より外ではまったくしゃべりません。小学校三年の時に、急に息苦しいというので病院へも二ヵ所行きましたが、別にどこも悪いところがないと言われてしまいました。

 

それが始まりで、それからだんだんひどくなり二十年ぐらい経(た)った今でも苦しんでいます。他にも、身体全体が赤くなり湿疹(しっしん)ができてかゆくなります。皮膚科の薬を塗(ぬ)ってもまたすぐかゆくなり、頭や顔にもできます。それから、大きな声で他人ともしゃべることができません。

 

心臓、胃、目が悪くて困っています。また、金縛(かなしば)りにもよくあいます。さらに風に当たると苦しくなり、風が怖く感じられます。長男も長女も年頃ですが、こんな状態ですからいまだに独身です。

 

⑤父親が認知症(痴呆(ちほう)症)で困っています。一家中が長いこと病気や色々なことで困っています。

…なんとかお助けください。よろしくお願い致します。

 

UnsplashLucas Callochが撮影した写真

 

〈回答〉

Bさんのところは、各人の前世の因縁とB家の先祖にかかわる因縁、それとB家の先祖の人が大勢暗いところで苦しんでいます。この三つが深く関わっています。これらを解決しない限り、どんな名医を尋ねてもどんなに努力しても駄目で、経済的にも楽になりません。

 

原因は次の通りですから、命根石を置いてお詫びしてください。詫びが終わったら、私にこの手紙を送り返してください。こちらでそれぞれ善処いたします。また、B家の先祖代々の位牌ができたら朝に電話してください。電話で魂入れと助けを行います。

 

〈原因〉

各人の前世の因縁です。

 

①Bさんの前世が問題で、胃潰瘍と皮膚病で苦しむのは多くの恨みを受けているからです。Bさんは前世のとき、漁船の船長でした。魚の不漁のときが多く、乗組員に給金の支払いが滞(とどこお)りました。そのために、手下の人は生活にも困り病人も出ました。また、作業が大変のために、手が荒れて皮膚がただれた人もいました。そんな手下の中の六人が、この怒りをBさんに今も向けていました。

 

②奥さんの花子さんの前世は、女中さんでした。女将(おかみ)さんが病人となりその看病をしていました。女将さんがわがままばかり言うので、人の見てないところでその病人の女将さんをひどくいじめました。その女将さんが、悔しいと恨みの念を花子さんに向けているから、病人の念を受け花子さんも病弱なのです。

 

③長男の一男さんは、前世では武士でした。町人から金を借りては返さず、いつも言い訳をして大声で怒鳴(どな)り飛ばしていました。だから町人は、武士に恐る恐る小さい声で請求していました。借りた金をいつも返さないので、武士は人間関係がうまくいかなかったのです。町人の中の三人が、あまりにもひどいといって恨みの念を向けていました。これが原因で、一男さんは大声で話せず、人との関係もうまくいかないのです。

 

④長女の由美さんは、前世は大きな屋敷の女将さんでした。多くの女中(じょちゅう)を使っていました。性格がきつく、女中さんをいじめ苦しめました。そのために、精神病や胃を悪くした人、心臓の弱くなった人など、何人もが身体を壊してしまいました。そのうちの五人が、病気のままの姿で念を送っているから、由美さんも同じような症状になっているのです。

 

また、金縛りにあうのもこの恨みの念によります。さらに、由美さんは前世の因縁ばかりでなく、前々世の因縁もあり皮膚病がひどくなっているのです。

 

皮膚病の件です。前々世において(だいぶ古い時代)生活のために山の動物を多く殺し、その獣の皮を剥(は)いで暮らしていました。そのために皮膚の病が出るのです。今後は動物といえども愛の心で、むやみに殺さないことです。愛の生き方をしますと「心定め」をすることです。

 

風に当たると苦しくなるという件は、由美さんの母親の実家の先祖が頼っています。母親の実家では、位牌はどうなっているか教えてください。

 

