もう一回 もう一回
このフレーズが印象的な誰もが知るMr.Childrenの名曲である「HANABI」。
自分がMr.Childrenの沼に入ったキッカケの曲はこの曲だ。
この曲は「愛する人との別れの唄」であると思う。
「花火」と「離日」が掛かっていると言われてるいし、皆さんも概ね同意してくれると思う。
しかし、本題はここから。
「どの様な別れを歌っているのか」
この曲が好きな人は一度はこの疑問を抱いたのではないだろうか。
今回は不朽の名曲「HANABI」の歌詞を自分なりの解釈を語ってみたいと思う。
「HANABI」の主人公
この唄の主人公とはどんな人物なのか。
何を感じているのか。
まず最初に2番目のサビに着目したい。
さよならが迎えに来ることを
最初からわかっていたとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
何度でも君に逢いたい
めぐり逢えたことでこんなに
世界が美しく見えるなんて
想像さえもしていない 単純だって笑うかい?
君に心からありがとうを言うよ
必ず訪れる別れを知っていたとしても「君」を愛する主人公。
そんな「君」は主人公の世界を綺麗に染め上げる程の存在であることが分かる歌詞だ。
だが、世界が美しく見える程の出逢いにも関わらず、この曲の歌詞には自分自身や世界に対して懐疑的な目線を向ける主人公の心情が多く描写されている。
何故、主人公は自分自身や世界に懐疑的な目線を向けているのか。
それは最初のサビに起因する。
決して捕まえることの出来ない
花火のような光だとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
僕はこの手を伸ばしたい
花火のような光だとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
僕はこの手を伸ばしたい
花火は夜空を煌びやかに彩る夏の風物詩だ。
しかし、そのイメージに反してパッと打ち上がった花火が夜空に溶けていく姿は独特な寂しさを感じさせる。
そんな「花火」に主人公は「君」を重ねている。
そう。
主人公は「君」を凄まじいスピードで駆け抜け、夜空に一瞬だけ咲く「花火」に例えている。
ここから僕が思うのは「『君』はもうこの世界には存在しないのではないか」という事だ。
想い人との出逢いと死別
「世界の美しさ」を魅せてくれた「君」。
しかし、「君」はもうこの世界には存在しない。
輝きが失われたこの世界を主人公はどう感じるのか。
それは冒頭の歌詞にて語られる。
どれくらいの値打ちがあるだろう?
僕が今生きているこの世界に
すべてが無意味だって思える
ちょっと疲れてんのかなぁ
「君」の居ない世界に価値があるのか。
「君」と出逢う前の冴えない世界に引き戻された主人公はこの様に思う。
そして…
一体どんな理想を描いたらいい?
どんな希望を抱き進んだらいい?
答えようもないその問いかけは
日常に葬られてく
君がいたらなんていうかなぁ
「暗い」と茶化して笑うのかなぁ
その柔らかな笑顔に触れて
僕の憂鬱が吹き飛んだらいいのに
冴えない世界を生きる主人公は色々な事を考える。
そんな無粋な考えも「君」が居ればなんて事も無いのに…と憂いと嘆きを抱えながら日常を生きている。
笑っていても
泣いて過ごしても平等に時は流れる
未来が僕らを呼んでる
その声は今 君にも聞こえていますか?
そんな主人公も日常が、時間が過ぎていく現実を理解している。
だけど、主人公は「君」との未来を諦められない。
「君」はもうこの世界には居ない…だけど
頭では理解していても納得出来ない「君」との別れを受け入れる事が出来ない主人公。
だけど…
滞らないように 揺れて流れて
透き通ってく水のような
心であれたら
悲しみに暮れて失われた物だけを思うのではなく、心が腐らぬ様に生きていたい。
主人公は心の底ではその様に感じている。
そして…
逢いたくなったときの分まで
寂しくなったときの分まで
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
君を強く焼き付けたい
主人公は自分の世界を変えてくれた、美しいと思わせてくれた「君」を心に刻む様に「もう一回 もう一回」と君を想う。
誰も皆 問題を抱えている
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風がたった世界を
どれだけ愛することができるだろう?
「君」の居ない世界は受け入れ難い…。
けれど、「『君』と出逢えたこの世界は、『君』と生きたこの世界は…きっと美しい」という事を「君」から学んだ主人公は…
「君」の存在しない世界を再び愛する事は難しいかもしれない。
それでも「君」とめぐり逢えたこの世界で明日を生きる主人公は…
夜空に打ち上がって散る花火に向かって…
君に届く様に…
力強く…
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
そう「君」への想いを叫ぶ
ー愛の唄ー
読んでくれた皆様へ
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
自己満足の極みの様な内容、且つ長文でしたが楽しんで頂けたら幸いです。
皆様がそれぞれ色々な解釈や受け取り方があると思いますので「こういう解釈もありかー」程度に思って下さい。
感想なんか頂けたら嬉しいです。
長文駄文でしたが、ありがとうございました!