ボス猫と我道 -6ページ目

ボス猫と我道

ブログの説明を入力します。

朝方買い物から戻ると一瞬高い声が聞こえたような気がした

 

耳を澄ましてみるが何も聞こえない

 

聞こえてきたのは駅前側ではなく自宅の方からだった

 

気になったので様子を見にいくと道路には大量の茶色い毛玉

 

一体何があったのか

 

そこで目にした光景に事態が呑み込めずただ呆然と立ち尽くす

 

今まで本気の喧嘩をしていたであろう2匹

 

近藤さんと茶トラだ

 

真剣に敵意を剥きだしにした近藤さんをこの時初めて見たと思う

 

まるで別猫のようだった

 

近藤さんは長くこの地域のボス猫を務め負けた所を一度も見た事が無い

 

かつて頻繁に訪れていた流れ猫と対峙しては余裕で勝利を収めていた

 

実際実力の半分も出していなかったと思う

 

茶トラはその本気の近藤さんと互角に渡り合っていた

 

しかし体格差が酷い

 

まるで大人と子供だ

 

実際茶トラはまだ推定1歳程

 

近藤さんは成長が遅い種の猫とは言え推定6歳の立派な成猫

 

子供のような大きさに見える茶トラ相手に躊躇なく飛びかかる近藤さん

 

それを華麗に受け流しマウントを取るように首元に食らいつく

 

ネコキックもちゃっかり入れながら

 

少し離れては距離を保ち唸りながら睨み合う二匹

 

心なしか茶トラが優勢に見える

 

早朝という事もあり苦情がきそうだったので仕方なく止めようと試みたが近寄るなのサインだろう

 

茶トラに威嚇され制止を促された

 

近藤さんは本気だ

 

一切手など抜いていない

 

にも拘らずジリ貧の如く押され気味になりつつある

 

今ですと言わんばかりに畳み掛ける茶トラ

 

取っ組み合いになるが気迫負けしたのかついに近藤さんは後ずさる

 

今まで予想もしてなかった

 

なぜならお互い一家ではないが敵でもないと認識しうまく共存していたからだ

 

その後近藤さんが一度こちらを見つめゆっくりとその場を立ち去ろうとする

 

それは劣勢と敗北を認めた証だった

 

それでも怒り狂う茶トラは止まらない

 

そして到頭近藤さんが相手に背を向け全力で逃げだした

 

茶トラが更に追い打ちをかけるように追撃する

 

だが人が通れない狭い路地への逃走の為追う事を断念

 

これぞ正に世代交代

 

時代の節目であるその瞬間に意図せず立ち会う事となってしまった