⑤B家が経済的に大変なのは、B家の先祖の因縁によります。四代前の先祖が金貸しをしていました。取り立てが厳しく大勢の人を苦しめました。そのため、病気になった人や生活が苦しくなった人、夜逃げをした人もいました。それらの多くの人たち、二十人が子孫に怒りを向けているから努力しても努力しても邪魔をされるのです。

 

⑥父親の認知症は、Bさんの家の大勢苦しんでいる先祖の人、特に認知症で死んだ人が頼っているからです。これはB家の先祖代々の位牌を作り、魂入れをして助けあげればよくなります。

 

以上のこれらは二ヵ月後にすべて解決し、大変良い方向に進んでいます。今までながい時間がかかって悪くなったものですから、原因が解決したからといって、パット急には良くはなりません。しかし、そんなに時間はかからないで変わります。

 

Bさんの胃潰瘍はもう治りました。手が荒れるのも解決しました。花子さんの体調もよくなっています。このように、一家の人それぞれがいろいろの原因で苦しむことがあります。これを神様は「因縁を寄せて守護する」と申しています。

 

どういうことかというと、同じような因縁の人が集まって、苦しみながら困りながら前世の因縁を消しているのです。そして、子供を通して親が教えられ、反省して悟っていくのです。

 

ですから偶然ということはありません。すべて天界では仕組まれています。夫婦、親子、兄弟、その他いろいろな人と人との組み合わせの中で、因縁を見定めて寄せられます。その寄せ方には、いろいろな形があるようです。

 

全く同じ性格の人を寄せられる場合もあれば、針と糸のように互いに補い合い協力しあっていくもの、ノリとハサミのように、全く別の働きをしながら、それがうまくかみ合って新しいものを生み出すような寄せ方もあります。

 

あるいは刃物に対する砥石(といし)のように、自分を痛め苦しめるようでいて、実は自分をよりよいものに生かしてくれるというような、組み合わせもあります。また時には、前世、さらにそれより前の過去世の因縁を果たすための通り返しの道、あるいは、ご恩報じ(恩返し)のために組み合わされたという場合もあるでしょう。

 

例えば、登校拒否の子供や非行少年の子供を持って困っている親がいますが、本当は子供には罪はないのです。心得違いもないのです。親の心を子供に現して見せているのだから、親がしっかり我が心を反省し、懺悔(ざんげ)し、真実の心を定めよと教えられていることになります。

 

わが子が病気で苦しみ、事情で悩む姿を見るほど、親にとってつらい切ないことはありません。いわば、親にとって一番こたえる姿を通して、親の心を仕込んでくださるのです。子供のために親が真実を尽くしていく、これを神様がお受け取りくださって、その結果で子供がよくなり、うれしい姿を見せて頂くことになります。

 

それを見て親自身が喜ばせてもらうのですが、その間に、子供の姿を通して親の心が成人するという結果を与えられるのです。いずれにしても、与えられた姿を不足に思ったり、それから逃避したりするのではなく、因縁を寄せてご守護くださっている神様の深い親心を悟り、現実の姿の中に希望と喜びを見いだしていくことが、何よりも大切なのです。そのような心の受け取り方を学ぶべきです。

 

Bさん夫婦もいろいろの因縁を見させてもらって、これが神様の手引だと感謝して、今後は真理を学び神の心に副(そ)う生き方をすれば運勢は急激に好転すると思います。その後、Bさんからお礼の手紙が届き、一生懸命に『心の友』誌を読んでいますと書いてありました。商売の方も忙しくなってきましたと、嬉(うれ)しい便りでした。

 

[解説] 宮下先生がこの26号を書かれていた頃は、私は宮下先生とそれほど連絡をとっていませんでしたので、加藤先生がいない時に、どうやってここまでの神通力を得たのかは分かりませんが(愚直に真摯に人助けに取り組んでいたので神が力を強化したのでしょう)、とにもかくにも結果が出ていたので、確かに神の助けがあったのだと思います。

 

加藤先生を通じて大神様の力を借りていた時に、宮下先生の守護神が元々天照大御神様だったことを教えられ、その後さらに守護神が付いていたので、そのぐらいの力はあっても不思議ではありません。

 

ご家族に似たような症状や問題がある方は参考になるかと思います。