加藤先生「神様、この方Hさんの前生の因縁はよほど深いものがあるのでございましょうか。近い日にこの方の古い時代の関わりのことにつきまして、神様にお助けのお願いを申し上げたいのでございますが」

 

大神「待て。この者冬美なる者、この者自身にていたせし行いが、古き前生の折にありたのじゃ。この者の前生の折にては、誠に悪しき者でありたにより、多くの者達を泣かせ苦しめておるのじゃ。その行いあるにより、この者の体の傷み厳しきことになりておるのじゃ。この者冬美なる者、人並みの行いではないのじゃ。


この者今、生あるは本来なれば許されることではないのじゃ。地獄の果てにて苦しみておらねばならぬ者であるのじゃ。今、そのようにそちこちと痛むは、自身の行えしことへの業を痛みておるのじゃ。並々ならぬ悪しき行いをいたせし者の生まれ変わりしことであるゆえに、今の命あるはこれはこの者にては良きに過ぎておるのじゃ。いずれ自身の関わりある者達への詫びの行いをいたさねばならぬが、だがそのようなる行いをいたしたとて体の痛みはさらりとはよくならぬのじゃ。そのようなる者への詫びの行いに、この者(加藤先生)を使うのは気の毒じゃ。この者の体に亡者に乗られるは、つらきことであるのじゃ。この者冬美なる者、その事とて分かる者ではないのじゃ。