Kyotoから創造するARTBOX45°

 Kyotoから創造するARTBOX45°

 歴史的建造物の模型・ジオラマなど当時の情景を蘇らせることに日々励んでいます。

kyotoから日本の歴史的建造物を模型・ジオラマにて現存する古建築から失われた建築物の再現まで幅広く製作しています。このブログを通して製作過程などを紹介しながら歴史ある古建築の魅力を発信しています。

<ジオラマ掲載例>
2022年 信玄公生誕500年記念歴史ドラマ「信茂と勝頼」(山梨県庁)
2022年 古寺行こう金閣寺・銀閣寺第6号(小学館)
2022年 太閤秀吉ゆかりの庭園 精巧な醍醐寺三宝院のジオラマに驚嘆(おたくま経済新聞社)
2023年 関口宏の一番新しい中世史(BS-TBS)
2023年 newsおかえり/教えて天才さん出演(朝日放送)
他、メディア掲載多数

●個人観賞、メディア用等のご依頼・お問い合わせなど下記のメールにて承っておりますのでお気軽にご相談下さい。

※お問い合わせ
bluesky2033city@yahoo.co.jp


宗秀斎です。

 

紅葉が色づいてきた京都ですが、

インバウンドも相まって特にこの時期は観光客で大変な混雑となっています。

普段、バスや電車を使っているのですが、ここは海外なの?と思うほど殆どが海外の方💦


以前は京都も国内の観光客が多かったので、寺院仏閣などゆっくり拝観できたのですが、

現在では静寂に包まれた空間を味わえる場が少なくなってきたので、また人が落ち着いたら色々巡ろうと思っています。

 

さて、今年も早いものであと一ヶ月余りとなりましたが、全力疾走で模型製作をしている中で、

初挑戦となる銀閣寺境内のジオラマを製作してみました。

現在の銀閣寺境内

創建時の銀閣東山殿

 

銀閣をモチーフにしたジオラマは創建当時の姿である銀閣東山殿の再現ジオラマを何度も製作していたのですが、現在の姿を製作したことは意外にも初挑戦なのです。現在の姿を製作して過去を遡って再現するという自然な流れかもしれませんね。

現在の銀沙羅の場所には、東求堂が建っていたなど違う点が多いことから検証すると大変面白いです。

現在の銀閣寺は庭園も含め、江戸時代に移築や再建など庭園も含め大改修された姿と言われているので室町期創建時の遺構として銀閣、東求堂と足利義政お茶用の湧水側に流れる創建当時の石組くらいでしょうか。

今回、現在の銀閣寺境内を製作したことがなかったという単純な理由もあるのですが、創建当時の姿を再現した経験からその違いをジオラマで比較すると面白いという側面もあって製作してみました。

銀閣寺の歴史については以前、ブログで何度も記事にしていますので割愛いたします。

 

観音殿。

今回は黒漆…ではなく色褪せた現在の壁面をできるだけ彩色表現してみました。こちらはフジミ模型さんの銀閣寺1/150。このスケールに併せて銀閣寺実測図や東求堂立面図を参考に本堂(方丈)や東求堂を製作していきます。

方丈などキットは市販されていないので、いつもの木製フルスクラッチ。こちらは方丈正面の外側部分と完成した姿。分かりづらいですが、板戸に描かれている緑色の水しぶきらしき絵柄を描くという拘りも。

東求堂。

こちらは東山殿からずっと製作している東求堂。書院造の原型ともいうべき日本の代表建築物。これまで何棟製作してきたことかと思いながらも、今では手慣れた製作となりました。

とは言うもののスクラッチ製作なので細かい作業には変わりありません。

手前にある銀沙灘を眺めるため?の火灯窓まできっちり再現してます。

 

錦鏡池と向月台と銀沙灘の配置。

ここまで進むと全体の景色が見えてきます。錦鏡池のさざなみの表現もいい感じに仕上がりました。こうしてみると現在の銀閣寺境内は白砂の面積が大きく目立ちます。江戸時代に入ってから観賞としての要素が色濃く出てきたような印象を持ちます。創建当時は室町幕府の政庁としての機能を果たしていたので、時代や情勢によって変化するのが歴史の面白いところ。

松の木や木々など植樹してようやく現在の銀閣寺境内1/150の完成。

 

観音殿の隣にある小さな石鳥居と八幡社。

 

向月台。

 

銀沙灘。

 

観音殿。

 

方丈。

 

 

勅使門。

 

最後に定番の屋外撮影に臨んで完結。

秋の夕暮れ時の空は好きで撮影しながら紅葉に差し掛かる風情に和んでいました。

東山文化の侘び寂びに通じる紅葉の季節にぴったりな銀閣寺。この季節に製作するとまた違った感情になるので、その感情を込められたらいいなと思えるジオラマともなりました。

 

いかがでしたか?

初挑戦となる現在の銀閣寺境内ジオラマ製作。

観賞としての美意識を追求した庭園と室町創建当時の貴重な建築物を現在に残す銀閣寺は、

訪れる人の心を和ませる空間がここに広がっています。

そのような空間をジオラマで少しでも表現できればと思いながら製作できたので、感無量といったところです。

 

この季節の締めくくりに丁度良いジオラマ製作となりました。

これにて銀閣寺境内ジオラマ製作は終了です。