こないだ電子辞書を買ったんですけどね、今まで紙辞書派だった僕にとってこれは大冒険だったわけですよ。



それで、買ってみると本当に使いやすくてびっくりしたんですけど…



もう1つびっくりした事があって、買ってから気付いたんですけど、これ乾電池で動いてるんですよ。



いつかは切れるわけですよ!!



まぁ、寿命150時間って書いてあって。



150時間あったら、使い方にもよるけど普通に使ったら半年くらい持つと思うんです。

でも、いつかはこの乾電池の彼とも終わりがくるのかーって思うと、将来性の強い充電池に乗り換えたくなってしまい。


ウチら二時間しか続かなかったけど、これからも友達でいよーねとそっと乾電池を机の引き出しにしまい、僕は家から少し距離のある某電気量販店にいきました。



電気量販店の入口のエスカレーターで上がった二階では、くじ引きを行っていました。

ほら僕くじ引き大好きじゃないですか?


だから、腕捲りをして本気モードでくじ引きの係員に「引きますっ!!」って言ってセットポジションにつきました。


景品コーナーにはプレステ4を始め素晴らしい賞品達が陳列してました。


僕はプレステ4を当てたくて、神様にここで一生のお願いを使う事を決心しました。




まぁ、200回くらい使ってるんですけどね。



一等が赤い玉、二等とかが青みたいな感じで白はハズレでした。


そして、僕は案の定白を引いてティッシュを頂いたんですが、このくじ引き、どうやらただではなくて、きちんと支払われる代償があったんです。



それは…


5分間インターネット回線の話を聞かされるというモノでした。


いや、そのぐらい聞いてやれよって思うかもしれませんが、我が家のインターネット回線とか正直僕が設定したわけではないので、しらんのですよ。



これは明らかに無駄な時間です。



考え方を変えたら、僕はここに自分の寿命の5分間を支払っていると考えることもできます。



「デス・くじ引き」ですよ。



それで、僕はライアーゲームで負けたぐらいのテンションで充電池を買って、用がすんだので店を出ようと思ったんですけど、このデスくじ引き、実は寿命を支払えば何度も引けるみたいなんです。



店員「引きますかー?」



僕はまた声高らかに叫びました。



僕「引きます!!」



後がない僕は、慎重にくじ引きBOXに手を入れました。



そして、僕はある必勝法に気づきました。



このくじ引き、ぶっちゃけ穴の中が丸見えなんです。



僕は「どれを引くか迷ってる人」を演じながら内心店員さんの事を「このカモがぁーー」と思いながら赤を探しました。



おそらく店員さんに対してこんな表情だったとおもわれます。







しかし、そこには白しかありませんでした。






店員さんの徹底した涼しげな笑顔が突き刺さりました。



店員「お前が…カモなんだよぉーーー」と言っているようでした。



完全に脳内にライアーゲームのBGMが流れました。



僕は再び寿命を支払い、店員さんの再放送を聞いて、



電気量販店を出たんですが、これでもう一度戻ってくじ引きを引きにきたら店員さん驚くだろーなーって思ったらいてもたってもいられなくて。



何よりエスカレーターから再び上がってくる感じが、必勝法を見つけた松田翔太さんぽいなと思い。



僕は再びくじ引きを引きにいきました。やはり店員さんは驚いてました。




僕の脳内で流れてるBGMが店内じゅうに流れてるようでした。



だれもが拳を握りしめ、戻ってきた僕にくぎ付けになってました。



そして、三度目のインターネット回線の話を聞いてティッシュを貰って帰りました。