加藤先生「大神様親神様、申し訳ございませんが、今日夕方頃から私の両方の足が重く感じまして、歩くのが面倒な気分でございましたが、その様になるのは、何か原因があるのでございましょうか」

 

大神「待て。関わりのある者がおるのじゃ。関わりのある者と申すは、これは亡者ではないのじゃ。この者なるは、自然界の神ではあるが、だが大神親神にての関わりはないのじゃ。その神なる者と代わるぞ。

 

外界の神「わしじゃ。すまぬ。許してくれぬか。わしはその辺りの神とは違うのじゃ。ただ悪しき行いなるは、何一つとて致しておらぬのじゃ。だがわしは、そなたに頼みたきことがありて、足重くさせたのじゃ。わしはこの辺りと申すか、または自然界と申すところに関わる神ではないのじゃ。

 

そなたに頼みたきことは、この屋敷と申すか、物の植え込まれし場にわしは下りたいのじゃ。その場よりそなたたちの守りの神と致し、この先そなたの健在の限り、人々の助けの上に大いなる力をわしとて与えたきゆえに、そなたにそのことを申したく、足を重たく致させたのじゃ」

 

加藤先生「重ねて申しますが、本当に神様は、外界の神様ですか。外界とはどの様なところですか」

 

外界の神「わしの界と申すは、今そなたの住む様な場所ではないのじゃ。またそなたのようなる人と申すものとておらぬのじゃ。ただ広き広きところと申すか、誠に物音一つ致さぬ静まりし無限の場と申すか、汚れしことなき澄み渡りたる無限のところであるのじゃ。今そなたの住む世界なるは、人々の争い、または自我、欲などと限りなき果てもなきことごとに陥りておるが、わし神の界にては見るに耐えぬのじゃ。

 

それゆえに、他の界の神ではあるが、そなたの住む地に降り、その場よりその界の神々の手助けを致すを申しつかり、先ごろより植え込みに下る下ると申しておるのじゃ」

 

加藤先生「さようでございますか。では申し訳ございませんが、私より今一度、私の信ずる神様にお伺い申し上げまして、その申された通り私も心を定めさせて頂きますので、どうかしばらくお待ちくださいませ」

 

外界の神「よいぞ。承るがよいぞ」

 

加藤先生「有難うございます」

 

大神「大神じゃ。親神じゃ。わしの申すことは他にはないのじゃ。外界の神の下るを願うが良いのじゃ。その界の神の力とて受けるは、更に良きことであるのが分かりたゆえにの」

 

加藤先生「ありがとうございます。私も大神様、親神様のお言葉を頂いたので、今は何も分かりませんが、その外界の神様のお下りを受けさせて頂くことに致します」

 

大神「さようじゃ。その思いに定めるがよいのじゃ」

 

加藤先生「ありがとうございます」

 

外界の神「すまぬ。すまぬ。わしは外界の神であるのじゃ。この地に降りし後なるは、何一つとて悪い様には致さぬ。そなたの健在の限り、人助けを致し、多くの者たちの集まるところに致さねば、との思いあるのだ。わしの思いは、外界の神々の思いであるのじゃ。そなた恐れておるが、そのように恐れることは要らぬのだ。誰にとてできぬ力が今ひとつそなたにできるのじゃ。恐れることは要らぬのじゃ。わしの下るに当たり、今ある足の痛み、手の痛み、即座に消え去るのだ。

 

また他の者、悪しき病ある者がそなたに願う事にて、病とて癒えるのじゃ。その様な力がいまのそなたに加わるのじゃ。この夜、今の植え込みに下ることに致すのじゃ」

 

加藤先生「そのことですが、植え込みに下られた後で、もし知らずに土を掘ったり木を切ったりしましたら、いけませんでしょうか」

 

外界の神「構わぬ。その心遣いは要らぬのじゃ。何を致したとて構わぬのじゃ」

 

加藤先生「分かりました。では神様の申される通りと申したいのですが、くどいようですが、私はもうその申し出から逃げることはできないのでしょうね」

 

外界の神「そのようなることを申す思いはよく分かるが、幾度も申すが、悪いようには致さぬのじゃ。心落ち着けてくれぬか。外界の神とて神は神じゃ。守る神なのじゃ」

 

加藤先生「分かりました、申し訳ございません」

 

外界の神「では、この夜は植え込みに降りることに致すぞ」

(ここで下られました)

 

外界の神「降りた、降りた。これより守るぞ。この先はわしとて守る力をそなたを通し、他の者に向けるぞ。力強く人々を守り助けねばならぬのじゃ」