[Bさんの実例]

 

Bさんは、秋田県の出身で豪族の末裔です。一族の人たちは、県内でも要職に就いていてそれぞれの分野で頭角を現わしています。Bさんは当院の患者さんですが、患者さんといっても特別悪いところもなく健康管理の為に通っています。もう十数年のお付き合いです。治療中には宇宙真理や心づくりの話もよくします。

 

先日、Bさんが家系図を持って来ました。Bさんの夫は、Bさんの従兄弟です。地方の財産家の人は、財産を外に出したくないといって身内同士で結婚する事がよくあるそうです。家系図を示しながら説明してくれました。

 

一族にかなりの精神障害者がいます。その他、引きこもりの人が何人か、また少年院に入っている人もいます。やはり、目立つのが精神異常やノイローゼ、うつ病等です。最初は近親結婚による弊害かとも思いましたがどうも違うようです。

 

家系図を預かっておいて、翌朝早くに高級霊様(神様)にお伺いしてみました。これらの原因は先祖の因縁でした。今から五代前の先祖が、権力者で地主でもありその地域一帯を支配していました。屋敷も大きくて、使用人も大勢いました。そこで働く女中の四人が、仕事上のミスから叱られて座敷牢に入れられてしまったのです。

 

UnsplashTim Hüfnerが撮影した写真

 

食べ物も少ししか与えられず、厳しい折檻のために四人とも気が狂いそのまま死んでしまいました。そのミスとは、御主人の子供にケガをさせてしまった事によります。四人とも悪意はなかったのですが、仲間内の告げ口やねたみから落とし入れられてしまい悪者にされたのです。四人は、他の者への見せしめに利用された節もありました。

 

昔は、今と違って食べていくのが大変な時代でした。飢饉の時には、子供の売買もあったようです。だから、奉公人の立場は低かったのです。その牢死した四人が、主人であったBさんの先祖を恨み、先祖は生まれ変わってこの世に出ていないために、Bさんの子孫に恨みを向けているのです。

 

ですから、子孫は頭の病気が多かったり、とじこもりも多いのがうなずけます。原因が分かったのでBさんに理由を説明し、Bさんが先祖に成り代わって少しの間お詫びをして下さいと話しました。

 

私の考えでは、一ヶ月くらい詫びたとしても、どうせ四人の恨みの霊は許さないだろうが、詫びるという筋が通るからと思いました。それがすんだら今度は、私が治療院で牢死した四人を呼び出して解決しようと考えていました。

 

ところが、Bさんが「命根石」を置いてお詫びをすると心臓が苦しくなり、とても困ると電話がきました。除霊してやるとすぐ楽になりましたが、また次の日もお詫びをすると体調が変になり疲れてどうしようもないとのことです。

 

ハハー、これはこの恨みの四人の霊が関わっているなと判断して、詫びることは止めるようにBさんに伝えました。私が、空き時間をつくりBさんに来てもらいました。治療室でBさんを前にして、牢死した四人の恨みの霊を呼び出して説得し、明るいところへと助け出しました。

 

時間にすれば三十分位です。私も体の芯が疲れます。でもこれで、Bさんの一族の代々の悩みは解決した事になります。何百年も前の四人の女中が、肉体はないのに暗い所で生きていて恨みを向けていることも、その恨みにより現在生きているこの世の人が病気や事情で困ることも不思議です。呼び出して真理を教え、明るいあの世の生活の場へと移し、あの世で幸せな人生を歩ますことが出来るのも考えてみると、とても不思議なことです。

 

しかし、現実にこのようなことをすることにより皆さんが善くなっていくのが分かります。科学で証明できようが、出来まいがそんな事はどうでもよいことです。皆さんが、現実問題として善くなり運勢が好転していくのです。

 

余談ですが、Bさんの話によると少し前までの時代には登記をしていない土地があり、その時代に村の収入役をしていた人が、勝手にこの無登記の土地を自分名義に書き換えて財産を増やしていたそうです。しかし、その子孫はいろいろと問題があり決して幸せではないと話していました。これらように、因果応報の理(道理)が子孫にまで影響するのです。