第八章 「あの世の構成」とこの世のかかわり

 

次のことは、高級霊様からの啓示と今までに教えて頂いた事から判断して私流に解釈した内容です。

 

あの世の一番上の神界には、あの世もこの世も創られた創造主様(絶対神)が居られます。創造主と云うと、私たちは固体のように考えますがそうではなく、偉大な意識体ですべての生命の源であり愛と善を主体とする大霊です。この無限の宇宙を創り、支配し運行しています。

 

そして、その下に高級霊様の世界があります。これも幾層にも分かれていますが、まったく人間には生まれ出なかった高級霊の方や、人間として生まれてきて人間というものを体験した高級霊の方々がいます。

 

この高級霊様たちは、創造主と考えや意志は一体であり創造主様と共に宇宙を動かしています。私は、この多くの高級霊様を含めた創造主様のグループを『神様』と呼んでいます。

 

高級霊様の下にも、やはり幾層にも分かれた中級霊様の世界があります。この中級霊様の界でも、上層の霊は神様と呼んでもいいと思います。この神様の多くの方は、下界のいわゆる中間の世界や暗黒界で苦しんだり迷ったりしている霊の人達を明るい世界へと導き、心を磨くように指導や教育をしています。

 

そして、低級霊(普通霊)の世界です。ここも幾層にも分かれ、上はかなり悟った霊から下は中間の世界(下界)からやっと明るい世界へと上がってきたばかりの霊もいます。この低級霊(普通霊)の世界から高級霊の世界までは、明るい世界です。

 

しかし、明るいと云ってもその明るさは低級霊(普通霊)の世界ではこの地上と同じ位の明るさです。中級、高級と上にあがるに従ってその明るさは増し、高級霊様の世界は光り輝いています。

 

UnsplashSam Moghadam Khamsehが撮影した写真

 

低級霊(普通霊)の下は、中間の世界です。ここは、雑居地帯で薄明るく死んだほとんどの人が行き着く場所です。この世界は、上の中級霊様や低級霊(普通霊)との交わりも深く、また反対に下の暗黒界や地獄界の霊たちとも交流する世界です。

 

この世界で、心を汚したり心を磨いたりしながら本当の自分の姿に戻る場所です。いずれは、明るい上の世界か暗い下の世界かへ移っていきます。それから、中間世界の下は暗黒界です。ここも幾層にも分かれていて、上から下に進むにつれて暗さは増し環境もだんだん悪くなっていきます。

 

その下が、地獄の世界です。この地獄界も上、中、下とあります。この地獄界の下層には、何千年も悟れないで人間の姿を忘れ野獣のような姿で生きている霊もいます。このような極悪の霊は、洞窟に閉じ込められています。

 

この閉じ込められている霊は、この世やあの世の明るい世界に悪さをすることは出来ません。しかし、地獄界の上のほうや暗黒界の霊たちは、この世の人間に憑依していろいろの悪さをしてきます。この世に悪さをしかけてくるのは、中間の世界と暗黒界の霊がほとんどです。

 

本人の前生(前世)の因縁や先祖の因縁などで、障りを起こしている霊の話の中で暗い所にいて恨みの念を向けているという霊は大抵が暗黒界にいる人達の霊です。

 

先祖代々の位牌に魂を入れ、暗い所の人達を助け出すというのはこの暗黒界や中間の世界で困っている人を低級霊(普通霊)の世界まで引き上げることです。この引き上げる時に、暗黒界の霊人は子孫や関わり合うこの世の人間の肉体を通過することにより、素直な人間の心を幾分か取り戻すことが出来ます。

 

助けられて素直になった後、中級霊様や高級霊様の指導を受け悟ることにより、さらに明るい世界に定住できるようになります。明るい世界に上げてもらっても、いつまでも悟れず「外の心」ばかりが強い人は、元の暗い世界へと戻されてしまいます。

 

亡くなって、明るい世界の天国側に行くか暗い世界の地獄界側に行くかの判定は、この世の人間として生きていた時の行動が、「内の心」に従って生きたか「外の心」に従って生きたかで決まります。

 

だから、心で思うよりも行動が大切です。その行動の結果で決まります。それを決めるのは、閻魔大王(裁決者)でもなく高級霊様でもありません。宇宙の法則で自然にそうなって行くようです。

 

