次に、先祖の障りと助けの実例を書きます。これらを通して、霊能者の先生方や易断の先生方が先祖供養の祈願をしてやるとか、除霊解脱をしてやると申されることが本当に可能かを判断してほしいと思います。

 

先祖で苦しんでいる人はどの家でも相当多くおります。そして、先祖の人達は生前の生き方により、あの世でもそれぞれの違った場所におります。ここで問題とするのは、暗い所で苦しんでいる先祖です。すでに明るい所にいる先祖は問題ありません。先祖の人達も子孫を困らせようとして頼ってくるのではありません。自分でもこの苦しい状況をどうしてよいのかわからないので、子孫に頼ってしまうのです。

 

頼って少しでも楽になろう、腹の空いたのを満腹にしようと思うのです。困るのは、私達人間側は腰の悪い亡者に頼られると腰が悪くなり、血圧の高い者に頼られると血圧が高くなることです。だから、どこの家でも先祖の助けだけはしておかないと、必ず先祖の憑依はあると考えられます。

 

次にいろいろな場合の先祖の助けをお伝えさせてもらいます。いずれも大神・親神様のお力で一瞬のうちに大勢の先祖様が暗い所より明るい所へと助かり、導かれます。人間の力でできることではありません。いくら修行を積んだ方がしてもできるものではありません。神様だからこそできるのです。

 

[解説] 人間の力で先祖を助けることはできませんが、私たちが大神様・親神様にお願いして先祖を助けて頂くことはできます。加藤先生・宮下先生を通じて神様にお願いしていた頃は即座にタイムラグなく助けて頂くことが可能でした。今は私たちが自分でお願いするしかありません。少し時間がかかる上に、言葉で今助けたぞと言ってもらえるわけではありませんが、現実に悩みが解決しますので、願いが聞き入れられたのは分かります。

 

私達人間はいくら努力しても肉体を持っている限り、ある限度があるのです。神様に明るい所へと助けていただくと、今まで苦しんでいた亡者の病気は治ります。斬られた亡者の脚は元に戻ります(実際には肉体はないが)。空腹も満腹になります。冷たく寒い所より明るい暖かい所に亡者は住めるのです。そして、今の世のことがすべて見え、ようすが分かるのです。次にいくつか実例を紹介いたします。

 

いずれも依頼があり、加藤先生に御願いした、結果のお答えです。

 

生家の先祖に頼られた例

 

■斎藤佐和子さんの場合

 

神様――この者、佐和子なる者そのように息苦しきはそれなりの関わりがあるのじゃ。待て、代わるぞ。

 

亡者――ハイ、私でございます。私は佐和子の親です。私が佐和子に頼っています。私はあの子の女親でございます。あの子が若い時に私は病気になり、このようになってしまったのです。私が自分の子供に頼っているのです。私は苦しいです。息苦しいのは私が頼っているからです。

 

加藤――ではあなた様は今いる場所が暗くてなんにも見えない所でございますか。

 

亡者――ハイそうです。私は病になって死んだのですが、今もその時のまま苦しみ通しでいるのです。どうか私の苦しみをお助け下さいませんか。お頼みします。

 

加藤――あなた様に言っても分からないかも知れませんが、あなた様の家には先祖代々の位牌はありますか。

 

亡者――知りません。分かりません。私は暗くてなんにも見えない所で苦しんでいるのです。位牌がなんですか。

 

加藤――その位牌があれば、すぐにもお助けとお導きを神様に願わせていただきます。では、いいですよ。あなた様の楽になるようにさせていただきますのでね。今しばらくの間お待ち下さいね。

 

――佐和子さんの女親の助けと導き――

 

亡者――有難うございます。有難うございます。私は佐和子の親でございます。有難いです。私は長い間苦しみ通しておりました。今、急に明るくなりました。体も楽になりました。有難いです。私は早く死んだので、佐和子のことや他の子供のことが気がかりで、気がかりでなりませんでした。本当に有難うございます。

 

神様――よいのじゃ。これより位牌に導くことにいたすぞ。

 

