第三章 前生の因縁と障り

 

私は、微力でも何とか皆さんのお役に立たせて頂きたいと考えています。落ち込んだ人の暗い心にわずかな光でも灯すことが出来ればと思い、仕事の傍らボランティアで相談事に乗っています。〝継続は力なり〟と申しますが、こうして二十年が過ぎました。

 

神様は、いろいろと不思議な力を貸して下さいます。その一つが、次に書かせてもらうような事です。科学で証明できないことは、信じないという人が多いです。特に、中高年の男性に多いです。私は、このような方と議論をして説得する気持はありません。

 

問題は、困り悩んでいる人が一人でも二人でも実際に良くなり、明るい生活が出来るようになればそれで良いことで、そのお手伝いをさせてもらうのが目的です。

 

UnsplashTom Allportが撮影した写真

 

実際に、私の治療院でやっている様子を紹介させて頂きますが、結論はどんな悩みにも解決策はあるということです。この『心の友』誌の中にも〝どんな悩みにも解決策はある〟という項目がありますので読んでみて下さい。

 

どんな悩み、病気、困ったことにもすべて原因があるのです。ですから今、いろいろの問題を抱えてお先真っ暗だと悩まずに、次に書かれている実例を参考にして、前向きに陽気暮らしが出来るように一歩を踏み出してみて下さい。

 

私も出来る限りの協力をさせて頂きます。相談料や指導料等は一切無料です。それをしたからといって、何かを束縛したり負担をかけたりするような事はありません。自分で納得すればやればよいし、信じられないと思えばやらなければ良いだけのことです。

 

ただ、人によっては一回だけの因縁解決で善くなる人もいれば、二つ三つ重なった人もいます。また、本人の前生(前世)の因縁、家の因縁、土地の障りと複雑に関わっている場合もあります。いずれにしても、時間が少しかかるだけで解決は致します。

 

だから、落ち込まずに明るい未来を信じて頑張って下さい。一回で善くならないからといってガッカリしないで下さい。その時には、まだ何かが関わっているのです。だから諦めずに最後まで頑張って下さい。

 

そして善くなったら、この世は神の世界だ。神によって生かされているのだ。だから生き方を正して、神に喜ばれる生き方をしようと気づいて下されば嬉しいです。この事に気づいて頂くために、私はお手伝いをさせてもらっているのです。

 

私が、神様に恩返しが出来る一つの方法が、悩み困る方を少しでも陽気暮らしの出来るようにさせてもらう事だからです。

 

次に、私の治療院での解決例です。これは、治療時間外の早朝とか昼休みとかに行っています。皆さんの周りにも、次のような例がありませんか。

 

・大学を卒業しても、働きにも出ず、非行に走ったり、親を困らせたり、誰が注意してもまったく聞く耳をもたない人。

・お店を開いても、その店は誰がやってもうまくいかず経営者が替わってばかりいる店。

・真面目で人一倍努力しているにもかかわらず、何もかもうまくいかない気の毒な人。

 

こんな例は、ざらにあちこちで見られていることと思います。こんな事があるのがこの世なんだ。だから、苦労や悩みはあって当然なんだと諦めている人が多いようです。これは、本当にどうしようもないものでしょうか。では、皆さんと共に考察してみましょう。

 

◇治療院での例(手紙や患者さんの相談より)

 

〈Aさんの実例〉

 

速達の手紙が来る。仕事の合間を見つけて読んでみると関西に住むAさんからだ。Aさんは七十五歳、離婚して戻ってきている娘さんと一緒に住んでいる。Aさんとの手紙のやり取りは、もう十数年になる。

 

初めは、弟さん家族と仲たがいをして悩んだことの相談からでした。それが解決したら父親の死による財産争い、身体の病気のことなど…。実際にお逢いしてはいないが、昔からの知人のような感じだ。

 

相談者の多くの人がそうですが、手紙や電話でしょっちゅう接していると、ついつい身内のような感じで親しさを感じ、言葉使いも雑になってしまっています。また、相談者の方も、それを受け入れ親しく話させてもらっています。

 

ですから、初めての方にも気取って話したり、他人行儀の言葉使いは致しません。そのほうが、お互いに本音で話せるからです。相談事なども、包み隠さずいろいろの事を話してもらわないと、本当の解決策が見つからないからです。

 

特に、見えない世界の係わりは、あらゆることを考慮しないと解決の糸口が見つからない場合が多くあります。多くの相談者は、恥ずかしいからと問題の一点だけで相談してこられますが、これだと本当の解決までにはだいぶ遠回りになることがあります。

 

