毎年、スーパーやコンビニの恵方巻きの大量廃棄がネットニュースで取り上げられる。

 

今年もこのようなネットニュースが上がってきた↓↓

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180203-00000060-asahi-bus_all

 

安心したのが、人の批判しかできない頭の弱いヤフコメ民でさえも、至って正常な感覚で投稿していたことだ(笑)

 

ほとんどのヤフコメは

 

・もったいない

・在庫は施設に届けてあげればいい

・少々足りないくらいがちょうどいいんだよ

・いずれ日本は罰が当たる

・ほんと学習しないな

 

で占められた。逆に、ごくごく少数ではあるが

 

・品切れの店なんかに誰も買いに行かないじゃん

・家畜のエサになるのならムダではない

 

という意見も見られた。

 

 

<大量廃棄になっても、利益が出る これが諸悪の根源>

 

皆さんに言わなくても知っていると思うが、日頃は200円くらいで買える太巻きが、恵方巻きの当日は600円~800円ちかくになるのだ。日頃の3~4倍の価格設定をしているのだ。

 

とあるスーパーで日頃200円で売られている太巻き寿司が、平均100パック売れるとしよう。ところが2月3日は、同じグレードの太巻きを600円にするので、33パック売れた時点で、既に平均の売り上げをクリアしているのだ。高くなるとは言え、さすがにこの日にに33パックしか売れないとは考えにくい。軽く200~300人は買ってゆくだろう。

 

なので、大量に在庫を抱えることになっても、それを上回る利益が出ることが保証されているので、余るくらい準備できるのだろう。

 

 

<「すぐ売り切れになる店なんかに誰も行かない」は間違っている>

 

例えばだが、バレンタインチョコが大量に在庫をかかえても、包装を変えて商品化できよう(実際そうしてるかどうかは分からないが)。なぜなら、日持ちするから。

 

しかし、ウナギ(土用の丑)や恵方巻き(節分)は日持ちしない。その日のうちに食さないとダメなのである。そういうものについては、「少々不足しているくらいが丁度」ではないだろうか??

 

恵方巻きが品切れになることにより、ものすごく困って途方に暮れる人などいるのだろうか?

 

どうしてもその日に買わなければ(食べなければ)気が済まない理由でもあるのだろうか?

 

そういう人がいるとすれば「予約」という方法が思い浮かばないのだろうか?どうしても2月3日に恵方巻きを食べねばならぬ事情があるなら、どうしても恵方巻きという行事を大事にしたいのなら、予約すればいいだけの話である。

 

ぶっちゃけ、品切れだったら「別のスーパー行って、それでも売り切れてたら諦めよっか」という人の方が多いと思う。もっと言えば、とあるスーパーで売り切れてたら「じゃあ違うもの食べよっか」という人が圧倒的だと思う。ジプシーのごとく何件も何件もスーパーを回り、恵方巻きを探す人など国内に何人いるのだろう。「何で品切れなんだぁぁぁぁぁぁ!!!責任者を出せぇぇぇ!」などと怒り狂う人など数千人に一人であろう。つまり、あってもなくても困らぬ物(行事)なのだ。

 

そういう理由で、「完売御礼!」くらいが丁度良いのだ。

 

 

 

<売る側が悪い? 買う側が悪い?>

 

うーん。。。。自分で問題提起しておきながら、ムズイなwwww

 

まぁ、どっちかと言えば売る側が悪いと思うよ。先述の通りである。常軌を逸した量を並べるのがやはり良くない。

 

本当は恵方巻きなんかに興味無いのに、「大量に廃棄されるのがしのびなくて・・・」と、あえて購入する素晴らしいお客さんもいるのだ。

 

しかし、ちょっと強攻策ではあるが、国民がもっと「無関心」を貫き、今後買い手が激減すれば、コンビニやスーパーも渋々と販売数を減らすかも知れない。まぁこれには相当の年月がかかると思う。コンビニはどうしても売りたいからバンバンと恵方巻きを宣揚する。それに乗っかからず、「ムダを生む方が福が逃げる!」と不買運動に近い形まで持ってゆかないと、相手は気付かないだろう。

 

脱線するが、ニホンウナギが絶滅の危機に陥っているにも関わらず、お構いなしに土用の丑に向けてウナギを買わせようとする店側は、いささか狂っているとしか思えない。そこまでして売るんだったら完売させよ、それができない店は二度と置くなと声を大にして言いたい。

 

 

<日本は飽食から脱出できるのか?>

 

飽食や食料廃棄でセットになるのが「アフリカでは~~」「貧困国では~」の文言である。

 

俺は思うのだ。飽食が限度を超えてしまうと、店側も消費者側も感覚が麻痺してしまい、正常な感覚には戻れなくなる。

 

批判を承知で書くが、日本は今一度、食に関しては「敗戦直後」に戻る必要があると思う。罰が当たる必要があると思う。そうでもしないと、過剰供給を食い止めることはできない。

 

現実問題として、「恵方巻きは大量廃棄を生むからNO!」などと不買運動が起こるとは思えない。そんな運動しても、消費者の利益にならないから。

 

そうなると最終手法として、日本は一度、食糧難に出会ってみるべきだと思う。

 

「アフリカでは~」と頭で分かっていても、心で分かっていなければ、結局同じコトの繰り返しなのだ。それに気付かねば行けない時が迫っているように思えてならない。

 

 

<廃棄を施設に送ってあげるのは?>

 

俺も頭によぎるが、現実として難しいだろうな・・・・。理由は簡単。全施設に平等に配布できないだろうから。あと、賞味期限の問題もある。

 

とあるスーパーやコンビニの、最寄りの施設に配るというのも絶対に不公平が生じてくる。

 

かといって、「今年はここ」「来年はここ」というのもあまり得策とは言えない。

 

「何時から何公園で配給します」的なアイデアも、「もらえなかった人はどうなるのか?早く並んでたもん勝ちじゃん」という不公平が出てくるので、名案とは言えないだろう。

 

心情としては「捨てられるくらいなら困ってる人に」という想いはある。しかし、現実的なことを考えるとクリアせねばならぬ問題もあることを知っておいてほしい。なので、冒頭で告げた通り、店側が余らぬように売る、それしか方法は無いと思う

 

 

<最後に・・・ 縁起物=高額 これはもうやめようよ>

 

先述の通り、普段は200円程度で売れる物を、このイベントに向けて相当な高値で販売しているのは事実。「まぁ、安いわねぇ!」と買ってゆく主婦は、きっとセレブなのだろう。

 

本件、やすやすと解決できるとは思っていないが、店側が「平常時の巻き寿司と同じ価格帯」で販売すれば、少々大量に作ってもかなり売れるのではないだろうか。

 

そもそも、イベントだからといって高額にすることが元凶なのである。「余っても儲かるから」じゃないだろう。平素と同じ金額にすることで、大量に捌けるのではないのか?

 

日本人の、イベントや縁起物が大好きだ(気前が良くなる)という特性を匠に利用した戦略をやめねばならない時が来ていると思う。まぁもっと言えば、消費者にも反省すべき部分はあるだろう。「イベントだから、まっいいか」という考えが高額設定を許しているんだと思う。

 

イベント時も平常時も、Aという商品はAという価値であるべきなのである。

 

長文読んでくれてありがとう(^^)v