35周年

桑田佳祐ソロは今年(2022年)で35周年!

この記事を書いてる時はツアー真っ最中ですね〜!


そんなソロ曲の中でも一番盛り上がると言っても過言ではない「あの曲」について語りたい!


と、言うわけで初めます!


​波乗りジョニー

ソロで一番盛り上がるのはやっぱり「波乗りジョニー」ですよね!(異論は大歓迎です)


メロディの軽快さが夏の陽気さにピッタリのこの名曲。


で す が !


この名曲、メロディに反して歌詞は切ない内容になってると個人的には思ってます。


そんな「波乗りジョニー」を丸裸にしていきます!


​夏の陽気と恋心



青い渚を走り 恋の季節がやってくる
夢と希望の大空に 君が待っている
熱い放射にまみれ 濡れた身体にキッスして
同じ波はもう来ない 逃がしたくない

君を守ってやるよと 神に誓った夜なのに
弱気な性と裏腹なままに 身体疼いてる


最初の歌詞は夏の訪れと恋の始まりに浮かれる主人公が映る
「君を守る」という気持ちに反するような「男の性」に揺れる主人公は正に恋真っ最中という様子だ。


だから好きだと言って 天使になって
そして笑って もう一度
せつない胸に波音が打ちよせる
いつか君をさらって 彼氏になって
口づけ合って 愛まかせ 終わりなき夏の誘惑に


そしてサビの盛り上がりに合わせて高揚する君への気持ちが溢れ出る。

同時に…。


人は彷徨う 恋は陽炎


君への想いに溺れる僕
近くて遠い君への恋心を歌う。

…だけど?


嗚呼…蘇る


「蘇る」
…?
まるで過去のことの様な表現だ。

​もしかしてこの曲は…

1番目で夏の訪れと恋の始まりに燃え上がる男の様子が見えたが、最後の「蘇る」が実は少しミスマッチだ。


そう。


2番からこの曲のメインに突入する。



赤い夕陽を浴びて 風が水面に帆を立てる
やがて消えゆく愛の灯に 人は追いすがる
「出逢い」「別れ」のたびに
二度と恋に落ちないと
誓う孤独の太陽が 涙で滲む


軽快なメロディとは裏腹に主人公は沈む夕陽と恋の終わりを重ねている。

そして「二度と恋に落ちない」とその夕陽に誓う女々しさを見せている。


夢を叶えてくれよと
星に願いを込めた日も
二人の海に夜明けは来ないと
君は気付いてた


君と過ごしていた楽しい日々の中、君と星空を見ていたあの時も僕は幸せだった

けれど、君は違った

どこかでスレ違いが始まっていた事に僕は気付かなかった。

そして…


いつも肩寄せ合って 僕に触って
涙を拭いて もう一度
振り向きざまに「サヨナラ」は言わないで
やがて二人黙って つれなくなって
心変わって 愛は何故?海啼く闇の真ん中で
月はおぼろ 遥か遠く
秋が目醒めた


2番のサビでは1番のサビとは対照的だ。

段々と終わりに向かう夏と2人の姿が映し出される。

スレ違いに気付けなかった僕は君の心変わりを受け入れられない。

​君に焦がれて、また夏が来た



君を守ってやるよと 神に誓った夜なのに
弱気な性と裏腹なままに 身体疼いてる


そして僕は思い出す。
君と出会ったばかりのあの時と抱いていた気持ちを…。


だから好きだと言って 天使になって
そして笑って もう一度
せつない胸に波音が打ちよせる
いつか君をさらって 彼氏になって
口づけ合って 愛まかせ 終わりなき夏の誘惑に


そして、やっぱり君が好きで、忘れられない気持ちが思い出と共に溢れ出る。


人は彷徨う 恋は陽炎


君との思い出に溺れるけれど…
君はもういない。

「君への想いと君との思い出」が僕の中で揺れ続ける様子が描写されている。

最初のサビと同じ言葉だが意味が大きく異なる

そして…


嗚呼…蘇る
愛よもう一度
今、蘇る


ーあの夏の恋ー

ーもう一度会いたいー

ー今年の夏もまた君を想うー

ー淡く切ない恋の唄ー



​まとめ

こうやって紐解いていくとスタートからラストまで1つの物語の様になってる曲だと思ってます!


特に最初のサビと最後のサビが同じ歌詞でありながらニュアンスや意味が大きく異なるのが…。


桑田佳祐はやはり天才か?


こう思わざるを得ない限りです笑。


超個人解釈ですので至らない点はご容赦下さい!


ここまでありがとうございました!