「卵巣嚢腫かもしれない」





もうすぐ退院というタイミングで、新しい主治医に言われました。




夕食の時間の、誰もいないスタッフステーションの片隅で、私はパソコンの画面を凝視しながら、主治医の話を聞きました。





腹腔鏡手術の時に差し込んだカメラによって、子宮の様子が鮮明に記録されていました。





私の卵巣は子宮にべったりと癒着していたのです。





卵巣嚢腫だった場合、これ以上大きくなり破裂や捻転を防ぐために、毎日閉経まで薬を💊飲まなければならない。




破裂、捻転すれば、緊急手術になる。





最初は「かもしれない」と言いながら、具体的な治療方法の説明に、ほぼ確定なんだろうなと察しました。






元気があればなんでもできる







言わずと知れたアントニオ猪木の名言が、なんでかこのタイミングで頭に浮かびました。





シンプルで当たり前な言葉ですが、世の真理だと思います。







主治医は一刻も早い薬の服用を勧めてきましたが、私は断りました。





「私は、薬を飲み続ける人生は嫌なんです。」




筋腫が無くなれば晴れて健康体だと信じていた私は、新たな病気の出現に混乱しましたが、これだけは譲れない私の絶対です。





薬は毒である。☠️





とまでは主治医には言いませんでしたが、私は治療を断り、そのまま退院の日を迎えました。






傷の痛みは退院してから、およそ2週間程ですっかり良くなりました。




傷跡にはアトファインを貼っていましたが、貼ると3、4日ぐらいで周りが汚く剥がれてくるし、何よりいいお値段するので、2ヶ月程でやめました。




何も貼らず、何も塗っていませんが、割と綺麗に治ってきているんじゃないでしょうか。




写メでも撮ろうかと思いましたが、でべそで恥ずかしいので遠慮する事にしました。





でもいつか気が向いたら、載せるかもしれません。





外側のケアもですが、内側のケアも怠らないようにしました。





栄養療法や、自然療法など、本やネットで調べては試しました。






それでも






術後4ヶ月の検診で、はっきりと卵巣嚢腫、チョコレート嚢胞であると診断されてしまいました。





癌化しやすいので、薬の服用を再度強く勧められましたが、断固として断りました。





私が酷く落ち込んでいたのは、この為です。








私は独りです。





独りで栄養について学び、自然療法を学び、でも何もかも中途半端で、自分に甘くて、思うようにいかなくて落ち込んでばかりです。






理解してくれる家族や友人はいません。







一から体を作り変えようとすると、調味料から変えなければいけません。






食材を選ばなければいけません。






お金がかかるんです。






お金がかかる度に、これでいいんだろうかと不安になります。





身近な誰かに相談したいけど「病院に行け」と言われるだけなので、できません。






病院の治療はもう受けません。





ここから先は私の超個人的な意見です。






私の父は、胃癌でこの世を去りました。





私の祖父母も癌で亡くなりました。





ですが私は、癌で亡くなったのではなく、癌の治療によって亡くなったと思っています。





抗がん剤や、放射線治療で、正常な細胞も免疫も何もかも壊され、弱り果て死んでいく。





私は西洋医学が病気を治したところを見た事は一度もありません。





症状を抑えたり、病巣を取り除くところは見た事がありますが、病気になった原因を突き止め、根治させたところを見た事はただの一度もありません。




病巣を取り除く🟰根治ではないと私は考えます。




薬を飲んで症状を抑えたところで、それは単に臭いものに蓋をしただけであって、病気はまだ蓋のされていない細胞を求めて、または蓋が外れたタイミングで再びひょっこり顔を出します。





イタチごっこです。





そして薬の副作用に苦しむのです。







そんな人生は嫌だ






西洋医学に助けられた人だって大勢いるとは思います。




全ての医療がダメというわけではありません。





事故などの緊急時には、医療は心強いです。





西洋医学を信じ、救われる人達がいるのは確かです。





何を信じるかは人それぞれで、「信じる者は救われる」というキリストの言葉がありますが、これは逆に言えば





人は、自分が信じたものにしか救われない



私は食事を変え、足りない栄養素を補い、血流を整え、体を一から作り変えれば病気は治ると信じています。





それがすなわち根治であると固く信じています。





今はまだ自分の体調に一喜一憂し、泣いたり落ち込んだり笑ったり自画自賛したりしながら、迷いながら、試行錯誤しながら、亀の如く歩んでいます。🐢






病気が治ったら、いや治らなくても、







恋がしたい



誰かを好きになりたい



片思いでもいいから





ここだけの話はこれで終わりです。




最後のはどうでもいい話です。





人生で最初で最後になるであろう手術について記録を残しておこうと始めたブログでしたが、生い立ちから余談までなんだかんだと30まで書き続けるとは思いませんでした。





私は、手術しなければならない事態になった時、生き方を間違えたと思いました。





何をどこで間違えたのか、それを検証したくて書き続けました。






今後は食事療法などの経過や、日々の出来事、ふと頭に浮かんだ事などを綴っていくつもりです。




あ、あと最後にもう一つ。




手術しなければならない程大きな筋腫を抱え、重度の貧血にまで陥っていたのにいつまでも病院に行かなかった私が、みなさんに言いたい事があります。




それは、定期的に検査に行き、早期発見早期治療を。




ではなく






医者の言いなりにはなるな


どんな診断をされようと、どんな治療を提案されようと、必ず自分で調べ、学び、よく考えてください。





今は一般人でも、ネットでなんでも知る事が出来ます。




可能な限り、主治医は自分で選んでください。




家から近いからという理由で選ばないでください。




少しでも不安や疑問があるなら、主治医に相談してください。




例えどんなに小さな事でもうやむやにしてはいけません。





自分の中に押し込めてはいけません。




最小限の診察で最大限に患者を捌く事に熱心な医者に、自分の命を預けてはいけません。



何かを失ってから後悔しても遅いです。





あなたを守れるのは、あなただけです。





納得のいく治療をしてください。




あと、これホント最後なんですけど、この間自分の信念が揺らいで、気分が落ち込んで、近所の氏神様にお参りがてらおみくじをひいたんです。






きっと治ると信じます。




あなたの信じる治療も、功を奏する事を祈ります。