昔の「心の友」誌を見返していて、25号を転載するのがよいのではないかと思うに至ったので、本日より転載させて頂きます。加藤先生と宮下先生が一緒に大神様・親神様の力をお借りして人助けをしていた頃の話が、「さまよえる魂の救済」「霊障からの奇跡の生還」にまとめられていて、心の友25号(2006年ころ)になってくると、この頃は、宮下先生が一人で人助けをしていた頃の話です。

 

宮下先生は霊能力があるわけではなく、大神様・親神様の声を直接伝えられるわけではないのですが、神様たちの下で多くの人助けをした経験もあり、また、ご自身で悟りを開いているため、その記述には参考になる所が多くあると思います。

 

大神様・親神様によると、宮下先生は既に高級神霊のレベルまで行かれているようですが、加藤先生と同様に、人助けのために人間界に戻ってきているようです。(私にはとても真似できません。)

はじめに

私は、皆さんが良くなってほしい皆さんが幸せになってほしい、皆さんに陽気暮らしをして頂きたいと願ってこの『心の友』誌を書かせてもらいました。この『心の友』誌との出逢いは、きっと皆さんを幸せな世界へと導いてくれると思います。

 

〝出逢いは、偶然ではなくそこにはそれなりの意味がある〟のです。

 

いろいろの事情で悩み苦しんでいる方、努力しても努力しても物事が少しも好転しない方、重い病気で心が落ち込んでいる方…。この『心の友』誌を最後まで読んでみて下さい。救いの方法が見つかります。長い泥沼から抜け出せる時期がきたのです。

 

あの細い竹が、雪の重みに耐えられるのは幾つもの節があるからです。いろいろの問題を抱えた方々は、多くの節を体験して強い人間になって行きます。しかし、節から芽が出なければ竹は枯れてしまいます。皆さんも節から芽を出して、明るい人生を築いてほしいと願っています。

 

人は、誰でも無数の出逢いの中で生きているのです。無数の出逢いによって育まれ、そして自分の人生を開花させていくのです。大事なのは、その出逢った縁をどう生かすかです。『心の友』誌との出逢いを生かして下さい。

 

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今日のような車社会の中で、あまり事故も起こさず安心して運転できるのは皆が交通規則を守っているからです。誰もがルールを無視して、自分勝手な運転をしたら事故ばかりになってしまいます。

私たちがいろいろの悩みや困った事、また病気などに出逢うのは、この交通事故に遭っているのと同じことです。交通ルールを無視して生きているからです。この宇宙には、皆が幸せに生きられる絶対の法則があるのです。

 

この法則は、人間ばかりでなく地球上に存在するすべてのもの、人間も動物も、魚や昆虫も植物もすべてが共存し共栄して楽しく生きていけるように創られているのです。そのルールを無視して、人間だけ良ければよいという生き方をするからスマトラ島沖の大津波やアメリカのハリケーン、パキスタンの大地震などが起きるのです。[解説:ここは大神様親神様の話というよりは、宮下先生の推測だと思います。自然災害は様々な理由によって起こるので、人間の行いが悪いからとまでは言えない気がします]

 

天(創造主)は、宇宙の真理を気づけよとシグナルを送っているのです。私たち人間もいろいろの悩みや苦しみ、病気など、困った状況になるのも宇宙の法則を無視して生きているからです。宇宙の法則を守ればすべての人間が、陽気暮らしができるように出来ているのです。[解説:困難の全部が、神の意志に反する生き方をしているから、生じるわけではありませんが、そのようなことが多いという意味です]

 

ですから、苦境の状態にある人は宇宙の法則に気づき「内の心」で生きるようにすれば、この苦境から抜け出せます。「内の心」とは、他人に尽くす・思いやり・許す心・協調の心です。愛、温かい、優しい、おだ穏やか、親切、嬉しい、楽しい、ありがたい、感謝、安心、…というような言葉や思いは「内なる心」から出て来ます。

 

この『心の友』誌には、宇宙の法則が詳しく書いてあります。読んで実行してみて下さい。必ず、運勢が変わります。

 

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次に唐突ですが、アフガニスタンの荒野で井戸を必要としているそうです。しかし今、井戸を掘らなければならないのは日本人の渇ききった〝こころ〟に、愛という井戸を掘ることが大切なのではないでしょうか。心を磨くということは、〝みずみずしい心〟を取り戻すことです。

 

運命は、心のあり様(あり方)によって変えられていくのです。心が呼ばない(求めない)ものは、決して周囲に現象として現われてきません。それが、真理というものです。だから、まず心を美しくして変えていくことが大事だと思うのです。心を変えないで幸せになろうと思っても、それは無理なことです。

 

「一切世界の中に、法として造らざるは無し」―この世の中で、心の働きによって造り出されないものはないという『華厳経-けごんきょう』の言葉です。心は、巧みな画家のようにさまざまな世界を描き出します。人間の運命のみならず、この現実世界のすべてを創り出しているのは人間の心だと教えているのです。

 

「怖れるな。怖れることは怖れることを引き寄せる」とキリストも言っています。人間の心は、その波長に合ったものを引き寄せるようにできているのです。怖れは怖れを、不安は不安を、怒りは怒りを、引きつけます。

 

人を恨む心、おごりや慢心する心はそれにふさわしい事象を引き寄せるのです。逆もまた真です。常に心を善意で満たしている人は善意を引き寄せ、人に親切にしている人には親切が、感謝している人には感謝が返ってくるように宇宙の法則が出来ているのです。

 

心には力があります。その力はプラスにもマイナスにも働きます。それ故、いにしえの賢人や聖人は心を鍛え、ととのえることの必要を教えているのです。中村天風翁はよく「心の奴隷になるな。心の主人公となれ」、また「心一つの置き所」と言われていました。心の力というのは、われわれ人間が思っている以上に強いものなのです。だから心の持ちようで、いろいろな力が湧いてくるのです。

仏教では、人間の心を十段階に分けました。

 

地獄(幸福を感じることのできない世界)

餓鬼(欲望の世界)

畜生(倫理のない世界)

修羅(闘争を好む弱肉強食の世界)

人間(精神的なものを求めるが、まだ物欲の強い世界)

天上(人間以上に精神的なものを求めるが、油断すると地獄に落ちる世界)

声聞(いい人の教えを聞いて近づこうとする世界)

縁覚(何かの機縁で自分から悟る世界)

菩薩(自分が悟り、人をよくしていこうとする世界)

仏(本当に悟った慈悲深い世界)

 

この十段階です。

 

この十の世界は別々にあるのではなくて、一人の人間の中にいろいろな心の動きがあるということです。そして人は、その心の状態に合わせた人生を生きます。おそるべきことでしょう。心をととのえ、高めなければならない理由がここにあるのです。

 

いい想いは必ず実現すると私も信じています。悪い想いというのは神様が許してくれないんじゃないでしょうか。いい想いを描き、実行していると、予期せぬ出会いを神様が与えてくれます。だから人間は、結果ではなく歩み方が大事なんですね。一歩でも上に昇ろうと努力するその姿勢が貴重なんです。

 

心というものは、目には見えません。命というものも見えません。しかし、確実に存在しています。心の働きを馬鹿にしてはいけません。心ほど偉大なものはないのです。