そんなある日、加藤さんの治療をしながらこんな会話をしました。今でもよく覚えております。「加藤さん、不思議に思うのですが、私は腕もたいして良くないのに、本当に病気がよく治るのですよ。あちこちで見捨てられた方が不思議と治るんです。これはきっと力の強い神様が付いていて下さって、力を貸して下さっていると思うのです。もし、お願いできるならば、私の台になって一度何の神様が付いているか、やっていただけないでしょうか」と。

 

私は一度もそのような事をしたこともないし、神や霊を呼び出せるか疑問でしたが、一度試してみようと思ったわけです。加藤さんは、快く承知して下さり、治療が終り次の患者さんとの短い時間に、治療室で行なわさせていただきました。

 

加藤さんを前にして祝詞をあげると、不思議や神様が出られて、話し始められたのです。びっくりして、どのような内容だったかはっきりと覚えておりませんが、神様は天照大神で私の守護神として長いこと、守護しており、治療のよく治るのも天照様のお働きとのことでした。

 

[解説] 天照大神様は、日本の神話に出てきますが、実際の神様との対応がどうなっているのか分かりません。私だったら、どういう関係なのか聞いてしまったと思います。2冊の本の記述を見ても、そもそもどのような仕事を担当されているのか不明です。銀河系の太陽の動きを担当しているのかと勝手に思っていました。別の箇所の話し方で男性的に思っていたのですが、神話では女性のような扱いですね。神の世界で性別に意味があるのかは分かりません。天理の時代の教えですと、人間の性別は変わらないと書いてあった気がします。いずれにせよ、天照の大神様は自然界の神として別の仕事があるのに、宮下先生の守護神もされていたという点が興味深いです。

 

それを機に、早々に天照様を自宅に祀らせていただき、試みに天照様の御力をお貸りし、加藤さんに台になっていただいて、当院の悩む方の解決をはじめてみました。加藤さんも私も、方法も知らず、ただ困る方が助かるならと無我夢中でやっていました。加藤さんもお疲れになったと思います。勿論無料でした。

 

結果は素晴らしいもので、例えば一体の霊を助けるにも、加藤さんの体に乗った霊に天照様の光をお当て下さるように御願いしますと、一瞬のうちにその霊は明るい所へと昇天するのです。そのうちに数百体の霊でも一瞬のうちに助ける事ができるようになりました。

初めのうちは、土公神の神、弁財天、観音様、お不動様等、いろいろの神が出られたり、神様の世界のようすも霊魂や物の怪等の事も何も知らず、戸惑い、不思議に魅せられて、二人とも夢中でした。でも本当に結果は何時もよく素晴らしいもので、多くの患者さんに喜ばれました。

 

[解説] ここの記述は重要で、天照様クラスの力ですと、数百体の霊を一気に助けられる訳です。天照様は別の箇所で、自分はそれほど高いクラスの神ではないと話されています。これが何を意味するかと言うと、更に上の神であれば、相当力が強いことが推測されるわけです。

 

今、振り返って考えてみますと、本業にせず、あくまでも金銭に拘らず、純粋に人助けに専念したのが良かったと思います。天照様も折にふれては心の使い方や、神の心を教えて下さいました。

 

[解説] 天照様から個人指導を受けられたというのは羨ましい限りです

 

時には悩む人のために、加藤さんが自分の都合を捨て、当院まで来てやって下さることもしばしばでした。そのうち夜遅く緊急の事で加藤さんのお体を借りなければならない事が起き、思案に困って電話口で私が祝詞をあげ、加藤さんが電話の向うで霊を乗せ解決する方法を思いつきました。この間にいろいろの事を経験して、神や霊の事を学んでいきました。神様は決して神様の方から、手を取り教えては下さいません。自分達で気付き、それをお伺いして確認していくより方法がないのです。

 

そんなことを一年半位続けた後、歴史ある○○教の神様が出られるようになりました。○○の命と申されましたが私はまったく知識もなく、加藤さんに教わり、早速本屋に行き勉強させてもらいました。

 

[解説] これは天理教の神様、親神様のことを言っています。加藤先生は天理教の信者でしたが、宮下先生は違いました。

 

宇宙創造の神様であり、元神様であることにびっくりして、それが縁でその神様の所に、参拝に行かさせてもらうようになりました。それまでは、私が祝詞をあげ、天照様の御力で解決しておりましたが、その後はこの親神様が解決して下さることになり、私の祝詞は必要なくなりました。

 

その後加藤さんには、次々といろいろの神々様がお入りになり、現在では数百体以上の神々が入り込まれ、必要に応じてその神々が問題を解決して下さいます。

その後、さらに親神様と同じ宇宙の元神であられる大神様が出られ、現在は大神様・親神様の御力で、対処させていただいております。

 

加藤さんも私も、このようなことになるとは想像もしておりませんでした。また、やりたくてやった訳でもありません。一生懸命やっていたら、こうなったのです。今はやめたくてもやめられない状況になってしまったというのが本音です。

 

[解説] 創造神と直接繋がって人間界を生きるというのがよいのか悪いのかは分かりません。修行が相当進んでいて人間界の修行を昔に卒業している場合、それほど欲もないでしょうから、人助けの道に邁進することも出来るかもしれません。しかし、そうでないと、赤の他人のために尽力するというのはかなり苦痛でしょう。

 

でも神様を知ることにより、生き方がまったく変りました。物を見る目も変りました。もし知らなかったらどのような生き方をしたか、と思うとゾッとします。今は本当に有難いと思います。少しでも大神・親神様の御心を、皆様にお伝えできたら有難いです。余生は、加藤先生の手足となって、大神・親神様の御役に立たさせていただければこんな幸せはないと思っております。

 

数日前、加藤先生が、「神様どうして私はこんな事をするようになったのでしょうか、長年信仰を持っていたからでしょうか」とお尋ねいたしますと、「違うのじゃ、そなたは、前世、前々世も多くの人を助ける仕事をしていたのじゃ。今世もそのような仕事をするために生まれて来たのじゃ。だからそなたの前半の人生は、いろいろの病や悩みが多くあったであろう。それもそなたが今日、人を助ける折に相手の気持がよく分かるための修行であったのじゃ」と申されました。

 

加藤先生は、前々からの使命に従って、この世に出現され人々を救っているのです。私も少しでも、御役に立てることを感謝しております。

 

[解説] 加藤先生以外にも、何人か、何十人か、何百人かは分かりませんが、地球に高級神霊が派遣されているのだと思います。そうでないと、地球はもっとひどい状況になっていたでしょう。この方たちは、人間としての修行は終わり、神としての修行に入り、他人を助けることに修行の主眼があるのだと思います。