新興宗教と霊能者の実態とは
私のところの患者さんや相談者の方と接しているうちに、霊能者巡りや新興宗教に入ったがために、かえって不幸になったり病気になったりする人が、多くいるのに気付きました。そのような方に対し霊能者の所に行くのを止めさせ、または新興宗教から脱会させ、神様のお力をいただく事により平常に戻った方が何人もおります。
いろいろの悩みや苦しみを持った方は、どうしても宗教に救いを求めたり、他力による霊能者の方に頼りたくなる気持ち分かります。しかし相談される側の新興宗教と霊能者の方々の実態はどうなのでしょう。本当に人を助け、人のために役立ちたいと努力している方々も中にはいると思いますが、本音と、立前では違う組織や人も多いようです。頁数の都合上、内容を限定せざるを得ないので、本書ではこれについて、軽く触れてみたいと思います。
宗教団体の核心に迫る
宗教に期待し、神仏に心を委ねる時代は過ぎたという人がいます。精神や心の問題を捨てておいて、営利企業化して金儲けの宗教団体に変身した教団が目に付きます。各宗教団体の宗教観というか、宗教の捉え方を冷静に見ると、立前ばかりで本音の部分がまったくないのです。
確かにどの教典(教祖が書き記したもの)を見ても立派な教えが書いてあります。しかし教典の中に書かれた教えを実践していくのは、生身の人間であります。つまり、宗教的思想の高度な精神を教えるのは生きた人間であり、また教わる人も人間であります。
この崇高な精神を本当に理解し弁えて(わきまえて)いる宗教家は果たしてどれくらいいるでしょうか。長年かけて真髄を極め、立派な教えの内容を噛みくだき、自分の物として教える人は少ないだろうと思います。ただ書かれていることを、単にしゃべっているに過ぎないのではないでしょうか。
現在ある宗教の多くは、精神や心を教える宗教ではなく宗教をビジネス化した巨大な宗教経営組織になってしまっているのです。そのため、いかにして自分のところの宗教経営を拡大し新しい信者を獲得するか、いかにして寄付金を出させるかに目標がすり替わっているのです。つまり、なかば強要したり、しないまでもいろいろの理由を付けて、信者から金を出させようとしているのです。
宗教団体のありのままの姿を見てみると、次のような教団があちこちに見られることに気付きます。
イ) 病気治しばかりの話をする教団
ロ) 霊能者養成を目玉に信者を増やす教団
ハ) いろいろの規則を作って信者の行動を制限する教団
ニ) ただ神仏に祈り、指示するままに盲目的に信じればすべてがうまくいくという教団
ホ) 不幸があるのは自分達の信じる神仏以外を信仰しているから罰が当ったという教団
ヘ) 自分達の神仏が唯一絶対であり、悪の根源はいっさい他にあると責任を他に押し付ける教団
このような事をしたり、言ったりするのは完全に自分達の金や権力を得たいとするための手段なのです。しかし、このような事を行っている宗教団体の幹部の方は死後、何十年あるいは何百年と暗く寒い地獄で苦しむのを、忘れないで下さい。
宗教団体の真の目的は、悩み苦しむ人にいろいろの理屈を付けて罰が当るとおどかしたり、寄付を要求したり、暗示(催眠)をかけたりするのではなく、その人を勇気付け、「必ずよくなるよ、灯はもう見えているのだから立ち上がりなさい。そして次は歩き出しなさい」と明るく力付けてやるものでなければならないと思います。