亡者――ああああ、有難いです。有難うございました。私は助けられたのですね。助かったのですね、有難いです。体も楽になってきましたので、有難くて、うれしくて、御礼の申し上げようもございません。子供の佐和子の体からも離れました。子供にも本当に悪いことをしました。堪忍して下さい。私も苦しかったので、つい子供の体に頼ってしまいました。有難うございました。

 

神様よいのじゃ。この者、亡者となりて苦しみておりたが、今は楽になりてまいりておるのじゃ。これにて戻るぞ。

 

[解説] 本にまとめる時に、大神様・親神様のことばを省略したのでない限り、神様はあまり怒っていないようです。自分の子供を頼ったことと、頼った程度が軽かった?ので仕方ないと考えたのでしょうか。

 

死んだ後に冷静になれば、子孫を頼らなくても成仏できるのですが、なかなかこれができないようです。生前に神様の教えを知らなければ無理もないのかもしれません。

 

次はまた別の時に御願いされた経過です。

 

神様――この者、佐和子なる者、体の中の食する物の通る所悪しきことと医師なる者に申されたとのことじゃが、違うのじゃ。この者自身の病ではないのじゃ。この者の身内なる者で亡者となりし者に頼られておるのじゃ。亡者なる者、これはこの者の生を享けしところの母方の身内なる者で、そのようなる病にて果てし者がおるのじゃ。その者に頼られ、そのような病になりておるのじゃ。その亡者を助け、導くことにより、この者、さらに体よくなりてまいるのじゃ。待て、亡者なる者に代わるぞ。

 

亡者――私ですよ。私は佐和子のおばあちゃんだよ。私が孫の佐和子に頼っているんですよ。苦しいですよ。私が苦しい病でここにきているので(亡くなってしまったこと)その時のままで苦しく、孫の佐和子の体に憑いて頼っているんですよ。私は孫が可愛いのだけれど苦しいので、頼っているのですよ。助けて下さいよ。私の病はなんですかね。苦しいのは分かるけど、病の名前はわからないのですよ。

 

加藤――分かりました。私が神様にお願いをしてあなた様の苦しみを助けていただきますからね。今少し待って下さいね。

 

亡者――有難うございます。どうかどうか私の病を助けて下さいまし。お頼みします。

 

加藤――分かりました。

 

神様――よいのじゃ。この亡者なる者助けるゆえにの。待つのじゃ。この者、食する物の通る所よくなきことと医師なる者に申されしことにより、関わりあるかと、間いたので、この者の祖母なる者が頼りておるのを知らせたのじゃ。その祖母なる者、苦しみておるゆえにこれにて助けの行いいたすのじゃ。待て。

 

亡者――あああ、有難うございます。私は佐和子のおばあちゃんです。佐和子の体に私が頼っていたのです。私はあの時から今まで長い長い間、苦しんで苦しんでいたのです。佐和子の体は私が頼っていたのですから体が悪いのではありません。私が憑いているからです。でも、今、急に助けていただいて明るい所に出させていただいてから、体の方も楽になったみたいです。私の体はないのですね。気持だけですね。気持だけですのにどうしてあんなに苦しかったのですかね。でも有難いです。私は助かりました。孫の体からはすぐ離れましたよ。私は今は離れていますので、孫の体は嘘のようによくなりますよ。有難いです。本当に有難うございました。

 

神様――よいのじゃ。これより神の導きについてまいるがよいのじゃ。よき場に導くゆえにの。その場にて修行いたせし後なるは、またのよき運命に生を与えることにいたすぞ。

 

加藤――有難うございました。神様どうかこの亡者の方をよきにお助け下さいませ。

 

神様よいのじゃ。案ずることいらぬのじゃ。

 

[解説] 今度は祖母が頼っていました。神様もあまり怒っていないので、祖父母程度までは子孫に頼っても大目に見られるのかもしれません。母親と祖母が霊界で一緒の場所にいないというのも興味深いことです。同じ孫を頼って憑依していても、お互いに認識できないわけです。人間界であれば、物理的に一箇所に集まれば認識せざるを得ませんが、霊界はどのような構造になっているのでしょう。