宇宙の大きさ  

 

私などには宇宙の大きさは全く見当がつきませんが、天文学者の説によると、地球の属する銀河系宇宙の大きさは、ほぼ分かっているとのことです。楕円形で光の速度で直径が十万光年、厚さが一番厚いところで一万五千光年かかる距離だとの事です。この銀河系宇宙が大宇宙の中には百億ぐらいあるそうです。

 

あまりにもスケールが大きくて言葉もありません。この大宇宙が創造主です。その下に多くの高級霊様方がおられ、銀河系宇宙をつかさどる高級霊様方や、地球をつかさどる高級霊様方がいます。

 

私がここであの世とこの世の仕組みを話させてもらう範囲はこの地球レベル内だけです。人間はいろいろ分かったつもりでいますが、何も知らないことに気がつきます。

 

神様はこの大宇宙の心も、内の心が基本になっていると申されています。

 

UnsplashGuillermo Ferlaが撮影した写真

 

神社仏閣の参拝について

 

皆さんは、幸せを求めて不幸から逃れる為に神社や仏閣にお参りをしますが、本当に神社や仏閣にはご利益があるのでしょうか。神社や仏閣に足を運ぶとそれなりには、その神社や仏閣の神仏とは交流が出来ますが、次の点に注意して下さい。

 

そのお参りした神社仏閣の神仏は、本当に参拝者を守ったりご利益を与えたりするだけの力があるかどうかを考えてみましょう。神社仏閣の数は多いですから一概に言えませんが、その多くは良くて低級霊(普通霊)で悪いと暗黒界の苦しんでいる霊です。その他は、自然霊などが御神体や御本尊として祀られています。

 

もちろん数は少ないですが、中級霊を御神体や御本尊としている所もあります。しかし、数は少ないということを心に留めておいて下さい。

 

仮に、お参りした神社仏閣に高級霊が祀られていて霊験あらたかな所だとしても、自分の毎日の行動が他人を傷つけ苦しめ、物欲だけに目を向け、神の心に反する「外の心」を強くして生きていては何にもなりません。その状態で、神に祈り願ってもこの世もあの世も因果応報の法則が働いていますから、その結果は自ずと知れたものです。因果応報の理(道理)はどんな力の強い高級霊でも曲げることは出来ません。

 

ですから、立派な神社仏閣をはしごしてお参りしてもご利益は頂けません。頂けないすべての原因は、自分自身にあるからです。神の意に反する生き方の人には、ご利益を与えたくても与えられないのです。

 

このことからも分かるように、よく方位が悪いとか、年廻りが悪い、暗剣殺に入っているから物事がうまくいかないとか、生年月日がどうだからとか、占いや易に凝っている人もいますがこのようなことは一切関係ありません。こんなことは、影響がないということです。

 

宇宙の法則に従ってさえいれば、全ての人間は陽気暮らしが出来るように創られているのです。「内の心」を行動で示し、自然霊とも仲良く(環境破壊や不敬をしないよう)付き合っていれば不幸など生じないのです。

 

それが人間には、心の使い方の自由を許されているといって自分さえ良ければよい、物や金に価値観をおき、自分だけの幸せを求めようとするところに問題が生じるのです。だから、「外の心」を抑え「内の心」を育てようと云って、昔からの宗教の中にもいろいろと自己の心を磨く教えがあります。

 

この『心の友』誌の中にもある〝神の道と人の道〟などを再読してみて下さい。これも、その一つの教えだと思います。神社仏閣にお参りに行く人は、その神社や仏閣の神仏を拝んで祈っていますが、私はこの頃、それは少し違うと思うようになりました。

 

神社仏閣の神仏は、宇宙の大霊つまり創造主や高級霊の方々への中継所に過ぎず、その中継の神を通して、大本の創造主や高級霊の世界とつながる祈りだと思うのです。

 

ですから当然、祈りの内容も今困っていることや願い事なども祈ってよいでしょうが、〝どうぞ私が「内の心」を表わした生き方が出来ますように、世のため人のために役立つような人間になれますように〟と祈るべきではないでしょうか。

 

患者さんや相談者の方と話していて気づいた事ですが、幸せになっている人は何事に於いてもありがとうという言葉が多いです。たとえ苦しい状況の時でも、大難を小難に過ごさせてもらったと良い方に受け取り、嬉しい、楽しい、ありがたい、お陰様でと明るい言葉を多く使っています。