私は、決して人のことは他人に話しませんし秘密は守ります。また、その内容は毎日大勢の相談に答えているため、誰がどんな事だったかはハッキリ覚えていません。一度返事をしたら、その件はそれで忘れてしまいます。

 

だから、相談者の方からの便りで、前回言われた通りにしたけれど今度はどうすれば良いですかと問われますが、前回のことはいちいち覚えていませんので、前回に関係する事の場合は必ず前回のいきさつを書いて指示を求めて下さい。

 

例えば、前生(前世)の因縁を解決できていますかと言われても、大勢のためにその人の前生の因縁までは覚えていないのです。ですからこの点は、前生の因縁でこう言われましたが、これで前生の恨みの亡者(霊)の人は許しているでしょうかというように尋ねて下さい。

 

私も多忙のため、再度時間をかけて調べなおすのは大変なんです。だから、この点はお手紙を下さる方は承知して相談の便りを下さい。

 

また、話は戻ります。Aさんも初めの内は、娘の離婚のことも離婚の原因も触れませんでしたが、手紙のはしばしに娘が精神的に変だという事が分かりました。相談の内容も娘の精神薬が合わないのではないか、医者を変えた方が良いかとか、Aさん自身が夜も眠れない背中が痛い…等でした。

 

相談がくると、除霊をしたり医学的アドバイスをしたりして良くなりますが、またしばらくすると同じことの繰り返しです。

 

私も、ここ二、三年くらい前から神様からのお力をさらに強く借りられるようになってきました。神様の力などというと笑う人もいるかも知れませんが、そういう人はどうでもよいのです。問題は、今まで誰も解決出来なくて困り悩んでいる人が、一歩でも善い状況に変われば良いことだからです。

 

ですから、以前に私と縁がありその時には解決出来なかった問題も、今なら解決出来る事がかなりあると思います。私自身も、毎日少しずつ前へ前へと変化しているようです。だから、今の私は十年前よりはかなり色々の面でお役に立てるだろうと思っています。

 

力の強くなった一つが、前生(前世)の因縁を詳しく調べ出す事が出来るということです。さらに、ここにきてこの因縁を短期間で善い方向に解決出来るようになりました。

 

例えば、本人の前生の因縁により本人がいま困らされている場合、または家の因縁によりその一族の人が現在困らされている場合は、「命根石」を置いてお詫びをして下さい。方法は『心の友』誌第二十三号の〝前生の因縁を解決して幸せになりましょう〟を参考にして下さいと返事をしています。

 

今も基本的な考えは同じですが、今は前生(前世)の因縁が分かればそれを相談者の方に伝えます。そして、納得して下されば、本人が詫びなければならない場合には一ヶ月位お詫びしてもらいます。

 

その後、遠方の方は治療院で本人が来なくても神様にお願いして解決してしまいます。また、本人が悪くなく逆恨みや、やむを得なかった事情による場合には、私が神様と直接やり取りして私の方ですぐに解決してしまいます。

 

私の治療院に来られる方は来て頂き、本人と向かい合って前生の障っている人や神(人霊)を呼び出して説得します。最後は高級霊様(神様)の力をお借りして、これらの障っている人や神と称する人霊を助け出し、その人にふさわしい場所(霊界)へと連れて行きます。今は、非常に短期間で因縁による障りが解決出来るようになったと言えます。

 

話が横道にそれてしまいましたが、相談者のAさんに戻ります。Aさんは、今までのいろいろの相談事も解決して、今では娘さんのB子さんの事だけになりました。私が、B子さんについての詳しい手紙をよこすように話しました。後日、返事がきました。

 

内容は、B子さんに幻聴があったり、盗聴されると思ったりしていて母親との会話も筆談にしています。また、少し動くと疲れるといってすぐに横になります。当然、働きにも行けず、医者からは精神薬をもらっています。母親も高齢ですし、数年前より視力が落ちて字を読むのも大変になっています。

 

こんな事より貯金も底をつき、大変だという相談もありましたので生活保護を受けるように指導させてもらいました。その後いろいろのいきさつもありましたが、昨年より市営住宅にも入れるようになりました。生活は、なんとかやっていける目途がつきました。

 

私が神様にお伺いしますと、精神病やうつ病の百パーセントは霊が関わっているとのことです。当然、B子さんの精神病も霊が関係していると思い調べてみました。原因は、B子さんの前生(前世)の因縁でした。

 

B子さんは、前生(約四百年位前)では北陸地方の大きな神社の巫女をしていました。その時、神前において誰もいない時に神主と不倫の関係をしていたとのことです。その社の神が、B子さんがみだらな行為をしたのを怒っているとのことです。その時の神主は、まだ生まれ変わってこの世にはきていないそうです。

 

(つづく)