お久しぶりの更新になってしまってすみません。



『カリスマ店員』



それはお客に絶対の信頼を寄せられ、他の店員からも一目置かれた存在。



おそらく広辞苑にもこんな感じで載ってると思います。



このカリスマ店員というのはよく聞きますよね、誰よりも商品を理解していたり、誰よりも商品を売っていたりで、段々と周りから「アイツ、なんか、ちょっとカリスマじゃね?」というある種の支配的な風潮でカリスマ店員として認められていくんだと思うんですけど。


僕が今回注目したいのは、店員ではなく客。


つまり、僕ら側の、誰にでもあてはまる。


そのお客の中にもカリスマはいます。



『カリスマ客』



彼らはあまりにも地味で影の存在なのですが、本当に見る人が見ると分かります。


例えばレンタルビデオ店などで、お客の回転数の割にはこの時間帯、やけにレジの店員少ないなって時ありますよね。


そういう時、彼らは会員証のカードを自分の順番がくるまでにしっかり用意していたり、店員に会計を言われる前に頭の中で計算して財布の中と照らし合わせ、すかさず支払うというこのスマートさ。


それを静かに行う、日本人の美徳の詰まった美しい支払い。


なんてカッコいい支払いなんだと後ろから拍手を送りたいなって思う人結構いるんです。



きっと外国人がこの光景を見たら、彼らをニンジャだと思ってもおかしくない。



もうね、彼らにとってこの買い物はただ受け身じゃないんです。勿論早く支払って時間を短縮したいという気持ちが前提だと思います。でも、結果的に円滑にレジを回転させる事が出来てますよね。


もっと評価されてもいいと思うんですよ。カリスマ客。


僕はお店側の立場になったこともないただの素人ですけど、絶対そういう人にポイントを多めにあげたりとかしてあげたいですよね。


それとは対照的に、先日服屋で凄い店員に態度の悪いカップルで来てた男性がいたんですけど。


自分の買い物なのにまるで嫌々彼女に付き合わされてるような態度で、終始ポケットに手を突っ込み、店員や彼女に服を進められても…



店員「秋のトレンド色ですとやっぱりボルドーなんかが宜しいかと」



彼女「いんじゃなーい、ボルドー似合うんじゃなーい」



的なやり取りに対して「あ、」「おう」「うん」「いや」と母音しか口から出てこない様な人で。



「お前なんなんだ?」って店員じゃない僕が思うのでよっぽどですよね。



しかも、その人とちょうどレジに行くタイミングが重なって、若干その男が早くて僕は後ろで待ってたんです

けど…。



小銭めっちゃ探してるんですよ。



意外とマメなのかな。ちょうどで払いたいのでしょう。



もうね、マジでシバいたろかなと。



彼女の前でカッコ悪いとこ見せちゃうぞと。



MNGだぞと。



本気で思っちゃいました。


あのMNGというのは


(M)マジで(N)殴る(G)5秒前、です。


でも、現実にそうなったときに地面で這いつくばっているのは、僕なんですけどね。


真っ白なTシャツをボルドーに染めながらね


「秋だな」って呟くでしょうね。


そんなわけで何が言いたいかと言うと、こう、もっともっとカリスマ客の地位を向上させて特典を付けるべきだと思うわけです。


そして彼らの唯一日の当たる瞬間、カリスマ的支払いをもっと皆に知ってほしい。そう思う今日この頃です。