 

反対に運の悪くなる人は、常に先の心配ばかりして、困った、腹が立つ、大変だ、悔しい、損をしたと愚痴っています。そして、誰々が悪いとすべて人のせいにして暗い言葉を吐いています。

 

私は患者さんに、いかなる理由があってもどんな状況の中でも、怒ったり、怒鳴ったり、腹を立てたり、そして泣き言をいっていると自分の潜在意識は、自分が言った言葉でも他人が言った言葉でも同じように受け止め、自分の肉体に猛烈な毒素を作り出し血管や細胞を傷つけるからやめて下さいと説明しています。

 

反対に物凄く悪い状況の中でも、大丈夫、守られている、ありがたい、よくなると明るく受け止めていると、良いホルモンが出て身体を活性化させ元気になるように宇宙法則も出来ています。身体は、神様によって創られているから前向きに明るく生きて下さいと申し上げています。

 

宇宙の法則では、理由は何であっても明るく、楽しく、お陰様で、嬉しい、元気だというような前向きの姿、つまり「内の心」のとらえ方をすると全てがハッピー(幸福)になるように出来ているのです。

 

逆に、悲しい、悔しい、困った、腹が立つ、心配だというような否定的な言葉や態度でいると、どんな幸運もどんな丈夫な身体も壊れて不運になっていくという法則があるのです。これは、言い訳は一切通用しないのです。

 

つまり、この大宇宙の中には精気(エネルギー)というものがあって、その精気の中には、積極(+)の気と消極(-)の気とが入り混って遍満(広く充満)しています。その気が人間の心の中の気分と常に同化的に働いています。積極的なことを考えればプラス(正)の気が入ってくるし、消極的の気分になればマイナス(負)の気が入ってきます。

 

それから、神様は、我々の心が取る態度とまったく同じ態度で、神様が、我々に臨むという事実があります。宇宙本体である神の力は、人間の「心の状態」を鋳型として、これを実現させるというすごい自然現象を持っています。

 

以上のことから、消極的な態度と言葉は消極的な結果を現実化し、積極的な態度と言葉は積極的な結果を現実化するのです。これが、宇宙法則であって宇宙真理です。

 

これらのことは、『心の友』誌第二十二号に特集してあります。次に、皆さんが興味のある事を思いつくままに書いてみました。

 

生まれ変わり(転生)の秘密

 

再生して生まれ出てくる時は、あの世の担当の高級霊数人が相談して、その本人の守護霊が決められます。守護霊が高級霊になるか、中級霊になるか、低級霊(普通霊)になるかは本人の前生(前世)までの魂の磨き方による霊格の高さによって決められます。

 

いずれにしても、本人の霊格にふさわしい霊人であり本人の霊格より少し霊格が高い霊人が守護霊になります。人数は一人です。そして高級霊の方々は、守護霊の他にも、この世に再生する目的を話し合います。

 

例えば、前生の時にあまりにも自分勝手な生き方をした人は、今度は世のため人のために少しは役立つ生き方をするようにとか、働くことが嫌いで怠け者だった人は、今度は真面目に人一倍働くようにとか、神様の道具として働く使命を持った方、愛や優しさを学ばなければならない人など、それぞれ目的は少しずつ違います。

 

最終的な目的は、魂を磨いて霊格を高めることです。困った事に、肉体を持った人間として生まれ出ると、その瞬間に高級霊様と約束した生まれ出る目的を忘れてしまうことです。その為に、肉体人間として生きる期間の中で、いろいろの苦労や困難に遭い高級霊様から目的を忘れないようにと手引き(試練)を受けるのですが、ほとんどの人はそれに気づかずに生きています。

 

寿命も生まれ出る前に決まります。しかし、これは絶対ではなく生まれ出た後、その本人の生き方により寿命は修正され短くなったり長くなったりします。生まれ出る時に、どの父母を選ぶかも決まります。これは本人の今までの因縁、つまり前生の生き方の結果により一番本人にとって魂が磨かれるのに適した両親が選ばれる訳です。

 

