[Oさんの実例]

 

電話が掛かってきます。治療中で、手が放せないのにと内心思いながら出ると山口県のOですと言います。すぐには、Oさんを思い出せなかった。娘が、「死にたい、死にたい」と言って部屋に入ったきりで出てこないのですと切羽詰った声です。

 

受話器を持ったまま、すぐ除霊をすると三十五体も憑いています。これで、大丈夫だよと話す。今、治療中で忙しいから、詳しい事は再度手紙に書いて送ってねと言って電話を切りました。

 

話は前後しますが、Oさんは、二ヶ月前に四国の友人だというIさんの紹介で手紙をよこすようになりました。私は、Iさんにも会ったことはありませんが『心の友』誌は送っています。

 

最初にきたOさんの手紙の内容は、次のようでした。Oさんは娘のMさんとの二人暮しで、Oさんも仕事場で対人関係がうまくいかず勤め先を時々変えています。娘のMさんは、パニック障害を持ち、お金もないのに借金して物を買う癖があり食も細くて体力がなく、病院の入退院を繰り返しています。

 

そのため、収入も少なく母親のOさんが食べさせている状態で、Oさん自身も勤め先を変えるためすぐに仕事が見つからないこともあり生活がとても辛く、二人で「自殺しようか」とよく話し合っているということです。

 

この手紙がきて二日後に、入院している娘のMさんが退院したいというから主治医と話し合って退院させたら、その帰った日に手首を切って(リストカット)自殺しようとしたのでどうすればよいかとの速達の手紙が来ました。

 

早速、神様にこの親子の因縁をお伺いしました。すると、母親のOさんは本人の前生の因縁、娘のMさんは父親の先祖の因縁だと分りました。父親のYさんは、妻のOさんとは結婚して三年で離婚しています。

 

Oさんは実家の旧姓に戻っています。娘のMさんも旧姓を名乗っていますが、血筋はY家であるから当然Y家の因縁は関わっています。

 

まず、母親のOさんの因縁を聞くと、Oさんは前生で人の妻でありながら若い独身の男性と不倫の関係になってしまいました。その若い男が独身のままで亡くなり、今もってあの世からOさんに想いを寄せています。

 

そして、Oさんが仕事場で人間関係がうまくいかないようにやきもちを焼き邪魔をしているとの事です。これはOさんが悪いわけではないが、片思いで逆恨みをされているとこの世で生きていくのに困ったことばかりが起こります。

 

Oさんの手紙にも、何をしてもうまくいかないのは何故でしょうかと書いてありましたが、この事が原因していた。この主旨をOさんに伝え納得してもらった後、この片思いの男を助け出して善処しました。

 

つぎに、娘のMさんの因縁です。Y家の先祖の人が、その時代に神社の宮総代をしていました。この先祖の者が、お賽銭箱からお金を着服してしまいした。その神の怒りが、子孫であるMさんの父親にも向けられ、この障りで父親も事故で十数年前に亡くなっています。怒りはそれでもおさまらず、今度は娘のMさんに向けています。

 

前にも述べましたが、祀られているこの神社の神は神とは申せ人間の低級霊です。お賽銭泥棒は口実で、今はこの社もなく自分も暗い所で苦しんでいるため、その悔しさと助かりたいとの気持からY家の関係者に頼ったということです。

 

これも、神様(高級霊様)にお願いして善処しました。そして、その旨をOさんに伝えました。それから数日後、またOさんから手紙がきました。

 

娘は突然に、治ったと言い出して食事は作るし家の中も片付けて、「明日から仕事に行くわ」と言って仕事探しを始めましたとのことです。Oさんも嬉しくなり、二人で頑張ろうねと言って久しぶりに笑いました…と書いてありました。

 

その後も二回ほど便りがありましたが、『心の友』誌を読んで魂を磨きたいと前向きの姿勢です。私も「辛苦は神からの贈りもの」などの原稿用に作ったコピーを送って返事を出していました。

 

しばらく、静かだと思っていたらこの冒頭に書いたように「死にたい、死にたい」という電話です。後から、詳しい手紙が届きました。早々に、調べてみると今回は次のことが分かりました。またまた、父親の先祖が関係していました。次のような解決をして、Oさんに返事を出しました。これが、その返事です。

 

Mさんが毎日死にたいというのも、食が細く偏食なのも、パニック障害なのもうつ病も原因はみんな同じでした。前回の障りもそうでしたが、もっと深い理由がありました。次の通りです。

 

Y家(父親)の先祖である五代前の人が、その時代は百姓をやっていました。しかし、病弱のため生活もやっとで、二人の娘を十分に食べさせることも出来ませんでした。それで、泣く泣く幼い娘を手放しました。いくらかのお金ももらいましたが、それもすぐに無くなってしまいました。

 

二人の娘は、五歳くらいの時に商家に売られ、そこでこき使われ苦しく、食べ物も少なくいじめられて生活していました。精神的にも不安定で、叱られないかと毎日おびえていました。死んだほうがましだと常に思っていました。

 

当然、買いたい物も買えず、買ってみたいという欲望だけはありましたが夢でした。そして、三十代で二人とも過労で亡くなっています。今は暗い所で、何とか助けてほしいと頼れる人を探していました。

 

