[Mさんの実例]

 

Mさんは、三十歳です。当院の患者さんの身内ですが、うつ病で働けず家に閉じこもっていて困っています。精神病、うつ病は百パーセント霊的なものが関係しています。Mさんのうつ病の原因は、本人の前生の因縁でした。

 

Mさんは、前生では金貸しの妻でありました。夫よりも妻の方が気が強く、金貸業は妻が実権を握っていました。また、取り立ては厳しく、暴力を使ってケガをさせることもありました。とくに二人にはひどいケガをさせて、身体障害者にしてしまいました。この身体障害者の二人が、暗い所で苦しみながらMさんに強い恨みの念を送っています。

 

理由がわかったから、当院にMさんの身内の患者さんが来られた時に向き合って、この二人を呼び出し説得し明るい所へと導き、神様の思いや「内の心」について説明して良い人生を送るよう話して解決しました。

 

昔は、借金しても生活が大変で返したくても返せなかったのもよく分ります。今のサラ金(消費者金融)と同じですね。でも今は、自己破産という法律が出来て再生の道もありますが、昔は返せなくなった人も取り立て屋もそれぞれ大変だったのですね。

 

Mさんについては、神様に伺うともう一つ障りがあるとのことです。それは、前々生のときお寺の娘さんでした。本堂の掃除をしていた時に、誤って御本尊様(仏像)を落としてしまい御神体にヒビを入れさせてしまったのです。それを謝らずに、知らん顔して祀りつづけたことによる御本尊様の怒りです。

 

表向きはその怒りですが、この神の本心はその時の仏像と寺が何かの原因で時代とともに形がなくなり、今は住むところもなくさまよっているその姿が怒りとなってMさんに障っているのです。

 

この神は人霊であり低級霊ですから、高級霊様にお願いして私の方で勝手に善処いたしました。これで、Mさんは変わってくるはずです。

 

UnsplashHarold Wainwrightが撮影した写真

 

[解説] 30歳でうつ病で働けないというと、今ならよくある話で流してしまいそうですが、本人は大変だと思います。この本が大体20年前の本ですから、今40後半ぐらいでしょうか。今は元気になって働いているといいのですが。

 

仏像を落としたのは、まあ、大したことはないとして(謝っておけよとは思いますが)、金貸しだった時に、債務者をひどい目に遭わせたのは、向こうも大変だったでしょうから、今回ツケを払っても仕方ないかなと思います。

 

ただ、その債務者もそういう目に遭うというのは、前世で何かをしていて・・・といった具合に、すべての因果がグルグル回っているわけです。人間界の修行をクリアした人ならともかく、ほとんどの人は多かれ少なかれ因縁を持ちながら生きています。

 

この世界のデザインがもう少し上手い感じにならないのかといつも思いますが、そのたびに、結局のところ、そういうデザインに敢えてしたうえで修行しているのだから仕方ないか、と思うわけです。

 

正確にはわからないですが、地球以外の星も含めて何百回と転生していて、その中の一つの人生だからと客観視して、淡々とやるしかないんじゃないですかね。少し視点を広く持つと気持ちが楽になると思います。人生は色々大変ですが、どうせ死んだら肉体の苦痛からは開放されるのですから。自分で死んだら地獄に生きますが、最後まで走りきったら、それなりに明るいところには行けるので、その瞬間を想像してやり抜く感じでしょうか。

 

もっと悟った人なら違う考え方をするのでしょうが、私は、辛いものは辛いと認めたうえで、徐々に考えを変える方法を選びます。