ですから、人間として生きている時は肉体という動物の本能の中で生きるわけですから「外の心」ではなく「内の心」で生きろといってもなかなか難しいことですが、これが修行であり試練ということになります。心を磨くとは、「内の心」で生きろということです。

 

ともするとお金や財産、快楽に価値観をおきたくなりますがこれがダメなのです。ダメといっても全くダメではなく、足りる心があれば良いのです。つまり、必要より少し多い位のところで満足してあまり欲をかかないことです。

 

この宇宙の法則には、人に与えたものは必ず自分に戻ってくるという絶対の法則があります。これが、因果応報の理(道理)です。だから他人に、愛や親切、優しさ、物、笑顔などを与えると愛や親切、優しさ、お金や財産、笑顔などが自然につくり出せるような状況が与えられるのです。

 

反対に、他人をいじめ困らせて泣かせ苦しめていると、必ずいじめられ困らされて泣かされる状況になってしまうのです。これには、どんな言い訳も通用せず自分がどんなに正しかったかという正当論を言ってもダメです。行った行為は、正直に機械的に戻ってきてしまいます。

 

さて、あの世は、上の高級霊様の世界から地獄の世界まで数多くの世界に分かれていることを説明させて頂きましたが、この世の成人した人間は必ず、あの世の高級霊の界から地獄の界までの、どこかの世界の霊と関わりを必ず持ち影響を受けています。

 

それは、この世の人間の持って生まれてきた運命と、今までの生き方と心のあり方、行い方による結果からくる霊格と同じあの世の霊と関わっているということです。そして、この世のほとんどの人はそれほど霊格的に高い生き方をしていませんから、むしろ「外の心」を優先させていますから、あの世の悪い霊に憑依され悪いほうへと流されやすくなっています。

それゆえ、生まれた時から守ってくださっている守護霊や、成人してからつき指導してくださる背後霊が誰にもついています。その数は人によっても違いますし、その人が真理を学べば学ぶほど数は多くなり力の強い霊が背後霊となって下さいます。

 

また、守護霊は変わりません。一般的に普通この世の人たちの守護霊や背後霊は、低級界(普通界)の霊がついて下さるようです。もちろん、守護霊が低級界(普通界)の霊でも真理を学ぶと背後霊は低級界(普通界)から中級界の方へと変わります。数も増えますから、当然守護や指導の力は強くなります。

 

守護霊自身もあの世で学んでいるから、最初は低級世界(普通界)にいても途中から中級の界に移っていく霊もいます。そして、これらの守護霊や背後霊の役目の一つは、この世の人間とつながっているあの世の中間の世界や暗黒界と関わりを持っているような人は、あの世から悪霊の流入が多いからこれらを防ぐために一生懸命働いてくれます。

 

もし、これら守護霊や背後霊の守護がなければ、もっともっとこの世の人間は悪い憑依を受け悪い状況になっています。このように、あの世からこの世へと悪霊の攻撃と、守護霊や背後霊たちのせめぎ合いが実際には続いています。そこに、前生(前世)とか先祖の悪因縁による恨みの霊などが関わっていますと、どうしてもこの世の人間はそれらの霊の悪影響の支配を受けてしまいます。

 

悪霊につ憑かれない方法は、「内の心」を強くして「内の心」を行動で実践することです。理屈では分かっても実際に行動するとなると難しいものです。

 

[解説] 今日の内容の一部は大神様親神様が加藤先生を通じて直接語られたものではないので、どこまでが真実かは分かりませんが、大枠は正しいと理解しています。創造神を頂点として、その下に幾層もの世界があり、魂のレベルに応じて住む世界が違うわけです。

 

私が本当にそうなのだろうかと思うのは、悪神や悪霊と、善神たちとのせめぎ合いがあるという部分です。天使対悪魔のような構図は私は存在しないのではないかと思っています。創造神はすべてを司っているので、悪魔・悪神・悪霊と、何でも、消滅させたければいつでもできるはずだからです。

 

そうすると戦っているというよりは、意図的に悪神や悪霊を泳がせていて、必要に応じて善い神様たちが介入してくる、という構図なのではないかと思います。

 

また、高級霊・中級霊・低級霊という用語も、私個人は、低級霊が悪霊などで、高級霊が神の世界、その間が、人間が死んだら戻る場所、ぐらいに考えてこれらの用語をこれまで使ってきました。

 

いずれにしても、この辺りは、私達が生きていくうえでそれほど区別しても仕方ないので、大体のことがわかっていれば良いのではないかと思います。