F市に住むTさん(32歳)は、20歳前から、何事においても心が沈んでしまう、うつ病になりました。最初は親も心配し、様々な療法を試みましたが全く効果がなく、以来10年も家の中でじっとしておりました。親は「もうこの子供は永久に良くならない」と匙を投げていましたが、たまたま知人を通して私どものことを知り、とにかくやれることはやってみようと相談に来ました。

 

加藤先生を通し神様にお伺い致しますと、Tさんは前世においては位の高い方であり、その権力でもって豪邸を立てようとしたそうです。しかしその場所に祀ってあった神社が邪魔だと行って取り壊して、その上に立てて住んでしまったというのです。もちろん片付けられた神様の怒りは凄まじく、加藤先生もものすごく疲れてしまうほどでした。

 

その後、Tさんの親が子供に代わって、何度も何度も心からお詫びした結果、神様もお許しくださいますと、まもなくTさんは正常に戻り、今では働けるほどにまでなりました。

 

[解説] この事例ではTさんは32歳で成人しているので、本来は自分でお詫びすべきところですが、親が代わりにお詫びして許してもらっています。うつ病の人にお詫びしてくださいといっても難しいかもしれないので、親が代わりにやるのも仕方ないでしょう。このような場合に親が因縁がないということはまずなく、何かしら子供の尻拭いをさせられるような因縁を作っているのです(親自身も位が高く好き放題していたなど)。

 

Tさんは正常に戻りましたがこの後、自分で心の入れ替えをしないと、また逆戻りになると思います。自分自身でお詫びをしたわけではないので、借金を立て替えてもらっているだけの状態だからです。

 

前回の子供が神社のお賽銭を盗んだのとはレベルが違う話で、神社を取り壊してしまうのは、さすがにまずいだろうと気づかなければだめな話なので、今回の件はあまり情状酌量の余地はないかなぁという印象です。ただ、それでも、10年のうつ病というのは長いので、権力を握っていた時に他にも悪行をしたために、このような長い期間、病に苦しむことになったのだと思います。

 

現在色々困っている人は、原因が霊障だとか前世の因縁だとか受け入れたくないという気持ちがあるかもしれません。ただ、意地になって何年も、何十年も苦しむぐらいだったら、素直にそういったこともあるかもしれないと反省し、因縁解消をした方が良いと思います。

 

繰り返しますが、私たちは誰でも因縁に苦しむのです。誰でも通る道なのです。心がよほどきれいで、魂の修行の優等生でも、最初からうまくできる人はいません。そう思えば、意地になるのが馬鹿らしいと思えるのではないでしょうか。