そして、子孫で自分と似た性質のMさんに憑依したのです。憑依されたMさんは、可哀相な売られた娘の姿(生活)そのものです。だから、その娘の意識が乗り移って、死にたいと言ったり、食事が少なかったり、買い物衝動が激しく、パニックを起こすような精神的におびえている状態なのです。

 

十月二十五日午前十時十分に、高級霊様にこの可哀想な娘二人を助け出し、その後は幸せになるようあの世の担当の神様が連れて行ってくれました。これで、Mさんは変わるはずです。

 

前回の障りも、父親の先祖の関係でした。離婚しても子供には父親の血が入っていますから、嫌でも父親の関係の因縁は来ます。母親とMさんには、もう悪い因縁はないとのことです。父親の先祖の人達は成仏できていない人が多いです。でも、これはMさんには障っていません。これで、安心です。

 

その後、悩みの問題を解決したら急転してすべてが良くなりました。就職できず、困っていたお母さんも職が決まり娘さんも正常になりました。はじめて、明るい手紙がきました。次に紹介させて頂きます。

 

先生には、いつもお助け頂きまして本当にありがとうございます。

心よりお礼を申し上げます。

 

私もホームヘルパーとして就職できました。

以前よりも良い条件です。驚きました。

始めの頃は、ヘルパーとして勤められるかどうかとても不安でした。

 

でも「命根石」も身につけていますし、『心の友』誌を信じて自分の心を磨いてゆけばきっと大丈夫に違いないと、思うことができました。

 

どうしても困る事に出あったら、宮下先生にご相談してご指導して頂けますので、不安に思う事など何一つないと思うことが出来ました。

 

ヘルパーになることを勧められましても、どうしても自信を持つことが出来ませんでした。きょうで(十月二十八日)まだ五日目ですが、五日間すごく明るい気持で居られます。

 

今まで勤めていました時の気持と全く違います。このまま定年まで居られたらと思っています。それにはやはり自分の心を磨いてゆくことも大切だと思っています。

 

今後もどうぞご指導の程お願い致します。

 

娘のMも今は落ち着いています。

 

「白い顔で死にたい」と、言っていました時には、本当に生きていても次から次へと苦しい事ばかりしか起こらないと、二人で死ぬことしか考えていませんでした。

 

先生からお送りして頂きました「どんな悩みにも解決策はある」を、読ませて頂きまして心がポカポカと暖かくなっていくのを感じることが出来ました。

 

「表面上の目に見える範囲の解決策だけでは、結果が出ないという事です」のところで目が開いたような感じになりました。

 

「その子を困ったと見るのではなく、その子によって真理に気づけたとその子に感謝するように…」を、読ませて頂きまして娘に感謝しなければという気持にもなりました。

 

口ではなかなか娘には言えませんが、これからは感謝の心を持って娘を大切にしていきたいと思っています。

 

以前に先生から「貴女は、これから幸せな人生がスタートします」と、ご指導して下さいました。そのスタートがもう始まっていますのですね。

 

すごく嬉しいですし、今までの毎日暗くて重たい気持が消え去りつつあります。

先生のご指導の中にございました「娘さんもよくなるはずです」に向かい、努力してゆきたいと思っています。

 

娘がよくなりましたら「高校の卒業旅行」の夢を実現させたいと思っています。

 

私は、平成十三年三月に通信高校を卒業しました。

その時の同級生三、四人で「卒業旅行で東京へ行こう」と約束しています。

 

誰かの都合が悪くなりましてなかなか行けません。

今は、私の都合が悪くて待ってもらっています。

 

それで私が「待っていても私は行けないと思うので行ってきて」と、頼みましても「東京は逃げていかないので行ける時が来たら皆で一緒に行こう」と待ってくれています。

 

諦めていましたが、いつか必ず行けると信じることにしました。

先生、東京が逃げていかないようにしっかりと押さえつけていて下さいね。

数々のお導き本当にありがとうございました。

 

これからもどうぞ、ご指導して下さいますように宜しくお願い申し上げます。

 

かしこ

 

UnsplashZHENYU LUOが撮影した写真

 

[解説] 「霊障からの奇跡の生還」と「さまよえる魂の救済」の2冊の頃は、加藤先生がいて、大神様と直接話すことができましたが、心の友25号の頃は、宮下先生は一人で人助けをしており、フーチしか使えない状況で、よくここまでの人助けができていたと驚いています。

 

宮下先生も元々人間の修行は終わっており、高級霊として修行している中で地球まで人助けで戻ってきているので、守護神の力が強いのは分かりますが(途中まで天照大御神様でその後は大神様が守護)、それでもかなり強力な力だったことが分かります。完全に私欲ゼロで人助け目的でやっていたので、神様も力を貸したのでしょう。

 

今日の内容で重要なことは、子供は親が離婚しても、親の先祖と縁が切れる訳ではないので、霊障が来る可能性があるということです。

 

また、ここまでお付き合いくださっている読者の方はお分かり頂けたかと思いますが、結局、先祖の粗相は全部子孫に行くのです。障ってくるのです。むかつきますが、ただ、自分が先祖だったときに子孫に頼ってないとも言い切れません。面倒くさいのはやまやまですが、自分のところで霊障の大掃除をやってやるぜ!ぐらいの勢いで取り組んだ方が良いかと思います。