水曜日にわざわざ時間をかけてバイオリンを見に行き、90ドルで買って帰ったら実は大人用サイズやったというのが数日前の話。

すぐに接客してくれたお兄ちゃんに連絡をとったら、当日の夜に「遅くなってごめんなさい」と返事が来た。

もちろんそれは申し訳ないってことで、別のバイオリン２つの候補写真も送ってくれた。

週末、お兄ちゃんは仕事してへんけど時間に合わせてちょびっと出勤するよ、とも言う。

その時は「OK」てうちも返事したけどさ、夫が「あっちのミスやのにまたこっちが行くのは、なぁ…」て言うし、うちももっともやと思う。

なので「車にちょっと問題が」とバイデンして（←意：嘘ついて）「こっちまで来てくれへん？」て頼んでみたら、これにもお兄ちゃんは快諾（多分）してくれた。「きっちりしときたいんで」て言うやん。よしよし。

木曜にバイオリンの先生（若い大学院生男子）に事情を説明して90ドルのバイオリンを見せた。そしたら「これ…安いやつやん」と一瞬で却下してくれましたやんΣ(´∀｀；)

高そうとは思わんかったけど、先生いわく「これ中古で90ドル？　えぇぇぇナイナイ」て感じ。「こんなんオンラインで買うようなやつやん」とまで叩きのめす。

まず、素材がチープやねんて。せやから良い音が出ない。←うちには良し悪しはほぼ判断つかへんの(*´Д｀*)

お兄ちゃんが送ってきた代わりの候補のバイオリンの写真を先生に見せたら、「こっちのがすでに見た目もマシやね〜」て言うてはった。

てことで、中古で買うなら150ドルから200ドルの間ならええんやないか、と教えてくれた。

娘が今使ってるのは中古150ドル。見た目も味わいある古い感じがよろしい。

「何も知らん人は、見た目ピカピカのをありがたがるから〜」て言うてはった。

面白いのは、切れた弦を見た先生が反射的に「直さなきゃ！　僕、余分の弦持ってるはず〜」て自分のバッグに駆け寄ったとこ。さすがプロを目指すバイオリニスト。先生には「返すからこのままでええです。こんなチープなんに90ドルって値段つけて古い弦のまま売るのにはムカついてますんで」と断った。

てことで、事務所番か助手か知らんけどお兄ちゃんには罪は無いけど、バイオリンを引き取ってもらってお金を返してもらって、さよならしようと思う。

個人売買のクレイグスリストをチェックしてても、なかなか良さそうなのが無い。

半年か１年前には同じ市内で感じ良いのが出てたのにな。そっちは180ドルで娘のに似てて古い。ただ必要になるのが１年以上先になる物を買っとくのもどうか（娘がバイオリンを継続するかの確証も無い）と思ってスルーしてた。

うちとこからたっぷり１時間以上はかかるとこにアンティックのが100ドルで売られてるんを見つけた。

色合いがええ感じやな〜。でもぼろぼろやん。弦が切れててブリッジ（弦を立てるピース）が無い。弓も無い。

で、これ、ほんまか？

内部には製作年の紙が貼られてるんやけど、1721年になってる。300年前!?

300年前にしては綺麗過ぎ？　娘のバイオリンみたいな雰囲気やから、せいぜい50〜60年前とかちゃうん？

てことで、バイオリンの先生にもこのリスティングを見せてみたら、彼はじーっと眺めてから「ちょっと信じられへん。フェイクやない？」て疑ってはったわ。

「見に行く価値無いかな？」て尋ねたら「うん、行んでええやろ〜」とのこと。

300年前のバイオリンを画像検索してみたら、盗難になったストラディバリウスが見つかったというニュースの画像あり。

（画像：sbs.com.auより）

１億6,000万円らしい

もしかしたらこのあやしいぼろぼろバイオリンも１億円になるかも←いやちょっとそれは

もうひとつ感じの良いのを見つけたら、場所がサンディエゴの南。

遠いとこばっかりやん…(´･ω･`) ｼｮﾎﾞｰﾝ

そっちは古いけど手入れされて150ドル。メッセージ送って「北の方へお出かけになる予定ありませんか〜？」と都合の良いことを尋ねてみたら、「sorry, i don't」と大文字すら使わん返信が来たわ(*´Д｀*)舐めプばれた

先生が使ってるバイオリンは新古品。前にオーナーがいるけど、ほとんど弾いて無かったとか。

つまりは新しいはず。でも、とってもとっても音色が綺麗なんよ。先生やから演奏上手なのはあるとしても。

新しきゃあ良いってわけでも無くもちろん古けりゃ良いってわけでもない。新しくても良いものもある。

良い素材でしっかり作ってあるものを選ばんといかん。

先生も信頼できる弦楽器ショップのウェブを調べた夫も、同じことを言う。

「良い音色がする楽器でないと、練習する気持ちが失せる」

なるほど〜。

うちが音楽嫌いになったんは、親戚がくれたお古のオルガン練習を幼稚園時代に強要されたからやもんな。そのオルガンのスカみたいな間抜け音が嫌で嫌でたまらんかったもん。

あれがまだピアノとかエレクトーンならもう少しやる気が出たかもねぇ。

先生は「体のサイズに合ったのをできるだけ早く買って〜！」てプッシュしてくる。

いや先生、もっと早くサイズアップに気づいてや

先生をバイオリン探しに強制連行したいおかんに応援クリック

↓　↓　↓

人気ブログランキングへ
 にほんブログ村

その後のバイオリン