障害者の肉体とか、何か欠陥のある肉体を与えられるということは、本人の前生の因縁を消すのにその肉体が一番よいからです。私たちは、目の前だけの状況を見て良かったとか困ったとか判断しますが、神様の目から見るとこの状態が一番よいのであり、魂を磨くという点から見ると最高に神の愛の入った方法なのです。

 

魂は、永い旅をしているのです。今、この障害の肉体の人生も永い人生の一過程に過ぎないのです。大切なのは、この障害の肉体を与えられた本人や周りの方の、この障害に対する受け止めかたです。困った、困った、運が悪いと嘆いて悲観的に生きるか、その障害を神様の情けと受け止めるかです。

 

なかなか出来ないことですが、この障害を前向きにとらえこの中でも明るく感謝して生きていくと前生の悪い因縁は消えて、次の人生は幸せな生涯で暮らせる切符を手に入れることになります。これは、私たちが神の世界に住まわせてもらっているということが分かっていないと理解できないことです。

 

それから男は男、女は女に生まれ変わる方が多いですが、男が次は女になって生まれたり、女の人が次は男に生まれ変わるということは、数は少ないですがあります。そのような状況で生まれることがやはり魂の修行に一番ふさわしいからです。

 

先ほど、守護霊は誰にでもついていて下さっていると申し上げましたが、二十歳位を過ぎる頃から本人の心のあり様に応じて背後霊もつき始めます。背後霊とは、その人の職業を指導してくれる人であったり、趣味や習い事とかいろいろの面での応援をしてくれる霊の人達です。

 

当然、本人が努力したり魂を磨いたりするに従い背後で応援して下さる人数は多くなります。また人によっては、死ぬ時まで一人も背後霊がつかず、守護霊一人だけという人もいます。それは、その本人が人生を真剣に生きなかったり神の意志とは遠く離れた生き方をしていた人です。

 

勿論、背後霊の人が多いほど、また力の強い背後霊が守って下さるほど運命も強くなります。そして、あの世からの悪霊の憑依も受けなくなります。あの世の悪霊の波動は、常に今の世に充満していて、今の世の人の運命を狂わせています。この悪霊の波動から自分を守るには、本人の心の姿勢と背後霊の強力なる守護に頼るほか方法がないのです。

 

例えば私の背後霊様は、暗黒界の助けや皆様の相談事に対する答えと除霊や医学的職業に関する方々で、だんだん数が増え今では数十体はいらっしゃるようです。その時々の必要に応じて、担当の高級霊様が働いて下さっているようです。【※数が多いから良いというのではなくて、ただ役目が多くあるというだけです。それだけ、本人も努力しなくてはならないことになります】

 

ながい、永い人類の歴史の中で、同じ魂の人の生まれ変わりの回数は人によって異なりますが、多い人では十七回か十八回、少ない人では二、三回だそうです。すべての人は再生していますが、特別な高級霊になると生まれ変わらない場合もあります。

 

平均すると、五、六百年に一回くらいで再生するようです。百年以下の短い期間では再生しないようです。それは、まだあの世の修行が出来ていないから再生する意味がないのです。再生する時は、この世で学ぶことが吸収できる力がついてきた時でもあるのです。

 

ほとんどの人は、再生しても前生の癖、性分、というものは持ち越してきています。だから、前生で悪かった癖や性分は今世(現世)で修正しなければならないのです。

 

前にも述べたように、障害の身体を持って生まれて前生の因縁を果たす人もいれば、それよりもっと深い因縁の人は、人間の魂を持ったまま数は少ないが牛や馬に生まれて、その姿の中で魂の修行をして因縁消しを果たさなければならない人もいます。

 

それは前生において、今世は牛や馬の姿になり頭を下げて詫びて生きていかなければならない因縁を作り出しているからです。因果応報の理(道理)は、誰もが曲げることは出来ないし、その理は公平に正しく働くという宇宙の法則があるからです。

 

障害の身になった、あるいは牛馬の姿で学ばなければならないということは決して恥ずかし

い困ったことではないのです。長い人生行路です。人間ですから時には間違った生き方もします。いや、間違った生き方のほうが多いかも知れません。その間違いを修正して、正しい道に戻るための一時の状況なんです。

 

ただ少し、普通の人よりも遠回りをして歩いているだけなんです。神様は、充分に時間をかけて、本人が神の意に沿うよう「内の心」で生きられるように育つのを待っているのです。