年に数件、空港や鉄道の駅の爆破予告のニュースが入ってくる。
つい先日、トランプ大統領の来日(東京)の際に、近畿地方で複数箇所の爆破予告があったとのことで、ニュースに取り上げられた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171106-00010009-asahibcv-l26
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171105-00000534-san-soci
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171105-00000531-san-soci
上記犯人の意図とトランプ大統領の来日が、計算されたものなのか、偶発的なものなのかは知らないし、関係無い。
とにかく俺の言いたい事はたった一点。
「爆破予告をした者は、実際に爆破したのと同等の刑罰を与えるべき」である。
動機はまったく関係無い。
・本当に爆破するつもりで、緻密に計画していた
・爆破する能力は持っていないが、爆破願望があった
・単なる冗談で世間の注目を浴びたかった
・むしゃくしゃしてて突発的にやってしまった
様々な動機があるだろうし、恐らくはほとんどのケースが実際に爆破できる能力を有しておらず、いたずらや衝動的な理由が多いのだろう。
し・か・し!
俺は、そこに理由など加味してはいけないと思っている。
本当に爆発物を有しており未遂で済もうと、本当は爆発物なんて持っていなかろうと、実際に爆破したの同じで裁かねばならないと思っている。
多分、俺の意見に賛同する人は多いと思うが、その理由が違うと思う。
ほとんどの人は「経済的損失」を根拠にする。
当然俺も頭によぎる。確かに鉄道会社・航空会社においては恐るべき額の損失がある。利用者においては、ビジネスチャンスを奪われて数百万の損失を出す会社だってあろう。
しかし、俺が訴えたいのは、全体的な損失額ではなく、プライスレスの「個人レベル」の損失である。
「お前の言ってることは意味わからん」と思っていらっしゃるか?
例えば、遠方に住んでいる母が事故とか病気とかで危篤になり、あと数時間の命だと親類から連絡を受け、会社を休みただちに新幹線の駅に向かうサラリーマン。経済的事情により、もう何年も実家には戻っていない。
いざ駅に到着すると、空席はあるものの爆破予告により閉鎖(運休)していると。
そして母の死に目に会えなかった。
もう一つ例を出そう。
難病で苦しんでい子がいる。臓器の提供が外国からあり、国際便で到着する模様。しかし空港閉鎖により臓器が届かず、その子は亡くなってしまった。また、その臓器も長時間の経過により使用不可の状態になってしまった。
全体的な経済的損失も確かに重要であろう。
しかし、愚かな爆破予告犯によって救える命を奪われたり、一人の人間の心に癒えぬ傷を負わせることの罪は経済的損失よりも遥かに重いのではないだろうか。
もう一度書く。
動機は不問である。本当に爆破する意思があろうと、単なる冗談であろうと、一人の人生を大きく狂わすのである。
・・・・・お願いである。これを読んでいる爆破予告願望がある者たちよ。
思いとどまってくれないだろうか。
心からのお願いである。
本当に爆破する予定がなくても、それは関係無い。
絶対にしないでほしい。
母の死に目に会えなくて大号泣している人の姿を想像してほしい。
臓器が届かなくて死亡した幼児の亡骸を想像してほしい。
公共交通機関は、単にサラリーマンや旅行者を運んでいるのではないのだ。
「命」を運んでいるのだ。「命の尊さ」を運んでいるのだ。
お願いだから、思いとどまってほしい!