お世話になっていたカウンセラーさんに、遺族の集まりへの参加を勧められて、1度だけ参加したことがありました。

その日の参加者は20名くらいいたと思います。会の最初に全員が簡単に自己紹介をしますが、私はまだ死別直後で、言葉に詰まり夫のことは話せず、自己紹介をパスさせて頂きました。

その後にフリートークのような時間があり、交通事故で息子さんを亡くされたという女性が話しかけてくれたのですが、私が夫を亡くしたと話すととても親身に聞いてくれましたが、夫が外国人であったことを聞いた途端に態度が変わり、「あら、じゃぁ、ねぇ…」と話を切り上げて行ってしまいました。

日本人じゃなければ悲しみを分かち合えない、ということなのか。日本人じゃないなら悲しくない、とされたのか。単に外国人がキライだったのか。

自分と誰かの悲しみや苦しみは、たとえ同じような体験をしていたとしても、全く違う。比較するのは不可能なこと。分かろうなんてとんでもない。

私に彼女の苦しみは分からないし、彼女に私の悲しみも分からない。相手のした経験は大したことじゃないとか、そういう状況ならより悲しみが深いはずだとか、こういう過去の経験があったなら今回も大丈夫だろうとか、思い込みや決めつけで人が傷ついている、ということを学んだ経験でした。



グリーフ・カウンセリングをしています。 
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