310. 恋人はサンタクロース | 1/4世紀~詐欺師とペテン師

1/4世紀~詐欺師とペテン師

事実は小説より奇なり
この言葉がピタッとハマる…

重め恋愛日記と日常の日記
2部構成って感じです。

仲良くしてくれると尻尾振ります。

不倫相手ってさ

つまりは浮気の相手だよねって言われて


でも本気の恋で浮気相手じゃないって

謎なロジックを使いつつ

凹んでらっしゃるお人がいたんだけれども…


そもそも

どう呼ぼうが「言葉遊び」の範疇でさ


ちょっとキレイ目な表現だと

婚外恋愛の相手なわけでしょ?


この単語を考えた人凄いよね!

超卑怯な言葉のマジック(笑)



好きな相手だったり

抱かれたい

もしくは抱きたい相手ってだけなので…


うーん…

関係の呼び方なんて

全くこだわらなくて良いのでは?


人様のブログを読んでの感想でした マル



南風に言うと…

人生でただ1人盛ったのが華丸さん(笑)


「彼との関係は?」

私が唯一盛る相手とは答えにくいか!(笑)




古い表現だと…いわゆる間男


夫婦の間に入ってくる人間


密通する行為/または人間を

間男/間女と表現する


なるほどね〜


ウチの場合

どっちがどっちか

微妙な部分も少しあるんだけど


ご存知のように

亮も華丸さんも男性陣はどちらもが

『俺さえ存在しなければ』と言ってたしね



交際5年目に消息不明となった恋人から

6年ぶりにメールが届いたのは

そんな私を支えてくれた相手との挙式直前。


再会時点でのかつての恋人は

既に心を壊し始めていて

そこから更に複雑に繋がる12年。


とうとう優しい旦那さんと別居を開始して

彼と20数年越しのお試しの同居。


1ヶ月チョイ暮らしたら

1ヶ月連絡が取れなくなった。



あははは

23年ギュッと圧縮したらさ

ドラマ「先週のあらすじ」みたいだね




本編の日記となりますので

暗いの苦手な方はココでサヨナラです


日常の日記でもどうぞ〜


固くて黒いアイツ


外国では違った黒いアイツ






というわけで


本編の続きです


罪悪感で眠れなくなった華丸さん




ようやくきたLINEの文章が既に超重い…



子供達から父親を奪うという行為、

自分という人間の存在に、

そして死ぬ事も出来ない現実に

吐き気がするだけです




苦悩と葛藤だよね

これは1ヶ月前に空港で

またねと別れた日から始まったわけじゃなく

再会してから何年間も彼が苦しんでた事


子供達に日々接した事によって

余計に苦しくなったという事だろうね


こればかりは

気持ちの問題だしね

乗り越えて頂くしかないわけで




気が重いながらも

1ヶ月ぶりの逢瀬

駅で待ち合わせ

と言っても…
新幹線の到着時間を伝えておいて
改札前で会うという毎度のパターン


1ヶ月電話も出ず
メッセージも返さずの彼

どんな感じで現れるんだろうと思って待ち…


20年以上も恋してる相手を見つけ…


え?


思わず二度見した私



黒いダウンにニットキャップ…

微妙に犯罪者っぽいのはやつれ具合のせい?



とにかく驚いた…


水戸黄門…

ガンダルフ…

ダンブルドア…




いや…時期的には


  サンタ!?




え。

50歳ってこんなに白い?

なんだろ

白?灰色??

あれ?50歳だよね?



先月の華丸さんって…


こんなに灰色だったっけ???




たった1ヶ月で

どんだけ歳取った!?




あれ?

1ヶ月しか経ってないのって

私の気のせい??



ヒゲってこんなに伸びるん??


1ヶ月でこんなにやつれる事出来るん?




でもコレは…

実はかなり衝撃的な事だったの





お洒落にも全く興味のない

ファッションセンスのない華丸さん



通常お出掛けする時の頭の中は

『周りを不快にさせないように』

着る物とかはそういう視点で選ぶだけの彼


着心地でも好みでもなくて

そんな気の使い方をするタイプ


まぁ

そういう人だから病むんだけどさ



その昔ね

街ではマスク姿はあまり見かけなくて

コロナなんてモノはまだ無かった頃



マスクをして待ち合わせ場所に来た彼に

具合が悪いのか」と尋ねたところ



寝不足で口元に吹き出物が2個出来てる

コンビニなどでレジの方とがさ

不快な思いをされるとアレだから…



え?



これってね

自意識過剰とはまた違うんだけどね

ま、そんな意味不明な気の使い方をして

マスク着けて待ち合わせ場所に来た彼


気にしないという事が出来ないのは

本名すら隠してきた生い立ちのせい?

私はそんなの知らない頃だったから


コンビニの店員がさ

客の口元に何が付いてようが

気にするはずないじゃ〜んって笑ってた





具合が悪い時の無精髭とかもね


時間がない時だってあるわけでさ

私としては別に気にしない


というか無精髭もカッコいいしね(笑)



だけど


私と会う時は

お出掛け前に

必ずシャワー&髭剃りをする彼


抱いてくれない頃でもね(笑)



身体の自由が効かなくなった後で

色んな事に時間が掛かるようになっても

どんなに時間が掛かろうが

待ち合わせ前にシャワーを浴びて髭を剃る


待ち合わせが11時ならば

時間かかるから5時に起きるとかね


私に不快な思いをさせない為の行動




加齢臭とか

自分では分からないけどさ

おっさんやもん

人一倍清潔にしなきゃやん?



同じ屋根の下での生活で

そんな彼の多々ある気遣い

事あるたびに再認識してた私


そして何度も思った

生きづらいだろうなってね





その彼がね

見事なサンタクロース状態…



まぁ…

25年近くで初めて見たサンタの髭だし


この灰色のサンタクロースのね

なんていうか言葉で表せない繊弱感

彼のこの姿を一目見ただけで

スッと状況を理解できた



病んでる処の騒ぎじゃない…




軽く手を振挙げた私に気付いたようで
目が合ったなと思った瞬間

スッと背中を向けて歩き出した彼


会釈も笑顔も眉を上げる事すら何もなくね


少し離れたまま

ゆっくり後ろをついてく私



駅を出ると

外はクリスマス一色だった






バス停が並ぶ方へ向かって歩いてく彼は

灰色のサンタクロース


そして


壊れてしまいそうなサンタの背中を見ながら

頭の中が真っ白になっている私